
日本規格のコンパクトなキャンピングカーが軽キャンパー。車中泊は2人までが一般的だが、この通説を覆す乗車も就寝も4名定員にこだわった軽キャンパーがある! それが新潟県のカスタムセレクトのオリジナルモデル『ロードセレクトコンパクト』だ。軽バンの単体で4名就寝を可能にする仕組みとは? 早速、車内の様子をのぞいてみよう。
●文:月刊自家用車編集部
軽バンになんと2段ベッドを架装! ソロでも4人でも手軽に車旅が楽しめる
ジャパンキャンピングカーショー2025に展示されていたカスタムセレクトのロードセレクトコンパクト AS。外観はベース車のダイハツ•アトレーそのもの。展示車のカラーはオフビートカーキメタリックで街にもアウトドアにも似合いそうなルックスだ。
ロードセレクトコンパクト ASのべース車はダイハツ•アトレーRS。
車内をのぞくとまず驚かされるのが2段式のフロア。運転席と助手席の上部にも上段フロアが展開でき、この上段フロアをフルに広げれば就寝時は2段ベッドになり、4名就寝を実現。
マットは頑丈なマルチバーが支持し、高さ調整も可能だ。
1~2人の車旅なら運転席側だけ上段フロアを展開。ペット同伴の車中泊も余裕で楽しめそうだ。
下段のマットは二人でも余裕で横になれる広さ。ソロなら楽々寝返りがうてる。上段のベッドは運転席側に展開するため下段のリアゲート側は上段に塞がれず、下に寝る人は頭をリアゲートに向ければ、目の前が上段ベッドという圧迫感はない。
また、展示車の助手席側荷室窓にはボードを架装。ペーパーホルダーにロールペーパーをつけて使用イメージを表現。これは100均やホームセンターの便利グッズを活用して手軽に自分仕様の軽キャンパーで楽しもうという提案だ。作れる軽! もロードセレクトコンパクトASのコンセプトの一つだ。
広々とした下段フロア。マットは5分割式で人数や用途に応じたアレンジができる。
マットの下にはリアラゲッジスペースを確保。ホームセンターなどによくある衣装ケースが3つも入る収納力だ。
これなら車外にタープを広げてキャンプギアを並べ、家族4人で車中泊キャンプも可能だ。釣りや写真など装備が多い趣味のソロ•デュオ車旅も余裕で楽しめそうだ。
フロア(下段ベッド)を展開しても大容量の収納スペースを確保。
空調関係の設備も充実! 自分仕様の軽キャンパーを作る楽しさもある!
4人乗車•就寝で快適な車内環境を整えるために空調設備のオプションも用意。リアゲートにベンチレーションをつければ、窓をしめて4名就寝でも室内の空気がこもらずカビ等の発生を防止。ペット同伴でも臭いの解消や暑さ対策に役立つ。
さらに展示車には12Vクーラーを搭載。暑い季節の車中泊も遮光カーテンとの併用でぐっすり眠れるはずだ。
展示車のロードセレクトコンパクト ASは、なんといっても軽キャンパーで4名就寝ができる2段ベットが魅力だ。
ベッドの上方スペースも軽で4人と考えれば十分な広さだ。
シンクなどの架装はなく必要最小限のシンプルな装備だが、だからこそ趣味の車旅や家族で車中泊キャンプなど目的や人数に応じて幅広く対応しやすい。自分でカスタムするための拡張性も上がるはずだ。
前述したとおり“作れる軽!”もロードセレクトコンパクト ASならではのコンセプト。自分なりにあれこれ工夫しながら自慢の軽キャンパーに仕上げていく楽しさも味わえる。
ロードセレクトコンパクト ASの車両本体価格は243万1000円(税込)。展示車の価格は329万7800円(税込•諸費用別途)。4名乗車で買い物や送迎など普段使いもできることを考えると、価格もこの軽キャンパーの魅力の一つと言えるだろう。
展示車に装着されているオプション•参考装備品
- 2段ベッド 19万8000円
- 遮光カーテン 8万5800円
- 外部100V配線 3万3000円
- ポタ電用電源ボード 5万5000円
- リチウムバッテリー×2+充電器 49万5000円
- ナビ•カメラ (参考)
