ファントム、映画『007/ゴールドフィンガー』への登場から60年:ラグジュアリー・カーと伝説的作品の時を超えた絆

  • Rolls-Royce Motor Cars Limited[PR TIMES]

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2024年9月17日、グッドウッド、ウエスト・サセックス

  • ロールス・ロイス・モーター・カーズが、アイコニックなジェームズ・ボンド映画『007/ゴールドフィンガー』の60周年を祝福
  • 劇中の悪役オーリック・ゴールドフィンガーは、1937年型のロールス・ロイス ファントムIII(Phantom III)を金の密輸に使用
  • ロールス・ロイス初のV12エンジンを搭載したパワフルなファントムIIIは、その任務を完璧に遂行
  • ファントムIIIは、ヘンリー・ロイスが1933年に亡くなる前に開発した最後のモデル
  •  ロールス・ロイスは、2024年10月25日に特別な発表を予定



「1964年のジェームズ・ボンド映画『007/ゴールドフィンガー』でファントムが鮮烈な銀幕デビューを果たしてから、本日で60周年を迎えます。この映画で使用された1937年型のロールス・ロイス ファントムIII  セダンカ・ド・ヴィル(Rolls-Royce Phantom III Sedanca de Ville)は、劇中の悪役オーリック・ゴールドフィンガーの完璧な共犯者であると同時に、私たちのブランドの永遠のミューズでもあります。このモデルは、先見の明のある創設者、ヘンリー・ロイス卿が個人的に開発した最後の車であり、ロールス・ロイス史における特別な存在となっています。この素晴らしい物語の輝かしい新章について、間もなく発表できることを楽しみにしています」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ
 
「これが金ですよ、ボンドさん。私は生涯にわたってこの色、この輝かしさ、そしてこの神聖な重厚感に心奪われてきました」
オーリック・エンタープライズ、オーリック・ゴールドフィンガー


ロールス・ロイスは、ジェームズ・ボンド・シリーズ史を通じて数多くの作品に登場しました。しかし、ロールス・ロイスが最も記憶に残る印象的な役割を果たしたのは、『007/ゴールドフィンガー』です。

この映画は、デザイン、ロケーション、ガジェット、そしてエキセントリックな悪役というボンド映画の本質を定義する作品となりました。1964年9月17日の初公開を記念して、『007/ゴールドフィンガー』とそこに登場する英国のアイコン、ロールス・ロイス ファントムの物語を掘り下げます。


この映画では、タイトルと同名の悪役オーリック・ゴールドフィンガーが、手下のオッドジョブの運転する魅力的な1937年型のロールス・ロイス ファントムIII セダンカ・ド・ヴィルでヨーロッパ中を駆け巡ります。この威風堂々とした車のコーチワークには秘密が隠されていました。ゴールドフィンガーは、2トンの18金で作られたこの車でイギリスから大陸を横断し、難所のフルカ峠を越え、金をスイスに密輸していたのです。オーリック・エンタープライズに無事到着すると、ゴールドフィンガーはアルプスの製錬工場でロールス・ロイスを分解し、ボディ・パネルを溶かして金塊にします。元の車体を交換すると、彼は再びこの車をイギリスに運び戻すという不正な渡航を繰り返します。


「グランドスラム作戦」と名付けられたゴールドフィンガーの壮大な計画は、さらに野心にあふれたものでした。彼はフォートノックスの金塊保管庫に保管されている金塊を原子装置で照射し価値をなくし、自らの貯蔵する金塊の価値を最高値にまで押し上げる計画を立てていたのです。


ゴールドフィンガーが金の密輸にファントムIIIを選んだのは、彼を駆り立てる貴金属と同じくらい賢明な判断でした。そのゆったりとしたプロポーションは、膨大な量の密輸品を隠すのに十分であり、また、険しいアルプスの悪路においても、金の「神聖な重厚感」がこの強力な車のパフォーマンスをほとんど妨げることはありません。ファントムIIIはロールス・ロイス史上初のV12エンジンを搭載し、7.3リッターエンジンから165 bhpを出力し、前身である120 bhpのファントムII(Phantom II)から、37.5%のパワー向上を果たしています。


