
この季節、車内の温度管理は難しく、特に前席と後席ではその環境も大きく変わる場合が多い。前席はエアコンの風が直接当たって快適でも、後部座席では不満が…。そこで、クルマの前席と後席の快適性の差を解消してくれる、便利なアイテムを紹介しよう。
●文:月刊自家用車編集部
前席は快適でも、後席は意外と暑くて不快な場合も…
まだまだ強い日差しが照りつけるこの季節、車内の冷房の稼働は必須と言える。クルマに乗り込んで、涼しい風に当たって「はぁ〜涼しい…」と、ひと息ついていると、後部座席の家族から冷たい視線が…。
実は、筆者がいつも乗っている車には、後部座席専用の空調が付いていないのだ。それゆえ、エアコンをオンにしても、後部座席にまで冷風が行き渡るまでには時間がかかってしまい、後部座席に座る家族から、「暑い」「クーラーが効いていない」という声を耳にすることも多かった。
そこで今回は、前席と後部座席の快適性の差を埋めるためのカーグッズ、星光産業の「ヘッドレストスティックファン EE-110」をゲットしたので、実際にクルマに取り付けて使用したうえで、その詳細を紹介していこう。
商品名の通りスリムで、デザイン性も高い。
幅広い車種に対応、スタイリッシュな車載サーキュラー
星光産業がリリースしたヘッドレストスティックファン EE-110は、デッドスペースとも言える、前席座席のヘッドレストに装着するタイプのスリムな扇風機だ。
ヘッドレストの支柱に引っ掛けるフックは、取り付け車種に応じて
難しい取り付け作業は不要で、USBソケットの給電で使用することができる。ヘッドレストの足が2本で、その間が84〜160mm以内のものに装着可能。
ヘッドレストの支柱が2本脚タイプかつ、その間隔が84〜160mmのモデルに装着可能。
取り付けは簡単! USBにセットするだけでOK!
早速取り出し、助手席側のヘッドレスの支柱に取り付けていく。取り付け用のフックは左右に調節できるので、幅広い車種に取り付けできそうだ。作業は簡単で、説明書を読まなくてもわかるレベルのイージーさだ。
※取り付けの際は必ず事前に説明書をご確認下さい
ヘッドレストの下にあるデッドスペースにスッポリとハマり、車内空間を有効活用できるのが特長と言えるだろう。取り付けは数分で完了。スリムなので圧迫感がなく、スタリッシュで車内の雰囲気に溶け込んでいる印象。
逆側から見た雰囲気。
約2.5mと長めのUSB Type-Aのコードが同梱されているので、前席コンソール付近のシガーソケットに十分届いた。この商品には、シガーソケットに取り付けるタイプの、USB充電器が付属(12V車専用)するので安心だ。
※シガーソケットの内径がφ21mm~φ22.5mmまでの車種に使用可能
シガーソケットに装着するUSB充電器(12V車専用)が付属。
風力は3段階で設定でき、風向きは上下の調節が可能
サイドにコントロールスイッチがあり、風量は好みに合わせて4段階に調節することができる。段階ごとにライトが点滅するので、今どの風力で風が出ているかはすぐに確認可能だ。また、メモリー機能付きで、エンジンを切っても再始動時は最後に設定した風量でまた送風を始める。
サイドのコントロールスイッチで風量を変えることができる。
LEDライトで風量を表示。
また、手動で上下の向きを調節することができる。足元に向けたいとき、上方向に向けたいときなどに便利だ。
上方向に向けた状態。
下方向に向けた状態。
コンパクトで場所を取らず、スタイリッシュなデザイン
実際に稼働してみる。細長いデザインなので、広範囲に一定に風が出てくるのを感じる。車の前方のクーラーの冷風を受けて、しっかりと冷たい風を送ってくれる。
広範囲にしっかりと風を送ってくれる。
個人的には、丸いタイプの扇風機と比べて、送風力は劣るように感じた。しかしながら、スリムタイプということもあって、車内で場所を取らず、座席のヘッドレストにスタイリッシュに収まっているのはかなり好印象だ。ぱっと見では扇風機がついているのが気付かないくらいなので、扇風機の存在感を抑えたい人にはこのアイテムはとてもおすすめ。これなら、後部座席の家族も大満足のはず。正直「もっと早くこの製品の存在を知りたかった」と感じた。
収まりのいいスタイリッシュなデザイン。
厳しい残暑が続くので、車内を快適にする扇風機があるととても便利なはず。今年もまだまだこのアイテムは活躍してくれそうだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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