※このページは、自動車関連企業等より配信されたパブリシティリリース記事をそのまま転載しております。掲載内容に関するお問い合わせ等につきましては、直接リリース配信元までお願いいたします。
高度なSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術で世界をリードするKudan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:項 大雨、以下 Kudan)は、欧州連合のプロジェクト「ERASMO」向けに、完全自動運転向けの車載機器の開発に成功し、技術提供を完了したことをお知らせいたします。
ERASMOは欧州連合(EU)が助成し、完全自動運転のための革新的な技術開発を目指すプロジェクトです。ERASMOでは、車両の位置推定のための車載機器(OBU: On-Board-Unit)の研究開発が進められており、大手自動車OEMのルノーグループや、GPSソリューションの欧州大手Septentorio社などの欧州の先端技術企業と並び、Kudanグループでドイツに拠点を置くArtisense社も参画しています。
※ERASMO:https://erasmo-gnss.eu/
車両の位置推定は、自動運転の中核技術であり、車両位置を高精度(例:10cm未満)に認識することは、実用的な自動運転車両・サービスの実現に向けて必須となるものです。しかし、従来の位置推定は高精度GPSに大きく依存していたため、建築物や地形がGPS衛星の信号を遮るなどしてGPSの精度が劣化すると、精度不良になることが大きな課題となっていました。
ERASMOでは、高精度GPSの弱点を補完する技術として、Kudan独自のSLAM技術を統合し、建築物環境や地形環境によらず安定した車両の位置推定を実現することを目指しておりました。この度、当社のKudanSLAMを組み込むことで、GPS信号に依存せずカメラ情報から車両位置を推定できる車載機器(OBU: On-Board-Unit)の開発に成功したため、完成した技術パッケージを本プロジェクトに提供し、今後は実地での実証を展開してまいります。
画像:ERASMOにて、Kudanが開発した車載機器を搭載し、実証向けに用いられる車両
高精度GPSの精度が課題となる環境は、欧州やアジアなどの高人口密度地域を中心に、大都市の半分以上のエリアを占めると考えられております。今回開発した革新的な技術は、幅広い環境での実用性を高めることで、社会に受容される自動運転車両とサービスの実現に向けた大きな前進となります。
画像:米国シリコンバレー(GPS信号が安定し、自動運転実証が先行している環境)
画像:欧州都市部(GPS信号が不安定なため、位置推定が課題となっていた環境)
Kudanは、引き続き自動運転技術の高度化に向けて、自動車OEMを含む各自動運転パートナーとの共同案件を推進し、自動運転技術の社会実装の拡大に向けた貢献を目指してまいります。
(参考)Kudanグループの参画を含むERASMOのプロジェクト活動は以下の学会・論文にて公開されております。
- ITS European Congress, May 22-24, Lisbon
L. Vilalta Estrada, Cristina Muñoz García, E. Domínguez Tijero, M. Noizet, Ph. Xu, S. Y. Voon, S. Guerassimov and W. Cox. ERASMO – Enhanced Receiver for Autonomous Mobility. In Proceedings of the 15th ITS European Congress, Lisbon, Portugal, May 22-24, 2023. - IEEE Intelligent Vehicles Symposium, June 4-7, Anchorage
B. Missaoui, M. Noizet and Ph. Xu. Map-Aided Annotation for Pole Base Detection. In Proceedings of the 34th IEEE Intelligent Vehicles Symposium (IV), Anchorage, Alaska, USA, June 4-7, 2023. - ION GNSS+, Sep. 11-15, Denver
Ph. Xu, M. Noizet, L. Vilalta Estrada, J. Ibañez-Guzmán, E. Starwiarski, P. Nemry, S. Y. Voon, W. Fox and K. Callewaert. High integrity navigation for intelligent vehicles. In Proceedings of the International Technical Meeting of the Satellite Division of The Institute of Navigation (ION GNSS+), Denver, Colorado, USA, September 11-15, 2023. - IEEE Int’l Conf. On Intelligent Transportation Systems, Sep. 24, Bilbao
iLoc workshop: High-integrity Localization for Automated Vehicles
E. Domínguez Tijero (invited speaker): Multi-Sensor High Accuracy and Integrity Navigation in ERASMO Intelligent Vehicle
M. Noizet (poster): Multi-sensor localization integrity for autonomous navigation of intelligent vehicles
【Kudan株式会社について】
Kudanは、人工知覚(AP)のアルゴリズムを専門とするDeep Tech(ディープテック)の研究開発企業です。人工知覚(AP)は、人工知能(AI)と相互補完する技術として、機械を自律的に機能する方向に進化させるものです。現在、Kudanは高度な技術イノベーションによって幅広い産業にインパクトを与えるDeep Techに特化した独自のマイルストーンモデルに基づいた事業展開を推進しています。
詳細な情報は、Kudanのウェブサイト(https://www.kudan.io/jp/)をご参照ください。
■会社概要
会 社 名: Kudan株式会社
証券コード: 4425(東証グロース)
代 表 者: 代表取締役CEO 項 大雨
人気記事ランキング(全体)
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
前席は快適でも、後席は意外と暑くて不快な場合も… まだまだ強い日差しが照りつけるこの季節、車内の冷房の稼働は必須と言える。クルマに乗り込んで、涼しい風に当たって「はぁ〜涼しい…」と、ひと息ついていると[…]
2人旅に特化したゆとりある空間 TR540S Joinの魅力は、まず「2人旅に特化」と割り切った設計にある。就寝人数を2名(乗車人数は5名)に絞ったことで、車内レイアウトに余裕を生み出し、広々としたダ[…]
自動車用の初期ブレーキは、駆動軸にドラムを固定し、足踏み式のバンドによる締め付けで制動力を得ていた。 馬車の時代からブレーキというものは存在していた。大きな車輪に靴のような“シュー”を押しつけるもので[…]
標準ボディで実現する扱いやすさと快適性 レグラス プロの大きな特徴は、ハイエースの標準ボディ・標準ルーフを採用している点にある。全高が抑えられているため立体駐車場や一般的な駐車場にも収まり、街乗りや買[…]
最新の投稿記事(全体)
オートサロン2025で披露された注目バージョンが市販化 2020年に発売が始まったGRヤリスは、走りに直結するさまざまな改良を頻繁に行うことでも有名なモデル。それだけメーカーのこだわりが強いことをユー[…]
BYD初のステーションワゴン 世界初公開された、新型ハイブリッド車「BYD SEAL 6 DM-i TOURING」は、BYD初のステーションワゴンであり、同社が独自に開発したプラグインハイブリッド車[…]
乗用ミニバンの優れた居住性と走行性に車中泊のための快適機能をプラス メティオのラクネルシリーズはバンコンから軽キャンパーまで様々なタイプの人気モデルがそろうが、今回紹介するラクネル ステイ•スイートは[…]
東洋工業(マツダ)は、戦後復興に貢献した3輪トラックのトップメーカーだった プロ野球チーム広島東洋カープは、かつて野武士集団とも形容された個性的な市民球団だ。その歩みは長く、球団オーナーを務める松田家[…]
充電・給電アクセサリーもラインナップ 「N-ONE e:」用純正アクセサリーは、EVのある生活をさらに便利で快適にする「充電・給電」アイテム、オーナーの個性を表現する「エクステリア」と「インテリア」の[…]