- ポータブル電源 (参考)
- ワンクーラー (参考)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(キャンピングカー)
ジムニーノマドにポップアップルーフ! 現代の遊牧民を体現できる! 2025年4月に発売が開始されたスズキ•ジムニーノマドは、ジムニー本来の悪路走破性は犠牲にせず、大人4人が快適に乗車できる5ドアボディ[…]
海でも山でも自分の部屋のようなゆったりくつろげる空間で過せる! NV200バネット マイルームは、キャラバンマイルームに続く日産が新たな車中泊のカタチを提案するマイルームシリーズの第2弾だ。 NV20[…]
シエンタが“マイルーム”に変わる!YURTの新型車中泊キットが価格・仕様ともに大刷新 コンパクトミニバンとして人気のトヨタ・シエンタ。そのシエンタを“走るマイルーム”に変えてしまう専用車中泊キット「V[…]
アウトドア好き大注目のアツいイベントが今年も開催! ふじのくにキャンピングカー&アウトドアショー実行委員会が、昨年も好評だったイベント「ふじのくにキャンピングカー&アウトドアショー」の2025年開催に[…]
まるでワンルームマンション! 長旅が快適に楽しめる装備が充実 ハイエースベースのキャンパーで二人旅を推奨。この贅沢すぎるキャンピングカーを提案するのは、北海道帯広市でキャンピングカーの製造•販売などを[…]
人気記事ランキング(全体)
ナットの取り外しの基本を無視すると、トラブルの原因に… 整備作業においてボルトやナットの脱着は避けて通れない基本中の基本の作業。それだけに、ソケットレンチやメガネレンチの使用頻度は必然的に高まる。が、[…]
社内のエンスー達による趣味的な活動から始まったロードスターの開発 工業製品の商品企画は、マーケットイン型とプロダクトアウト型に大別できる。市場のニーズを調べつくして、「これこそがあなたの必要としている[…]
どんな車にも絶対ついているのがサンバイザー 車種を問わず、あらゆるタイプの車に装備されているサンバイザー。軽自動車でも高級車でも、オープンカーでも装着されていることが多い。サンバイザーは、その名の通り[…]
新型プリウスオーナーに朗報! 最新のフロントガラス周り事情に対応した内窓専用ワイパー 今回紹介するのは、内窓専用ワイパーの『エクスクリア360ワイパーフラット』。幅広いカー用品を展開するカーメイトから[…]
ネジはナメやすい! だからこそ、ちゃんとした外し方をマスター まず断っておきたいのが、本記事で紹介するテクニックは、自動車整備を前提にしている。それ以外のシチュエーションは想定していないのでご注意頂き[…]
最新の投稿記事(全体)
イベントの概要はこちらをご参照ください。 今回のご紹介は、イベント終盤に開催される抽選会についてです。毎年数十万円の景品が、イベントの入場券を持っているだけでもらえるチャンスがあるラッフル抽選会ですが[…]
外装塗装の変更に伴い、価格改定も実施 今回実施される一部改良では、シビックRSやフリードに導入されている新たな外装塗料を採用。塗料に使用するクリア材を、従来のアクリルメラミン素材から、より機能が向上し[…]
コーティング剤が人気だが、ワックス派も確実に存在 簡単系コーティング剤は、カー用品店でも独立したコーナーが設けられるほど人気のジャンルだ。その立役者の1つが、シュアラスターのゼロウォーターだ。とは言う[…]
アウトランダーPHEVのコア技術を、専門の技術説明員が解説 三菱自動車ブースの主役は、2024年10月に大幅な改良を施し、市場に投入されたフラッグシップモデルのアウトランダーPHEV。リアル展示会のブ[…]
408&308で好評のボディカラー「オブセッションブルー」を採用 今回導入される「GT Obsession Blue」は、GTグレードに、2008初採用のボディカラー「オブセッションブルー」をまとった[…]