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少し前のクルマのインパネに表示されていた、見慣れない警告灯。最近のクルマではほとんど見かけることがなくなり、存在自体を知らないという人も増えてきた。そのひとつが「排気温度警告灯」だ。かつては当たり前のように存在していたこの警告灯だが、なぜ現在のクルマから姿を消したのか。そして、このマークは一体どんな役割を担っていたのか。普段あまり意識されることのない装備だからこそ、その背景をたどるとクルマの進化や法規の変化が見えてくる。
●文:月刊自家用車編集部
なぜ消えた?排気温センサー激減のナゾ
排気温度センサーは、触媒の温度を検知し、触媒が異常な高温に達した際に排気温度警告灯を点灯させるための重要なセンサーである。とくに不完全燃焼などによって排気温度が上昇した場合、触媒の損傷や周辺部品への影響を防ぐための“最後の砦”ともいえる存在だった。
しかし、この排気温度センサーは、ある時期を境に触媒マフラーから姿を消し、それに連動するように排気温度警告灯もインパネから消えていった。この変化は単なる技術的進化ではなく、「法規」の改正が大きく関わっている。
排気温度センサーの警告灯。
クルマの構造や装備に関する基本ルールは、“道路運送車両の保安基準”によって定められている。その第31条では、触媒マフラーへの遮熱板の取り付けや、触媒温度が異常上昇した際にドライバーへ知らせる警告灯の装備が規定されていた。
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