
キャンピングカーに乗るなら休日だけでなく、通勤や買い物の足にも使いたいという方は多いはず。ただ家の周りの道路事情だと大型のバンは日常使いで取り回しにくい。家族構成を考えると軽キャンパーでのクルマ旅は車内が狭すぎる…と人それぞれにキャンピングカー選びの事情がある。この悩みを解消する走りも空間も快適な1台が、今回紹介するメティオのラクネル ステイ•スイートだ。
●文:月刊自家用車編集部
乗用ミニバンの優れた居住性と走行性に車中泊のための快適機能をプラス
メティオのラクネルシリーズはバンコンから軽キャンパーまで様々なタイプの人気モデルがそろうが、今回紹介するラクネル ステイ•スイートは乗用ミニバンのニッサン•セレナがベース。日常使いの運転のしやすさや旅先までのロングドライブの快適さが期待できる。
ニッサンのプロパイロットやスライドドアのイージークローザーなど乗用車ベースの快適さにメティオのキャンパー設備をプラス。
ラクネルシリーズの誕生から15年以上が経ち、細部にわたってブラッシュアップを重ねてきた機能が盛り込まれ、キャンピングカーとしての完成度が高められている。
東京キャンピングカーショー2025で展示されていた車両のベースはニッサン•セレナX。ラクネルシリーズを展開するメティオは埼玉県さいたま市にある。
ミニバンのセカンドシートを撤去! 思い切った5人乗りでリムジンのような優雅な空間が出現!
ラクネル ステイ•スイートは、乗車定員8名のベース車のセカンドシートを取り外し、乗車定員をあえて5名に設定。こうすることで室内中央部にゆとりのあるスペースを生み出している。
リラックスモードではテーブルを挟んで対面対座のダイネットスペースが展開でき、大人4、5人で座ってもゆったり。まるでリムジンのような感覚でくつろぐことができる。
またリヤシート(ベース車のサードシート)を跳ねあげれば、車内後部は最長1700mmの大容量ラゲッジスペースとして活用できる。
リヤシートは3点式シートベルトを装備し、日常使いでは5人乗りのミニバンとして活躍する。
標準装備のテーブルは脱着式で使用時はキャビネット上部のカウンターと合わせて広々と使える。未使用時はキャビネットの裏にすっきり収納。テーブル下のマットはもちろん取り外すことができる。
剛性の高いベッドフレームが快適な睡眠を約束。“楽、寝る”を実現!
ラクネル ステイ•スイートの室内で一番の特徴といえるのが、メティオ独自の3Dアルミフレーム構造だ。乗用車ベースでありながら、十分な収納力とクルマ旅がたっぷり楽しめるキャンパー設備が架装されている。
ベッドはリヤシートと接続させてフロアいっぱいに展開でき2名で寝転がっても広々。リヤシートの背もたれを利用して、カウチスタイルでくつろぐこともできる。
家具やベッドのフレームには軽量かつ強靭なアルミフレーム構造を採用。
就寝時は3Dアルミフレームの上にベッドマットをストッパーで固定することで、大人が寝返りを打ってもガタつきやきしみのない頑丈なフロアベッドになる。快適な眠りをサポートし、旅の一日の疲れを癒すことができる。
ダイネット展開時に使わないベッドマットとフレームは、運転席後部のベンチ兼収納庫にすっきり収まり、洗練された室内の雰囲気を作り出している。
ベッドはフレームを組み立てベッドマットをおけば全長1920mm×幅127cm(最大部)のフロアベッドができあがる。
電化車中泊対応の標準装備も充実! 400万円以下で憧れのバンコンライフがはじめられる
サブバッテリーや走行充電システムなど電化装置が標準装備されているのもラクネル ステイ•スイートの特徴だ。
サブバッテリーなどの電装類は、ミニバンの使い勝手の良さをスポイルしないようにリヤの床下に配置。荷室のスペースをつぶさず、電装類のメンテナンスがしやすいように設計されている。
