「もう、テントいらないじゃん…」答えは“YES”。反則級の“くつろぎ”空間。長旅も怖くない、常識を壊す“動く別荘”。│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

「もう、テントいらないじゃん…」答えは“YES”。反則級の“くつろぎ”空間。長旅も怖くない、常識を壊す“動く別荘”。

「もう、テントいらないじゃん…」答えは“YES”。反則級の“くつろぎ”空間。長旅も怖くない、常識を壊す“動く別荘”。

ハイエースをベースに、多彩な架装でユーザーに合わせたキャンピングカーを製作しているNONIDEL(ノニデル)。そのラインアップの中でも、居住性・快適性・電装装備のすべてを高水準で備えた最上位モデルが「BASE CAMP Cross(ベースキャンプ クロス)」である。名前に“ベースキャンプ”とあるように、このクルマはただの移動手段ではない。自然の中でくつろぎ、食事を楽しみ、深く眠るための“生活の拠点”を真剣に目指した一台だ。

●文:月刊自家用車編集部

サイドソファとスライドベッドがもたらす“ゆとりの居住空間”

「BASE CAMP Cross」のインテリアでまず印象的なのは、左側に設けられたL字型のサイドソファと、そのソファと組み合わせるように設計されたスライド式のベッドである。ソファに腰を下ろしてテレビを見たり、食事をしたりと、まさに“居間”のように過ごすことができる。天井照明には調光式の暖色系LEDダウンライトを採用しており、夜の車内に落ち着いた雰囲気を演出する。

メインベッドは横向きで長さ1800mm、幅はスライド式で850mmから最大1400mmまで拡張可能。これは家庭用のダブルベッドに匹敵するサイズで、実際にゆったりと足を伸ばして眠ることができる。さらに、サイドソファとスライドベッドを組み合わせたサブベッドを活用すれば、最大4名が就寝可能な空間が生まれる。旅先でも家と同じように寛ぎたい、というニーズにしっかり応える構造だ。

電装装備も“フルスペック”で快適な車中生活を実現

このモデルのもう一つの大きな魅力が、標準で搭載される充実の電装装備である。ソーラーパネルは175Wのフレキシブルタイプを採用し、リチウムイオンバッテリーは200Ahを標準装備。さらに200Ahを追加すれば、合計400Ahという大容量バッテリーシステムも可能だ。これにより長期滞在やオフグリッドのキャンプでも、安心して電気を使える体制が整う。

出力面では1500Wのサイン波インバーターが用意され、電子レンジやテレビ、冷蔵庫なども安定して稼働する。冷房には「クールスター」、暖房には「FFヒーター」を搭載しており、外気温に左右されない快適な室内環境を維持できる。マックスファン(換気扇)とマックスシェードの組み合わせによって、車内の湿度コントロールや調理時の換気もスムーズだ。まさに「動くホテル」と呼ぶにふさわしい装備が、すべて詰め込まれている。

スライドドアからアクセス可能な冷蔵庫と、実用性に優れたカウンターまわり

スライドドア横には30Lの冷蔵庫が標準装備されている。車外から直接アクセスできる設置位置のため、キャンプ中や買い出し時など、ちょっとした取り出しに非常に便利だ。また、キッチン部分はあえてコンパクトにまとめられているが、調理や配膳には十分なスペースが確保されており、右側のカウンターには電子レンジや電装系統の操作パネルもビルトインされている。

ギャレー(シンク)システムは給水20L・排水38Lのタンクを装備しており、日常的な水回りの使用には問題ない容量だ。カウンター下には引き出し式の収納スペースもあり、カトラリーや調理器具の整理にも役立つ。カウンター右側には縦長の収納庫があり、ここに給水タンクが格納されている。

多彩なシートアレンジと7名乗車を実現するレイアウト

「BASE CAMP Cross」のレイアウトは、7名乗車(ディーゼル4WDは6名)を可能とする実用性にも配慮されている。セカンドシートには1200mmのスライドレールが設けられ、前後の位置調整に加えて、前向き・後向き・ベッド展開と多機能な設計となっている。

このセカンドシートと後方のサイドソファを組み合わせることで、前述のサブベッドが完成する仕組みだ。キャンプや車中泊はもちろん、日常使いにも無理なく対応できる柔軟性が「BASE CAMP Cross」にはある。

スライドベッド下には大容量のカーゴスペース

長距離旅では、キャンプギアや衣類、食品、時にはペットグッズまで多種多様な荷物を積み込む必要がある。「BASE CAMP Cross」はその点でも優れており、スライドベッド下に幅1200mm×奥行800mm×高さ640mmという大容量のカーゴスペースを確保している。

この空間は大型スーツケースや折りたたみテーブル、椅子などのアウトドア用品も難なく収まるサイズで、実際の使用者からは「積載力の高さがありがたい」との声も多い。床上をすっきり保てることで、室内の快適性も大きく向上する。

高い断熱性と造り込みの精度が生む“長く乗れる一台”

室内は制振材と断熱2層構造で囲われており、外気の影響を最小限に抑えてくれる。加えて、アクリル製の二重窓を採用し、網戸と遮光シェードも装備。室内の温度・光環境を自在に調整できる設計となっている。

そして見逃せないのが、内装の丁寧な造り込みだ。フルトリムのレザー仕上げや重歩行フロアなど、耐久性を重視しつつ、質感の高い空間を実現している。断熱ウィンドウフィルムなども標準で装備されており、長く乗っても飽きが来ず、劣化の心配も少ない。

大人の“遊びと休息”が交差する旅グルマ

NONIDELがこの車に与えたキャッチコピーは「遊び心と休息がクロスする、大人のベースキャンプ」。その言葉通り、車内にはアウトドアギアを詰め込んで自由に旅を楽しむ“遊び心”と、帰ってくる場所としての“くつろぎ”の両方が用意されている。

本体価格は8,710,000円(税込)から。ディーゼル4WD仕様では9,500,000円(税込)となっており、これは装備内容を見れば決して高すぎる数字ではない。実際に車両を見て、その空間を体感すれば、その価値に納得するはずだ。

ベースキャンプ クロスが拓く新しい旅のカタチ

「BASE CAMP Cross」は、快適装備を惜しみなく盛り込み、ユーザーの旅に寄り添うように設計された一台である。ファミリーでのロングドライブにも、一人や二人での車中泊旅にも、そしてペットとの旅にも適応する包容力のあるモデルだ。

車内で食事をし、映画を見て、ゆったりと眠る──そんな“暮らしながら旅をする”というスタイルを、より上質に、より自由に実現してくれる。それが「BASE CAMP Cross」なのである。キャンピングカー選びで居住性と電装装備にこだわるなら、まず候補に入れて間違いない一台だ。

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ベースの車両はトヨタのハイエース。

ベースの車両はトヨタのハイエース。

ソファーの横には棚が設置されている。クッションやシュラフなども収納できる大きさだ。

サイドオーニングも備えておりデイキャンプなどでは大いに活躍する。

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