
eスカイの登場でますます注目の軽自動車BEV(バッテリーEV)。航続距離と価格から導いた“航続距離コスパ”とは!?
●文:月刊自家用車編集部(冨山)
三菱、日産、ホンダ、BYDに続いて、いよいよ軽自動車の巨人・スズキがeスカイで参入。ますます注目度が高まる軽乗用EVを、感想や好みではなく、数字で比べてみようというのが今回の企画だ。
お安いクルマの割に航続距離がスゴイ! そんな一台はどれか、早速検証していこう。
《軽乗用EV》航続距離/価格/補助金一覧
| 車名 | 航続距離 (WLTC/km) | 車両本体価格 (税込/万円) | CEV補助金 (万円) | 補助金適用後の参考価格 (税込/万円) |
|---|---|---|---|---|
| SUZUKI eスカイ | 310 | 212〜279 | 56.8 | 155.2〜222.2 |
| HONDA N-ONE e: | 295 | 269.94〜319.88 | 58 | 211.94〜261.88 |
| BYD ラッコ | 210 / 320 | 214.5〜249.7 | 15 | 199.5〜234.7 |
| NISSAN サクラ | 180 | 244.86〜299.86 | 58 | 186.86〜241.86 |
| MITSUBISHI eKクロス EV | 180 | 244.64〜321.42 | 57.4 | 187.24〜264.02 |
まずは公式の数字を整理。
大容量のバッテリーを搭載するEVの車両価格はガソリン車よりも割高な印象があるが、補助金込みで考えると、意外と手が届く価格帯なのがわかる。
なお、現在申請可能な令和7年度補正予算のCEV補助金は、予算上限に達した時点で受付が終了する可能性がある。また、補助金は車両の登録・届出後に申請する必要があり、納車時期によっては今年度分を受け取れないこともあるので注意が必要だ。
また、末尾の補足で述べている通り、CEV補助金以外にも様々な助成制度がある。EVを購入する際には、CEV補助金の残り予算や申請条件、納車時期はもちろん、そのほかの補助金などについてもディーラーに相談するおくべし。
参考:CEV補助金の公式情報(一般社団法人次世代自動車振興センター)
結果発表〜! “航続距離コスパ”ランキング!
耳慣れない“航続距離コスパ”の正体は、補助金適用後の価格を航続距離で割った数値。つまり、航続距離1kmあたりの実質価格だ。大雑把に言うと、航続距離を基準にした場合、価格が安いのか高いのか、ということになる。
気になる結果は……最後発のeスカイが堂々の優勝! まぁ航続距離と補助金がトップクラスで価格が最安という時点で予想はついていたのだけども(笑)。
なお、ラッコのみ航続距離が2種類あるが、ベストリザルトの7025円/kmは安価な210km仕様ではなく310km仕様が叩き出している。
| 結果 | 車名 | 航続距離コスパ (価格÷航続距離) |
|---|---|---|
| 優勝 | SUZUKI eスカイ | 5006〜7168円 |
| 準優勝 | BYD ラッコ | 7025〜9500円 |
| 3位 | HONDA N-ONE e: | 7184〜8877円 |
| 4位 | NISSAN サクラ | 1万381〜1万3437円 |
| 5位 | MITSUBISHI eKクロス EV | 1万402〜1万4668円 |
結果一覧で上位のモデルほど、価格が安い割に遠くまで走れると同時に、メーカー側のコスト配分という観点では、車両価格のうち航続距離に関わる部分が占める割合が大きいと見ることもできる。
逆に、下位のモデルはコスト全体の中で航続距離への投資割合が低めという推察が成り立つ。例えば内装の質感や先進安全機能など、装備の充実に多くのコストを投入している場合もあるだろう。
車種ごとに様々な考察が可能だけれど、今回はシンプルに数字を比べる企画なので、個別の深掘りはやめておく。ただ、航続距離とは直接関係のない部分にも、クルマとして大事な要素がいくらでもあることだけはお忘れなきよう。
《補足》要チェック! さらに安くなる「自治体補助金」
最後にさらにお安くEVを手に入れるための補足をひとつ。
すべての購入者が対象になるわけではないが、住んでいる都道府県や市区町村によっては、国のCEV補助金に加えて、自治体独自のEV購入補助金を使える場合がある。
例えば東京都では、独自のZEV補助金として最大60万円が支給される。補助額は車種や申請条件などによって変わるが、国の補助金と合わせれば、合計100万円以上の優遇を受けられる計算だ。条件が合えば、ガソリン車より安く購入できる可能性もある。
自治体の補助金を使えれば、軽EVの購入費用をさらに抑えられるのだ。ただし、対象車種や申請期間、予算上限などの条件があるため、各自治体の公式サイトやディーラーで必ず確認しておこう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
雨の日に意外と困る「ドアミラーの水滴」 雨天時の運転では、フロントガラスならワイパーで視界を確保できる。サイドウインドウも、走行中であれば風によってある程度水滴が流れ、どうしても見えにくければ窓を一度[…]
ティッシュの「置き場所問題」をスッキリ解決! 車内のティッシュで意外と困るのが、その置き場所だ。コンソールボックスに置けば収納スペースが減り、助手席に置けば人が乗るたびに移動させることになる。ダッシュ[…]
「スバル」の名はここから始まった! 量産を目前に姿を消したP-1 現在のSUBARUにつながる自動車づくりの歴史を語るうえで、欠かすことのできない一台が「スバル1500」である。開発時には「P-1」と[…]
肘置きのないドア周りにジャストフィット!「車種専用ドアアームレスト」 ジムニー専用パーツで、大ヒットを記録したドアアームレストのノウハウを惜しみなく投入し、ドアトリムが樹脂製となっている主要な商用車向[…]
全国でもわずか4球場! 実は珍しくなったリリーフカー プロ野球を観戦していると、投手交代の際、ブルペンからリリーフ投手を乗せたクルマがグラウンドへ姿を現すことがある。 いわゆる「リリーフカー」である。[…]
最新の投稿記事(全体)
三菱、日産、ホンダ、BYDに続いて、いよいよ軽自動車の巨人・スズキがeスカイで参入。ますます注目度が高まる軽乗用EVを、感想や好みではなく、数字で比べてみようというのが今回の企画だ。 お安いクルマの割[…]
カタログモデルには存在しない「ペルラネラ ブラック」が 今回の限定車における最大のハイライトは、現行型208のカタログモデルでは選択することができないボディカラー「ペルラネラ ブラック」を特別に身に纏[…]
値引き情報の見方 ◎車両本体目標 車両本体からの値引き目標額を示している。実際の値引き額は、販売店や購入時期、グレード、オプションなどによって変動する。 ◎リセール予想 購入したクルマを将来売却すると[…]
肘置きのないドア周りにジャストフィット!「車種専用ドアアームレスト」 ジムニー専用パーツで、大ヒットを記録したドアアームレストのノウハウを惜しみなく投入し、ドアトリムが樹脂製となっている主要な商用車向[…]
値引き情報の見方 ◎車両本体目標 車両本体からの値引き目標額を示している。実際の値引き額は、販売店や購入時期、グレード、オプションなどによって変動する。 ◎リセール予想 購入したクルマを将来売却すると[…]









