
日産車を知り尽くす日産ディーラー直営のキャンピングカー専門店が、キャラバンをベースにバンコンを作るとどうなるか? その答えの一つが今回紹介するスペースキャンパーNB-COOLsだ。キャンピングカーとしてほしいアイテムの多くを標準装備。本格的なキャンピングカーライフがすぐに楽しめる充実の装備と多彩なギミックを紹介しよう。
●文:月刊自家用車編集部
ミニバン感覚で普段使いできるキャラバンに日産系キャンピングカープロショップが本格派キャンパーに仕立てる!
クラフトキャンパー スペースキャンパーNB-COOLs(以下スペースキャンパーNB-COOLs)を製作•直販するのは日産ピーズフィールドクラフト。日産東京販売直営のキャンピングカープロショップで、日産車を知り尽くすキャンピングカー専門ディーラーが数々のオリジナルモデルを製作している。
その一つがスペースキャンパーNB-COOLsで、ベース車は日産キャラバンGRANDプレミアムGX。
スペースキャンパーNB-COOLsのサイズは、全長4695×全幅1740×全高2100mmとミニバン感覚で普段使いできる車体に、本格派キャンピングカーとしての充実の装備と多彩なギミックが搭載されている。
ベース車は日産キャラバンGRANDプレミアムGX。2WD FRのガソリン、ディーゼルとパートタイム4WDのディーゼルから選べる。展示車は2WD FRのガソリンエンジン。
展示車はポップアップルーフが跳ね上げられ、運転席側後方にはエクステンション出窓が設置され、扉がオープン。エクステリアの見た目からも充実したキャンパー感が感じられ、インテリアの装備も期待が高まる。
スペースキャンパーNB-COOLsはミニポップアップルーフを標準装備。
リビングもベッドも快適かつ機能的に設計! キッチンはミニポップアップルーフのおかげで直立が可能!
展示車をリアゲートからのぞく車内は明るい印象。リビングはマットがフルフラットに展開され、テーブルが設置。靴を脱いでお座敷スタイルでくつろぐことができる。
中央の緑のマットを外して背もたれにすれば、コの字のソファーでテーブルが囲める広々としたダイネットが展開可能。人数や好みのスタイルでリビングがアレンジできる。
天井飾りボードにはLED照明とルーフベント(換気扇)が設置され、快適な車内環境を約束する。
車内は白系とブラウン系を基調に淡い色のマットを配置し、明るく落ち着いた雰囲気。
テーブルは昇降式で、テーブルを下ろしてマットをフルフラットに展開すればベッドスペースになる。クッションマットは一つひとつが小型で軽いので、簡単にベッドへの変換が可能だ。
ベッドのそばにはモニター用スイッチリモコンが設置され、TVチャンネルと音量が調整できる。横になりテレビを観ながらくつろぐときに便利。細部まで使い勝手の良さを考えた配慮が行き届いている。
ベッドスペースは長さ1880mm×幅1320mm。大人2人が余裕で就寝できるサイズだ。
エクステリアで印象的なミニポップアップルーフはキッチンの上部に設けられ、キッチンでかがんで作業する窮屈さから解放するスペースが確保されている。跳ね上げ時の壁はメッシュ生地にもなるので車内の換気にも役立つ。
ミニポップアップルーフの下にあるキッチンもフル装備といえるほど充実。
シンクはもちろん、シンク下には給水・排水タンク(各10L)を備え、18Lのポータブル冷蔵庫に電子レンジも装備。ミニポップアップルーフと相まって、車内調理が手軽に楽しめる。
クーラー標準装備で暑い季節の車中泊も快適! 充実装備で海にも山にも走って行けるコテージカーとして活躍
スペースキャンパーNB-COOLsは、室外機一体型クーラーを標準装備。壁と同系色のカバーにおおわれ、見た目でクーラーが浮くこともない。ちなみにルーフベント(換気扇)も未使用時は天井飾りボードと一体化するカバーがある。
車内にはNB-COOLsの車名のとおり、室外機一体型クーラーを標準架装。エクステンション出窓はクーラーを取り付けるためのもので、コンパクトでありながら車内をしっかりと冷やし、暑い季節も快適にすごせる。ペット連れの車中泊も安心だ。
エクステリアのアクセントにもなるエクステンション出窓にクーラーの室外機部を搭載。クーラー使用時はパネルを開けて排熱する。
屋根には100Wソーラーパネル2枚を設置。ヒート機能付きリチウムイオンバッテリー3個、サブバッテリー走行充電、外部充電(電源ケーブル付き)など蓄•給電設備も充実し、電化車中泊が安心して楽しめる。
電装品でいうと15.6インチのフリップダウンモニターも標準装備。
ここまで紹介した装備はすべて標準架装。ほかにも遮光カーテンなどの快適装備からナビ連動前後ドライブレコーダーなどの安全装備まで至れり尽くせりの充実のフルパッケージだが、収納スペースは? と気になる方も多いはず。
収納に関しては、左側リアシートの座席下に収納スペースを設置。クッションマットを外せば簡単にアクセスでき、長物も収納可能な使い勝手の良い大容量の収納スペースだ。
また、左側リア横掛けシートには4人分の2点式シートベルトを装備。ベース車の助手席側セカンドシートが残されているので前向き3人乗車と合わせて乗車定員は7人に設定。
展示車にはオプションのサイドオーニング(21万9200円•税込)も装備しているので、グループでわいわい楽しく車中泊キャンプも可能だ。
スペースキャンパーNB-COOLsの車両本体価格は738万3200円~(税込)。
キャンピングカーに装着したいアイテムがほぼフル装備で、普段使いもしやすい街乗りサイズ。海にも山にも行ける走るコテージで、災害時は避難所としても活用できると考えれば、お得な本格的キャンピングカーと言えそうだ。
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