
連日の雨で、愛車のフロントガラスに残るワイパーの拭きスジが気になり始めた。視界不良は事故のリスクを高める要因にもなるため、ワイパーの交換を検討することに。様々なタイプを物色した結果選んだのは、撥水性能で定評のある「ガラコワイパー パワー撥水」。ホームセンターで購入し、交換作業にもチャレンジしてみた。実際の使い心地や装着のコツをレポートする。
●文:月刊自家用車編集部
一旦気づいてしまうと、目について仕方がないワイパーの水滴のスジ残り。
雨の日が多いこの季節。梅雨前線、ゲリラ豪雨、不安定な空模様……そんな天気の中、クルマを走らせていて気になったのが、ワイパーを使用した際の「フロントガラスの拭きスジ」だった。
梅雨の季節は、クルマの雨対策も重要になってくる。
ワイパーを動かしても、中央部分にうっすらと筋が残り、視界がぼやける。特に夜間の対向車のヘッドライトでギラつくと、光が乱反射して前が見えにくくなり、ヒヤリとする場面も。「これはさすがにマズい」ということで、久々にワイパーをチェックすると、ゴムが硬化し始めており、表面にも細かいひび割れが出ていた。
拭きスジ、にじみ、ビビリ音…それ、すべてワイパーゴムの“寿命サイン”
車検や点検で見落としがちなのが、ワイパーのゴムだ。実はこのゴム、半年から1年が交換の目安と言われているが、ついつい「まだ動くから」とそのまま使い続けてしまいがちだ。しかし、拭きムラやビビリ音、にじみといった症状は、確実にワイパー性能の劣化を示している。
筆者の場合は新車購入から1年半。そろそろ潮時だろうと、ホームセンターにワイパーを求めて買い物にでかけ、今回はソフト99の「ガラコワイパー パワー撥水」を選ぶことにした。
理由はシンプルで、名前の通り「ガラコ」成分がワイパーに練り込まれており、拭くだけで撥水コーティングができるという点に惹かれたからだ。撥水剤を手塗りするのが面倒で疎かにしていた自分にとって、これはまさに“ズボラ救済アイテム”のような存在だった。
ソフト99の「ガラコワイパー パワー撥水」を購入。
さらに「ガラコワイパー パワー撥水」を選んだもうひとつの理由は、ホームセンターのワイパー売り場に適合表の冊子が常備されていたことだ。車種や年式を確認するだけで、対応する型番がすぐに分かる仕組みになっており、こうした分かりやすさが購入の決め手になった。事前に下調べをしていなくても、その場で正しい商品を選べるのは、思い立った時にすぐ交換したいというユーザー心理に寄り添った配慮だと感じた。
実際に交換してみた:取り付けも簡単、3分で撥水完了
取り付け作業はいたって簡単。従来のワイパーを外して、新しいものにカチッとはめるだけで完了。どんなにDIYなどの作業が苦手な人でも、5分もあれば両側の交換が済むだろう。
ソフト99の「ガラコワイパー パワー撥水」の箱には取り付け手順が明記されており、初めての人でも安心。
ワイパーを交換する際は、まずワイパーアームを立てるところから作業が始まる。これは、アームを持ち上げて固定することでガラス面との接触を避け、交換作業を安全かつスムーズに行うための基本動作だ。ガラスを傷つけないように注意しながらアームを垂直に立てると、ブレード全体が手元に引き寄せやすくなり、次の工程が格段にやりやすくなる。
ワイパーアームを持ち上げた状態。
※ボンネットフードにワイパーが隠れてしまう車種は、ワイパーレバーを操作してサービスポジションにする必要があります。
次に、古いワイパーブレードの取り外し。多くの車種では、ワイパーブレードがアーム先端の「U字フック」に引っかけられる形で取り付けられている。
フックの奥にある「ツメ(ロック部分)」を押しながらスライドさせると、ワイパーブレードがアームから外れる。ここで無理に引っ張るとツメを破損する恐れがあるため、ツメが“カチッ”と外れる感触を意識しながら丁寧に操作することがポイントだ。
新しい「ガラコワイパー パワー撥水」を取り付けるときも同様に、U字フックにブレードの取り付け部分を差し込み、ツメが“カチッ”と音を立ててはまるまでしっかり押し込む。この音と感触が、確実にロックされた合図となる。最後にワイパーアームをゆっくりとガラス面に戻し、動作確認をすれば交換作業は完了だ。
そしてここからがこのワイパーの真骨頂だ。交換後は、ワイパーを3分間作動させるだけで、ガラスに撥水コーティングが完了する。水をかけて確認してみると、まさに“ガラコ”のあの弾き感。水玉がコロコロと転がっていき、自然にフロントガラスから流れ落ちていくのが気持ちいい。これで雨の日の視界も安心だ。
今回は写真を撮影しながらの作業だったため、5分ほどの時間を要した。本来であれば3分もかからない作業だろう。立てる・外す・はめるという一連の手順において、力加減と感触の理解がとても重要になる。今回の交換では、「思ったより簡単だけど、手順を知っていると安心できる」と実感した。
交換して実感、撥水と静音性が両立する快適さ
実はワイパーを交換してからは雨が降っていないので、雨天時の検証はできていない。しかし、ウォッシャー液を噴出してからワイパーを作動させると、スーッと滑るような拭き心地で、音も静かだ。さらに驚いたのが“ビビリ音”の無さ。これまで古くなったワイパーが「ギギッ」と引っかかるような音を立てていたが、新しいガラコワイパーは、まるでシルクの上を滑らせているかのような滑らかさ。ワイパー自体の動作音以外は何も聞こえないほどの静けさで、車内の快適性も向上した。
手軽さと実用性、どちらも諦めない確かな選択
撥水ワイパーというと、価格が高めだったり、取り付けにコツが必要だったりといったハードルを想像しがちだ。しかし「ガラコワイパー パワー撥水」は、価格も手頃で取り付けも簡単。なにより、交換だけで撥水が完了するという手軽さは、他にはない大きな魅力だ。
さらに、ラインナップも豊富で、純正同等の替えゴムタイプから高剛性の一体型ブレード、エアロタイプ、輸入車対応まで幅広くカバーしているので、どんな車種でも安心して導入できる。
また、この記事を書き終わってから気がついたがAmazonの商品ページには、ワイパー交換の方法が詳細に紹介されていた。通販などで購入する場合は、事前にイメージトレーニングをしてみても良いかもしれない。
次に雨が降るその前に、あなたもワイパー、変えてみませんか?
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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