「ETC2030年問題」という言葉、聞いたことがありますか? 2030年までにセキリュティシステム規格の大幅変更により、現在使われているETC車載機器の一部が使えなくなってしまうという問題です。「2030年なんて、まだまだ先のこと…」と思いがちですが、諸般の事情で新規格への変更が早くなる可能性も……。そこで自分のクルマのETC車載器が新規格に対応しているかどうか? 一瞬で分かるチェックポイントをお教えしましょう。
●文:月刊自家用車編集部
- 1 電波法関連法令の改正で、一部のETC車載器が使えなくなる
- 2 「ETC2022年問題」は、新型コロナ流行の影響で使用期限が延長されたのだが…
- 3 これから注視したいのが、セキリュティシステム規格を大幅に変更する「ETC2030年問題」
- 4 実は先の話じゃない、新セキュリティへの移行措置は、2030年以前に実施される可能性も
- 5 自分のETC車載器が新規格対応か否かは簡単にチェックできる
- 6 見分け方 その1 車載器セットアップ申込書・セットアップ証明書、機器説明書で確認する方法
- 7 見分け方 その2 車載機器に記されているマークやロゴで判別。「・・・」が付いてなかったら旧規格
- 8 ETC2.0の場合は、「DSRC」「◾️」が付いていたら旧規格
電波法関連法令の改正で、一部のETC車載器が使えなくなる
ETC(Electronic Toll Collection System)とは、有料道路料金回収自動システムのことで、2001年より全国で運用が開始されました。今では、ほとんどのクルマに搭載されているシステム(ETC設置区間の走行車両のうち95%がETCを利用 ※国土交通省資料:令和6年上半期)なのですが、実は電波法関連法令の改正により、現在使われている一部のETC車載器が使えなくなる、なんて知ってました?
「ETC2022年問題」は、新型コロナ流行の影響で使用期限が延長されたのだが…
当初、2022年12月1日より該当機種(2007 年以前の技術基準適合証明・工事設計認証「旧スプリアス認証」を受け製造されたETC車載器)の使用ができなくなる予定でした。
しかし、この時期に流行した新型コロナウイルスの社会経済への影響等による無線設備の製造や移行作業に遅れが生じていることを考慮し、“当分の間”その使用期限が延長された、というのがETC2022年問題なのです。ただ、この2022年時点での影響を受けるはずだったETC車載機種は一部の旧型機器で限定的なものだったので、一般的には大きな混乱はなかったのですが、問題はその先に控えているETC2030年問題です。
これから注視したいのが、セキリュティシステム規格を大幅に変更する「ETC2030年問題」
国土交通省は、先の新スプリアス規格への移行とは別に、情報漏洩のリスク軽減や改ざんなどの不正防止を目的として、ETCに関わる料金所・車載器・ICカードについてセキュリティ機能の拡充を目的として、セキリュティシステム規格を大幅に変更することになっています。明確なスケジュールは発表されていませんが、2030年頃までに移行としています。これがETC2030年問題と言われているものです。
実は先の話じゃない、新セキュリティへの移行措置は、2030年以前に実施される可能性も
ただ、「2030年まで」、と実施時期を明確にしていないということは、それ以前にセキリュティに重大な脅威が発生した場合、早い段階でセキリュティ規格の変更が行われる可能性があります。
2030年なんて、まだまだ先のことと安心していられない、ということです。
当然ながら、この新規格に対応していない機器に関しては、新規格が施行されると料金所等での使用が制限され、トラブルが生じることになります。もちろん、今すぐに使えなくなる、と言うワケではありませんが、自分のクルマのETC車載器がこの新規格に対応できているのか、今から確認しておくといいかもしれません。
自分のETC車載器が新規格対応か否かは簡単にチェックできる
新規格に対応しているかどうかの見極めは以下の方法で確認できます。時間があるときにでも一度確認しておきたいものです。それでも不明な場合は、ETC車載器メーカーのHPもしくは直接問い合わせて確認すると安心です。