
日産自動車は、3代目となる新型「日産リーフ」の日本仕様B7グレードを発表した。B7グレードの注文受付は10月17日から全国の日産販売店で開始され、1月より順次納車が開始される予定。価格は、B7 Xが518万8700円、B7 Gが599万9400円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
空力を意識したスタイリングパッケージを追求
新型リーフは、スリークで大胆なスタイルと洗練された室内空間を両立した次世代クロスオーバーEVとして全面刷新され、15年間の知見と経験を最大限に活かして開発されたモデル。
今回発表されたB7グレードは、78kWhのバッテリー容量を搭載し、最大702km(WLTC)の一充電走行距離を実現。ファストバックスタイルのシルエットや空力を考慮したホイールデザイン、電動格納式アウトサイドドアハンドル、フラットな床下パッケージなど、空力性能をさらに磨き上げることで、クラストップレベルの空気抵抗係数(Cd値)0.26を実現している。
エクステリアは、フロントのシグネチャーランプとセンターLEDアクセントランプ、リヤのⅡ三(ニッサン)パターンがあしらわれたLEDリヤコンビネーションランプ(3Dホログラム)により、先進感を演出。
インテリアは、CMF-EVプラットフォームの採用によりフラットなフロアと開放感のある足元空間を実現。横に広がるフローティングデザインのインストルメントパネルは、落ち着いたミニマルな雰囲気を醸し出すほか、日産初となる調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付)やBose®パーソナルプラスサウンドシステム(10スピーカー)なども搭載される。
パワーユニットは、モーター、インバーター、減速機を一体化した3-in-1構造を採用し、ユニット容量を10%削減しながらモーターの最大トルクを4%向上。ローターを複数に分割し、それらを斜めにずらして配置した分割スキューローターや、高剛性化されたハウジング、モーターマウントブラケットの採用により、モーターの振動を大幅に低減することで、より滑らかで気持ちの良い走りと高い静粛性を実現している。
サスペンションは、リヤにマルチリンク式を採用。さらに日本の道路環境に合わせて専用チューニングを施すことで、フラットで快適な乗り心地を提供。ドライブモードには、加速と減速力をカスタマイズできるPERSONALモードが新設定され、EVならではのワンペダル感覚を楽しめるe-Pedal Step、パドルで回生量を調整できる回生ブレーキコントロールパドルも採用する。
| グレード | バッテリーサイズ | 価格 |
| B7 X | 78kWh | 518万8700円 |
| B7 G | 599万9400円 |
「日産リーフ」 B7主要諸元
| 主要諸元 | B7 G | B7 X |
| 全長 | 4,360 mm | 4,360 mm |
| 全幅 | 1,810 mm | 1,810 mm |
| 全高 (プロパイロット2.0装着車) | 1,550(1,565) mm | 1,550(1,565) mm |
| ホイールベース | 2,690 mm | 2,690 mm |
| 最低地上高 | 135 mm | 135 mm |
| 車両重量 | 1,920 kg | 1,880 kg |
| 最小回転半径 | 5.3 m | 5.3 m |
| 一充電走行距離 (プロパイロット2.0装着車) | 685(670) km | 702(687) km |
| 交流電力量消費率 (プロパイロット2.0装着車) | 133(137) Wh/km | 130(133) Wh/km |
| モーター型式 | YM52(交流同期原動機) | YM52(交流同期原動機) |
| 最高出力 | 160kW(218ps) | 160kW(218ps) |
| 最大トルク | 355N・m(36.2kgf・m) | 355N・m(36.2kgf・m) |
| サスペンション 前 | 独立懸架ストラット式 | 独立懸架ストラット式 |
| サスペンション 後 | 独立懸架マルチリンク式 | 独立懸架マルチリンク式 |
