
この記事では各地で開催されたキャンピングカーイベントなどで展示された魅力的な車両を紹介していこう。今回はフィアットのデュカトがベースのキャンパーだ。
●文:月刊自家用車編集部
ベース車両はフィアット デュカト
フィアットのデュカト
ベースとなる車両はフィアットのデュカト。2022年モデルが日本市場に初導入された車だ。欧州では商用車のベストセラーモデルとなっており、非常に人気が高い。広大な室内スペースとカスタムの自由度の高さから、キャンピングカーのベース車両としても注目されているモデルでもある。
商用車として高い人気を誇るフィアットのデュカト。
フィアット デュカトの運転席。
運転感覚は乗用車に近いものとなっている。フルデジタル・コックピットにより、多彩な情報や警告を明確かつ即座に表示することが可能。10.1インチ・タッチスクリーンを備えた先進のUconnectインターフェイス、ナビゲーションシステム、Apple CarPlay/Android Autoなどにも対応している。
充実装備の広々車内
まず驚きなのは、一列目のシートが回転させることが可能で、車内前部はボックスシートとして活用できるという点だ。家族や友人と、向かい合って食事や談笑まで行える環境は「えっ 車内ですよね?」と思ってしまうほどだろう。
運転席と助手席が回転。複数人が向き合えるスペースが登場。これは驚きの工夫だ。
テーブルは二段になっており、下段はスライド式。人数と用途に応じて広げることができる。上部には棚も設置されている。
車内左に位置するキッチンカウンターには、冷蔵庫、シンク、電子レンジが内蔵されている。作業スペースも広いので、本格的な調理もすることができるのは嬉しい。
スライドドア下にはステップが設置されている。右側にあるのは冷蔵庫だ。
カウンターの上部には家庭用エアコンを装備しており、車内の空調管理は万全。
「キャンプに行きたいけど、シャワーを浴びることができないのはちょっと…」という方も安心してほしい、2列目のシートの後ろにはシャワールームとなっている。
車内後部は広めのボックスシートとなっていて、座席部分クッション性も高くしっかりとした作りになっている。
車内後部のボックスシート。テーブルを挟んで複数人が向かい合ってコミュニケーションを交わせる。
吊り下げ式のベッドも備えており、使用しないときはこのように天井にピッタリとつくので、スペースを有効に活用できる。
床下には収納スペースを確保する。
また、ボックスシートの足元のスペースには長物などを積載できる。
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