「軽とは思えない」チープさ排除でブッ刺さる、まるで走るタイニーハウス。普通に手の届く価格帯が嬉しい軽キャンパー。│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

「軽とは思えない」チープさ排除でブッ刺さる、まるで走るタイニーハウス。普通に手の届く価格帯が嬉しい軽キャンパー。

「軽とは思えない」チープさ排除でブッ刺さる、まるで走るタイニーハウス。普通に手の届く価格帯が嬉しい軽キャンパー。

軽キャンパーは手頃な価格で気軽に楽しめる車中泊車として人気だが、一方で実用性だけでなく豪華さを融合したモデルも注目を集めている。今回紹介する岡モータースが手がけるミニチュアクルーズCPもそんな一台だ。軽キャンパーだから…というチープさを排除し、夏の車中泊でも快適さを追求。優雅な気分でクルマ旅が楽しめる軽キャンパーだ。

●文:月刊自家用車編集部

これは走るタイニーハウス? 美しい家具が機能的に設えられたくつろぎのスペース

岡モータースは香川県高松市を拠点にキャンピングカーの製造•販売を展開。同社の人気軽キャンパーがミニチュアクルーズシリーズで、そのフラッグシップモデルにクーラーパッケージを装備したのが、今回紹介するミニチュアクルーズCPだ。

室内の様子は美しい家具調キャビネットにクーラーがビルトインされ、コンパクトながらギャレーもあり、軽キャンパーとは思えない豪華さ。早速、そのディテールをチェックしていこう。

東京キャンピングカーショー2025の展示車のベース車両はニッサン•クリッパーバン。カタログ上はスズキ•エブリイJOINまたはエブリイJOINターボからの選択になる。

室内はL字ダイネットが展開された状態。乗車定員4名で座れ、足元が広くゆったりくつろげそうだ。対面対座のダイネットも展開できる。

60mm厚のコンフォートベッドマットで快適な車中泊を約束

豪華な装備に目を奪われがちだが、そこはキャンピングカー。車中泊をするための重要な装備がベッドだ。リビングモードでは背もたれとしても活用している7分割のベッドマットをすべて広げれば、全長1820mm×幅1240mm(リヤ1010mm)のフルフラットベッドが展開でき、就寝定員2名を確保。

コンフォートベッドマットは60mm厚の3層構造ウレタンを採用し、快適な寝心地を追求。フロント側は21段階のリクライニング機構付きで微妙に傾斜のある場所で車中泊をしても最適な寝心地にアジャストできる。

就寝時はダイネットの座面と同じ高さでフルフラットのベッドが広がる。7分割のベッドマットは一枚一枚が軽量でベッド展開も簡単に行える。

室内の上質な雰囲気を崩さずに夏のクルマ旅が快適に楽しめる

ミニチュアクルーズCPの目玉装備が暑い季節の車中泊を快適にするクーラーパッケージだ。車載クーラーを標準装備し、上質なキャビネットにビルトイン。白モノ家電の生活感を隠し、ウッディでおしゃれな室内の雰囲気を醸し出している。

キャビネット上部には扉付きの収納スペースもあり、お茶やコーヒーなどダイネットですごすチルタイムに欠かせないアイテムの収納場所としても便利に使える。

上質な空間にクーラーパッケージを標準装備。AC100V出力が1000W以上のポータブルバッテリーもしくは外部100V電源で稼動できる。クーラーパッケージレス仕様も選択可能。

おしゃれで実用性も高い。女性やシニアバンライファーのニーズにも応える一台

ミニチュアクルーズCPはクーラー以外にも上質で便利な装備が目を引く。

テーブルはマルチウェイテーブルを標準装備。前後左右に自由に動き、軽い操作で移動が可能。食事やお茶を楽しみながらリヤ側に座る人が席を立ち、乗り降りする際にも便利だ。

またギャレーのキャビネットのトビラは、跳ね上げ式高耐荷重のテーブルとして利用可能。4人乗車でも食事が楽しめ、調理台や就寝時の荷物置き場としても活用できる。

テーブルは室内のレイアウトに合わせて前後左右に自由に動かせるマルチウェイテーブルを標準装備。未使用時はベッドマット下スペースに収納できる。

ギャレー周りにはシンクだけでなく、オプションで小型の三面鏡も用意。女性バンライファーにとってはうれしい装備だ。

シンクの蛇口は伸縮式のシャワーヘッドで、リヤゲート側のホルダーに付ければアウターシャワーとしても利用可能。外で遊んだペットの足やアウトドアギアを洗うときに便利だ。

給水タンクは10Lで車内に搭載。排水タンクは臭いを防ぐステンレス製10Lで車外に設置。排水処理も手軽に行える。

シンクにはカップホルダーも装備。給水タンクはシンク下のキャビネット内に配置。シャワーヘッドは伸縮式で、リヤゲート側にはホルダーもあり外でも使用できる。

展示車はシンクの上部にオプションの三面鏡を装備。フリップダウン式で走行時は収納すればガタつくこともない。

室内の右サイド上部には大型のオープンラックがあり、収納力も優れる。フロント側にはティッシュホルダー、リヤ側にはプルダウン式のフリーボックスを装備し、オプションの三面鏡はフリーボックスの位置に装着される。

天井照明は暖色系のLEDライトを3灯搭載し、室内全体を温かい灯りで包み込み、3段階の調光機能付きでシーンに合わせて室内の明るさが調整できる。

右サイド上部の大型オープンラック。左スライドドア上部にはハンガーフック2個を標準装備し、外出から戻った際のバッグやジャケットの置き場所にも困らない。

このようにミニチュアクルーズCPは、上質な空間に実用性の高い装備を架装する。軽なので街中の細い路地でも運転しやすく、おしゃれさや豪華さを求める女性やシニア世代のバンライファーにも刺さる軽キャンパーといえるだろう。

軽バンベースでより上質なクルマ旅を望むなら、選ぶべき一台に名乗りを上げる軽キャンパーとなりそうだ。

展示車の価格はオプション装備料込みで431万2660円(消費税込み•諸費用別途)。車両本体価格は365万900円(消費税込み)。

主要装備(標準装備)

  • エアコン(シングル)
  • リアヒーター
  • 給水タンク(10L)
  • 排水タンク(外部10L)
  • 上部吊棚
  • 床下収納
  • ベッドマット(60mm3層)
  • サブバッテリー85A
  • 跳ね上げテーブル
  • マルチウェイテーブル
  • DCクーラー
  • ポタ電取り入れ口
  • 天井照明(3段階調光)
  • L字ダイネットモード
  • 対面対座モード

主要装備(オプション)

  • FFヒーター(ガソリン)
  • 外部電源
  • カーテン(遮光)
  • 間接照明

展示車に装着されているオプション(価格はすべて税込)

  • 後部パワスラ&オートAC 8万2500円
  • バックアイカメラ 4万4660円
  • ブリーツ遮光カーテン 8万8000円
  • フレキシブル2WAYテーブル 7万7000円
  • サブバッテリーアップグレード 1万1000円
  • FFヒーター 28万6000円
  • 外部100V入力&コンバーター 7万2600円
  • 化粧ミラー 8800円

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。