| タイヤ | 235/45R19 | 215/55R18 |
静かで気持ちいいEVへ
新型「リーフ」は、日本の顧客ニーズと道路環境に合わせた機能が多く搭載されている 。
新開発のEVパワートレーンは、モーター、インバーター、減速機を一体化した3-in-1構造を採用し、ユニット容量を10%削減しながらモーターの最大トルクを4%向上。分割スキューローターや高剛性化されたハウジング、モーターマウントブラケットの採用により、モーターの振動を大幅に低減し、滑らかで気持ちの良い走りと高い静粛性を実現している 。
サスペンションは、リヤにマルチリンク式を採用し、日本の道路環境に合わせて専用チューニングを施すことで、フラットで快適な乗り心地を提供。ドライブモードには、加速と減速力をカスタマイズできるPERSONALモードを新設定し、EVならではのワンペダル感覚を楽しめるe-Pedal Step、そしてパドルで回生量を調整できる回生ブレーキコントロールパドルも採用される 。
安全装備は、全方位からドライバーの安全をサポートする360°セーフティアシストを搭載。日本専用装備として、自動車専用道路でのハンズオフドライブを可能にする「プロパイロット2.0」、スムースな駐車を支援する「プロパイロット パーキング」と「プロパイロット リモートパーキング」、後方視界を確保する「インテリジェントルームミラー」「ドライブレコーダー(前後セット)」を設定する。
また、加減速を繰り返すシーンでも車間を一定に保ち、先行車両に合わせて停止までサポートする「インテリジェント ディスタンスコントロール」も用意。
B7グレードの充電性能は、最大150kWの急速充電に対応し、150kWの充電機を使えば、35分で充電量10%から80%までリカバリー可能。さらに、クルマ全体の冷熱システムを一括制御するエネルギーマネジメントシステムを新採用。
ナビゲーションシステムと連動した「ナビリンクバッテリーコンディショニング」により、走行ルートに応じてバッテリーの温度を自動制御することで、エネルギー消費を最適化も図られる。
「Google」搭載で使いやすさを向上
機能装備は、12.3インチの大型デュアルディスプレイと、「Google マップ」「Google アシスタント」「Google Play」の各機能に対応するGoogle搭載のNissan Connectインフォテインメントシステムを採用。
また「AC外部給電コネクター」を使えば、ドアロック状態でも1500Wの電力を利用可能で、アウトドアや災害時の非常用電源としても活用可能。室内と荷室にも合計2つの100V AC電源(1500W)を搭載し、従来のリーフから引き続き、自宅への電力供給によるピークシフトや停電時の電力供給を可能にする「V2H(Vehicle to Home)」機能も採用される。
来年2月には安価な55kWhの「B5」も登場
「リーフ」B7グレードの注文受付は10月17日から全国の日産販売店で開始され、1月より順次納車が開始される予定。価格は、B7 Xが518万8700円、B7 Gが599万9400円。また、55kWhバッテリーを搭載したB5グレードは来年2月頃の発表を予定しており、より求めやすい価格帯となる見込みだ。
写真ギャラリー
新型リーフB7 塗装色:
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(日産)
2026 Nissan Navara PRO-4X 累計販売台数約50万台の人気モデル! 1986年の初代発売以降、仕事や旅の相棒として活躍してきたのが「ナバラ」。新型は、日産のオフロードモデルらしい[…]
現行モデルはライバルに完敗 そもそもLクラスのプレミアムミニバンは、1997年に登場した初代エルグランドがパイオニア。それまでの商用バンベースの1BOXミニバンとは一線を画した、乗用車ベースのFRシャ[…]
実績のある三菱アウトランダーPHEVのOEMモデル 発表された「ローグ プラグインハイブリッド」は、Re: Nissan再建計画の一環として、米国での電動化モデルの製品ラインアップ拡充を期待して投入さ[…]
日産 エクストレイル価格:384万3400〜494万6700円登場年月:2022年7月(最新改良:2025年8月) ハリアー&新型RAV4との競合が極めて有効 今夏にマイナーチェンジを実施したことで値[…]
