キャンピングカーで自由気ままな旅を楽しむ――近年、アウトドアブームとともにキャンピングカーの人気が急上昇している。この記事では各地で開催されたキャンピングカーイベントなどで展示された魅力的な車両を紹介していこう。今回はトヨタ・ハイエースがベースのキャンピングカーだ。
●文:月刊自家用車編集部
ベース車両はトヨタのハイエース
ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。
トヨタ・ハイエース。
ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力。普通車としての収納力は他の追随を許さない。
エクステリアも洗練されており、シャープな印象を与えている。シンプルなインテリアは誰もが使いやすいデザインだ。操作系統は運転席周りに集約されており、ドライバーの利便性がしっかりと考慮された作りになっている。
もはや住める、ブラウン系で落ち着きある車内
落ち着きのある車内はシートを後ろ向きにセットされた対面ダイネット。こちらはリラックスモードということだが、ソファを展開すると2000mm×1300mmのフルフラット状態が完成。ゆったりと足を伸ばして寝られるスリープモードになる。ここで寝て目が覚めると「あれ、車で寝てたよな？ まさかの部屋じゃん」と寝ぼけまなこに混乱してしまいそうだ。
シートカラーは落ち着きのある茶色系で統一されていて、クッション性も問題なく座っていることにストレスを受けることはなさそうだ。
テーブルは使いやすくも邪魔にならない適度なサイズ感、用途に応じて取り外し可能だ。また、シート横にあるサイドテーブルは、蓋をあけると車載冷蔵庫が格納できるスペースになっている。
この展示車両について感じたのは、各所に収納棚が設置されていること。シート横の収納棚はオレンジ色の優しいライトで照らされており、ただの収納というだけでなくオシャレなインテリアとしても注目したい。
車内上部にも大きな収納棚があるので、荷物はこちらにしまっておけば車内を効率的に利用することができそうだ。また、引き出し式のシャワーフォーセットを備えたシンクはキッチンとして利用するには申し分がない。
上段はフラットスペースとなっている。下段は荷物の積載スペースとなっており、扉付きの収納スペースも設けられている。車内後部の上段はフラットスペースとなっていて活用の幅が広い。下段は荷物の積載スペースとなっており、扉付きの収納スペースも設けられている。展示車両にはポータブルトイレが設置してあったので車中泊をしているときのトイレ問題は解決できそうだ。
これだけの装備を詰め込んでいるのに「広すぎ」と感じてしまうのは、効率的に配置されているためなのかもしれない。ぜひこのキャンピングカーでひと晩を明かしてみたいものだ。
バックドア側から見た車内。
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