
全国各地で開催されたカーショーやアウトドアイベントで見つけた見逃せないキャンピングカーを紹介しよう。今回は日産の正規ディーラーが運営する専門ショップがメイクした、日産キャラバンのバンコンバージョンモデルをチェック! 完成度の高いキャビン空間の凄み、ぜひご覧あれ。
●文/写真:月刊自家用車編集部
日産ディーラー直営ショップが本格キャンパーを販売
ふだんは1BOXミニバン、そしてオフシーンでは快適な移動基地に早変わり
日産東京販売が手がけるキャンピングカー専門店「日産ピーズフィールドクラフト」は、1990年代半ばから数多くのキャンピングカーを手かけている老舗ショップのひとつ。
今回紹介する「スペースキャンパー」は、キャラバンGRANDプレミアムGXをベースモデルに、同社独自のカスタマイズが加えられたバンコンバージョンモデル。外観は街なかでも違和感をまったく感じない1BOXのキャラバンながら、キャビンは本格キャンパー顔負けの装備機能がプラスされていることが特徴。
ふだんは普通のミニバン感覚で、そしてオフシーンではレジャーの移動基地となる本格キャンパーとして活用できることが魅力だ。
日産ピーズフィールドクラフトが販売する「スペースキャンパー NB-COOLs」。街乗りで快適に使えるサイズでありながら、中身は本格キャンピングカーに匹敵する装備機能を搭載。価格は738万3200円から。アドレスはこちら→https://www.ps-craft.co.jp/newcar/spacecamper/
夏場でも快適に過ごせる工夫が目白押し
クーラーは、ボディ側のパネルを開放することで熱い空気を排出できる構造を採用
キャビン内にはキッチンシンク付きのダイニング/電子レンジ/冷蔵庫など実用装備が充実するほか、休憩時に快適に過ごせる工夫がズラリ。とくに注目したいのが同社独自の装備というクーラーユニットだ。
キャビン後側面に配置されるクーラーは、コンパクトなサイズながら車内をしっかり冷やしてくれるスグレモノ。このサイズで冷えるの? と思う向きもいるだろうが、稼働時はボディ側のパネルを開放することで熱い空気を排出できる構造を採用したことで、真夏の過酷な環境でも涼しいキャビンで寛げるというわけだ。
1BOXサイズの限られたスペースには、快適性向上を狙った装備がズラリ。シンク付きのキッチンダイナーやひとりかけのセカンドシート、ベットなどが配置されるほか、車両後方部の左側には自慢のクーラーユニットが配置される。
外のルーフ部には100Wのソーラーパネルも配置されるなど充電環境も充実。電気製品を気兼ねなく使えることもこのモデルの大きな強み。バンコンバージョンを検討しているユーザーにとって、見逃せない1台だろう。
シンク付きのキッチンダイナーには電源コントロールユニットも配置。バッテリーメーター/FFヒーター操作ダイヤル/インバーターリモコン/各種スイッチ/100Vコンセントなどを備える。
ベットスペースは長さ1880mm×幅1320mm。余裕で2人就寝できるサイズが確保される。コの字のソファーでテーブル(昇降式ということもポイント)を囲める広々ダイネット空間へレイアウトを変えることも簡単。
運転席後部上には、15.6インチフリップダウンモニターが配置される。
ベットスペース下側には小物系の収納スペースも確保。キッチン上部の天井にはミニポップアップルーフも配置。この工夫で立った状態での調理が格段にしやすくなるそうだ。
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