室内右サイドにはナイトテーブルとしても使えるカウンター付きキャビネットを装備。ここに直感的に操作しやすいスイッチパネルやAC100Vコンセントなどを配置し、電装系統を一括してコントロールできる。
展示車の後席にはオプションのフリップダウンモニター(10万5000円•税込)を搭載。ほかにも18L冷凍冷蔵庫やルーフエアコン、200W薄型ソーラーパネルなどクルマ旅を快適にするオプション装備が用意されている。
週末キャンプや車中泊旅で快適に過ごせて、日常でも使い勝手の良いラクネル ステイ•スイートの車両本体価格は391万9200円~(税込)。
ベース車の乗用ミニバンが持つ優れた居住性とストレスの少ない走行性に、車中泊を快適に楽しむための充実の機能が標準装備されてこの価格だ。
繰り返しになるが、大きなバンは運転がちょっと…。軽キャンパーは我が家には狭すぎ…という方も、ラクネル ステイ•スイートなら気軽にバンコンライフがはじめられるはずだ。
展示車の価格は16インチアルミ+タイヤやナビゲーションシステムなどのオプション装備込みで457万9300円(税込•諸費用別途)
標準装備だけでも快適にクルマ旅が楽しめるラクネルシリーズのコンセプトが受け継がれている。
主要装備(標準装備)
- サブバッテリー100Ah
- 走行充電システム(CTEK)
- ボルトメーター
- 外部充電
- 1500Wインバーター
- 天井LED照明(4箇所)
- テーブル
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
前席は快適でも、後席は意外と暑くて不快な場合も… まだまだ強い日差しが照りつけるこの季節、車内の冷房の稼働は必須と言える。クルマに乗り込んで、涼しい風に当たって「はぁ〜涼しい…」と、ひと息ついていると[…]
2人旅に特化したゆとりある空間 TR540S Joinの魅力は、まず「2人旅に特化」と割り切った設計にある。就寝人数を2名(乗車人数は5名)に絞ったことで、車内レイアウトに余裕を生み出し、広々としたダ[…]
自動車用の初期ブレーキは、駆動軸にドラムを固定し、足踏み式のバンドによる締め付けで制動力を得ていた。 馬車の時代からブレーキというものは存在していた。大きな車輪に靴のような“シュー”を押しつけるもので[…]
標準ボディで実現する扱いやすさと快適性 レグラス プロの大きな特徴は、ハイエースの標準ボディ・標準ルーフを採用している点にある。全高が抑えられているため立体駐車場や一般的な駐車場にも収まり、街乗りや買[…]
最新の投稿記事(全体)
乗用ミニバンの優れた居住性と走行性に車中泊のための快適機能をプラス メティオのラクネルシリーズはバンコンから軽キャンパーまで様々なタイプの人気モデルがそろうが、今回紹介するラクネル ステイ•スイートは[…]
東洋工業(マツダ)は、戦後復興に貢献した3輪トラックのトップメーカーだった プロ野球チーム広島東洋カープは、かつて野武士集団とも形容された個性的な市民球団だ。その歩みは長く、球団オーナーを務める松田家[…]
充電・給電アクセサリーもラインナップ 「N-ONE e:」用純正アクセサリーは、EVのある生活をさらに便利で快適にする「充電・給電」アイテム、オーナーの個性を表現する「エクステリア」と「インテリア」の[…]
リサイクルアクリル樹脂素材の採用でCO2排出量削減と環境負荷低減 ホンダアクセスから、自動車用品業界として初めて、サステナブルマテリアルであるリサイクルアクリル樹脂素材を採用したN-ONE e:用純正[…]
ホンダアクセスはこれまでにEV充電に関するユーザーの不安解消のため、充電残量や充電状況をLED点灯で確認できる「充電インジケーター」や、充電スタンド検索機能などを搭載した「8インチHonda CONN[…]
- 1
- 2