また、ファントムIIIは、ヘンリー・ロイスが1933年に亡くなる前に自ら開発した最後の車でもありました。この車には、ゴールドフィンガーの密輸を大幅に効率化しうる数々の革新的な機能が搭載されています。サスペンション・システムには、運転席から制御できるフル・アジャストの油圧式ショック・アブソーバーが組み込まれており、オッドジョブは積荷の有無に応じて乗り心地を微調整することができます。

ゴールドフィンガーが使用したこの車は、コーチビルダーのバーカーによって、オープンフロントかつリアが密閉された「セダンカ・ド・ヴィル」、いわゆるタウンカーのボディを備えています。ボンドが初めて悪役一味に出会ったプライベート・スポーツ施設、ストーク・パークの外で、オッドジョブがゴールドフィンガーのトレードマークである金色のゴルフクラブとハーレクイン模様の傘をトランクに積み込む場面では、その車の威厳のある佇まいに、ボンド自身も思わず「美しい…1937年型のファントムIIIだろうか」と感嘆の声を漏らしています。


ゴールドフィンガーのファントムIIIには、元素周期表の金の化学記号を表す「AU 1」のナンバープレートが付いています。映画製作陣にとってこれは当然の選択でしたが、このナンバーの由来は単純なものでした。そもそも「AU」は、ノッティンガムで登録された車を示す英国独自のナンバープレート・コードであり、1901年にこの地域で最初に登録された車のうちの1台に対して発行された番号が「AU 1」だったのです。ファントムIIIが映画で使用されてスクリーンデビューを果たした後、このナンバーは他のロールス・ロイス車にも引き継がれていきました。


映画に登場する以前のファントムIIIは、米国出身で英国に定住し、後にアングルシー修道院の初代フェアヘイブン卿となるハットルストン・ロジャース・ブロートンのために製造されたものでした。当時の慣例に挑むかのように、ランプ・ハウジング、バンパー、ホイール・ディスク、さらにバックミラーの周囲に至るまで、ほぼ全体がブラックで塗装されていました。ホワイトのコーチラインによりボンネットのサイドとトップが際立ち、クロームのラジエーター・シャッターにはサンドブラスト加工が施され、落ち着いた仕上がりとなりました。メーター類は、フェアヘイブン卿がイギリスやヨーロッパ大陸の道路で使用していたであろうヤード・ポンド法とメートル法、双方の測定値を確認できる仕様でした。その後、『007/ゴールドフィンガー』へのデビューに際して、この車のトレードマークであるイエローとブラックのツートンカラー仕上げが施されました。


10月25日14:00(英国夏時間)、ロールス・ロイスは「AU 1」ファントムの物語に新たな章を切り開きます。この画期的な車のレガシーと、ロールス・ロイスとジェームズ・ボンドの映画シリーズとの絆をますます深めることになるでしょう。


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ロールス・ロイス・モーター・カーズ
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、真のラグジュアリー自動車のメーカーであり、世界で最も高い評価と敬愛を受ける、手作業による魅力的なビスポーク製品を世界中のお客様のために製造しています。
英国ウエスト・サセックス州グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスには、2,500名以上の従業員が勤務しています。ホーム・オブ・ロールス・ロイスには、グローバル本社のほか、センター・オブ・ラグジュアリー・マニュファクチャリング・エクセレンスが設置され、世界で唯一、ロールス・ロイスの自動車のデザイン、開発、手作業による緻密な製作が行われています。施設、製品および人材への継続的な投資により、世界販売台数の記録更新が続いており、2023年には史上最高となる6,000台超を記録しました。London School of Economics & Political Scienceの独自調査によると、2003年にグッドウッドでの 生産を開始して以来、ロールス・ロイスは英国経済に40億ポンド以上を貢献し、毎年5億ポンド以上の経済価値を生み出していることが確認されています。


*ロールス・ロイス・モーター・カーズはBMWグループの完全子会社であり、航空機用エンジンや推進システムを製造するROLLS-ROYCE PLC(ロールス・ロイス・ピーエルシー)とは完全に別会社で、関連はありません。