
三菱自動車が技術支援するチーム三菱ラリーアートが、2026年8月にタイで開催される第31回アジアクロスカントリーラリー(AXCR)に、ピックアップトラック『トライトン』3台で参戦することを発表した。2025年大会に続く連覇を目指し、第47回バンコク国際モーターショーでは新カラーリングを纏った参戦車両も初公開された。
●文:月刊自家用車編集部
2025年大会で3年ぶりの総合優勝、連覇へ向け熟成を進めたトライトンで挑む
チーム三菱ラリーアートは2025年のAXCRで、エースドライバーのチャヤポン・ヨーター選手がレグ3で総合首位に立ち、そのままリードを維持して2位と約7分差で総合優勝を果たした。2022年大会以来、3年ぶり2度目の戴冠である。2026年大会では、エンジンや足回りなど各部の熟成によりポテンシャルをさらに高めた『トライトン』で臨む。三菱自動車はラリー参戦を”走る実験場”と位置づけており、過酷な環境での実証を通じて商品開発力の強化にもつなげていく。
バンコクモーターショーで新カラーリングを初公開、ランエボ・パジェロのDNAを継承した力強いレッド
2026年参戦車両 トライトン(改造クロスカントリー車両=T1仕様)
第47回バンコク国際モーターショーでお披露目された2026年参戦車両は、新たなカラーリングを採用。世界ラリー選手権やダカールラリーで数々の勝利を収めてきた「ランサーエボリューション」や「パジェロ」のラリー車から着想を得た力強いレッドを前面に押し出したデザインとなっている。ラリーカーが巻き上げる砂塵を想起させるデジタルサンドストームと「RALLIART」ロゴは前回モデルから継承しつつ、車両前方から後方へ跳ね上がる配置として三菱自動車のモータースポーツへの情熱を表現している。
増岡浩が総監督を継続、実績ある3クルーが再結集
2026年参戦車両 トライトン(改造クロスカントリー車両=T1仕様)
チームはタイのタントスポーツが運営し、三菱自動車から増岡浩が引き続き総監督として参画する。開発部門のエンジニアが参戦車の開発を担い、競技期間中はチームに帯同してテクニカルサポートも行う体制だ。
参戦ドライバーは3クルー体制を維持。2022年・2025年大会で総合優勝を果たしたチャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組を筆頭に、2025年大会で日本人ペア最上位の総合5位に入賞した田口勝彦/保井隆宏組、そして同大会でサポート役を務めた三菱自動車テストドライバーの小出一登/千葉栄二組が揃って続投する。増岡総監督は「チャヤポン選手と田口選手で1-2フィニッシュを目指す」とコメントを寄せている。
約2,000kmを6日間で走破、8月9日パタヤからスタート
2026年参戦車両 トライトン(改造クロスカントリー車両=T1仕様)
AXCR2026は、熱帯雨林やジャングル、泥濘路、河川渡渉、山岳区間など多彩かつ厳しい路面を舞台とするアセアン最大規模のクロスカントリーラリー。今大会はタイ湾東海岸の観光地・パタヤでの8月9日(日)セレモニアルスタートで幕を開け、翌10日から本格的な競技がスタートする。6日間をかけて約2000kmを北上し、タイ北部の交通の要所・ピッサヌロークに8月15日(土)にゴールする日程だ。
■「チーム三菱ラリーアート」チームプロフィール
・総監督:増岡 浩(三菱自動車)
・チーム代表:シャユット・ヤンピシット(タントスポーツ)
・テクニカルディレクター:コーポン・アマータヤクン(タントスポーツ)
■出場ドライバー&コドライバー
ドライバー:チャヤポン・ヨーター
出身:タイ・ウドーン タニ
生年月日:1987年8月16日(38歳)
略歴:タイ国内の数多くのラリーやレースで活躍中。AXCRでは、2022年、2025年の二度、総合優勝を飾っている。丁寧で正確、さらに車両を労わる“壊さない速さ”を持つドライバーとして定評がある。
コドライバー:ピーラポン・ソムバットウォン
ドライバー:田口 勝彦
出身:日本・岡山県
生年月日:1972年2月7日(54歳)
略歴:FIAアジアパシフィックラリー選手権のチャンピオンを2度獲得するなど、海外でも活躍する国際的なラリードライバー。AXCR2025でも日本人ペア最上位の総合5位の成績を収めた。
コドライバー:保井 隆宏
ドライバー:小出 一登(三菱自動車)
出身:日本・愛知県
生年月日:1979年6月19日(46歳)
略歴:三菱自動車のテストドライバーとして、これまでに『パジェロ』や『ランサーエボリューション』等、数々の新型車の試験を担当。現在ではテストドライバーの運転教育インストラクターや国内外イベント等でデモンストレーションドライバーを務める。
コドライバー:千葉 栄二
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