AOGとは? 湘南の意味は? どんな特徴があるの? ちなみにAOGとは「オーテック・オーナーズ・グループ」の略だ。そしてオーテックとは、日産のカスタマイズ・ブランドであり、それを実施する湘南に本拠を構[…]
最新の関連記事(ニュース)
30周年の節目に誓う「日本社会に根ざした活動」が評価 ポルシェジャパンは、日本におけるポルシェ車の総輸入元として営業を開始して以来、正規販売ネットワークの充実とともに着実に成長を続け、2024年には過[…]
「Original」に特別仕様車「CRAFT STYLE」を設定 N-ONEは、エクステリアもインテリアも人を中心としたホンダならではのM・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想)を現代に具現化[…]
2026 Nissan Navara PRO-4X 累計販売台数約50万台の人気モデル! 1986年の初代発売以降、仕事や旅の相棒として活躍してきたのが「ナバラ」。新型は、日産のオフロードモデルらしい[…]
実績のある三菱アウトランダーPHEVのOEMモデル 発表された「ローグ プラグインハイブリッド」は、Re: Nissan再建計画の一環として、米国での電動化モデルの製品ラインアップ拡充を期待して投入さ[…]
アストンマーティンとeggがタッグした究極のベビーカー 英国のゲイドンから、自動車産業と育児用品業界に新たな潮流を告げるニュースが届いた。英国が誇るラグジュアリーブランドであるアストンマーティンと、同[…]
人気記事ランキング(全体)
ヘッドレストに装着する便利なアイテムを購入 これから本格的な冬に向かって、着る物が増えて厚着になってくる。車内では上着を脱いで運転する方が多いと思うが、脱いだ衣類は助手席やリアシートにそのままおいてお[…]
釣り人が求めた“動ける寝袋”という発想が車中泊にドンピシャ 釣行の現場は、季節や天候の影響を容赦なく受ける。特に夜間や早朝の釣りでは、寒さによって集中力を削られることも珍しくなく、手先の冷えが動作に直[…]
「コロナ」の派生グレードから独立車種へ。そして高級路線を歩んだマークⅡ トヨタ「マークⅡ」の誕生は1968年にさかのぼります。 “オルガン”の愛称で呼ばれた3代目「コロナ(T40系)」の世代に、勢いが[…]
厳しい排出ガス規制をクリアした証を車名に掲げる自信 「コスモAP」が登場したのは1975年のことです。 1967年に登場した「コスモ・スポーツ」の市場の評判は上々で、その後にファミリア、ルーチェなどR[…]
車のラゲッジルームは「汚れるのが当たり前」を解決するラゲッジルームマット 筆者は釣りや水辺で魚を獲ったりするするのが趣味で、釣り道具などを積んでいくためラゲッジルームは常に汚れがち。釣りをした後の道具[…]
最新の投稿記事(全体)
TOYOTAアルファード価格:510万〜1065万円 全国規模のオーダーストップにあらず 現在、納期はアルファード、ヴェルファイア共に「3~4か月」程度で推移しており、グレードやタイプによる大きな差は[…]
2025年11月22日(土)から12月25日(木)まで開催 「六本木ヒルズ クリスマスマーケット2025」は、2025年11月22日(土)から12月25日(木)まで、東京・六本木ヒルズの大屋根プラザで[…]
30周年の節目に誓う「日本社会に根ざした活動」が評価 ポルシェジャパンは、日本におけるポルシェ車の総輸入元として営業を開始して以来、正規販売ネットワークの充実とともに着実に成長を続け、2024年には過[…]
シエンタ専用「スイベルシート」が誕生した背景 トヨタ・シエンタは家族の送迎から趣味の移動まで幅広い用途で支持を集めてきた。コンパクトなボディながら優れた室内空間効率を持ち、日常と非日常を軽やかに行き来[…]
ヘッドレストに装着する便利なアイテムを購入 これから本格的な冬に向かって、着る物が増えて厚着になってくる。車内では上着を脱いで運転する方が多いと思うが、脱いだ衣類は助手席やリアシートにそのままおいてお[…]
- 1
- 2

































