※このページは、自動車関連企業等より配信されたパブリシティリリース記事をそのまま転載しております。掲載内容に関するお問い合わせ等につきましては、直接リリース配信元までお願いいたします。
2024年10月25日、グッドウッド、ウエスト・サセックス
●ロールス・ロイス、唯一無二のマスターピース、ファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガー(Phantom Extended Goldfinger)を発表
●これまでに製作されたビスポークの中でも、最も広範囲におよぶ緻密なエンジニアリングとハンドクラフトによって実現
●1964年のジェームズ・ボンド映画『007/ゴールドフィンガー』の公開から60年を祝う一台
●劇中でオーリック・ゴールドフィンガーが使用した1937年型のファントムIII セダンカ・ド・ヴィル(Phantom III Sedanca de Ville)にちなんだ一台
●センター・コンソールにスピードフォームの形をした18金インゴットを配置
●ピクニック・テーブルには、フォートノックス金塊保管庫を示す架空の地図を22金インレイで表現
●伝説のフルカ峠の等高線地図が描かれたスチールとゴールドの立体的なギャラリー
●スターライト・ヘッドライナーは、1964年の撮影時のフルカ峠上空の星空を再現
●トランク・リッド内側に取り付けられた金色のゴルフクラブは、007とオーリック・ゴールドフィンガーが最初に出会うシーンを彷彿とさせる
●ハーレクイン柄の傘と007ロゴの投影で、映画の重要なシーンを演出
「ロールス・ロイスでは、可能性の境界を再定義し、真のラグジュアリーの本質を明確にする、パーソナルな価値を深く反映したマスターピースを生み出すことに取り組んでいます。すべてのクリエーションには、常にお客様の期待を超えるような、卓越した唯一無二の自動車を提供するという私たちの揺るぎない決意が反映されています。この特別なプロジェクトは、クリエイティブチームにとって想像力を存分に発揮できる刺激的な挑戦となりました。最終的な作品は、コラボレーションの力と、私たちのデザイナーや職人、エンジニアたちの卓越した才能の結晶です」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ 最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ
「私たちのビスポーク・コレクティブが映画公開60周年を祝福するというアイデアを見事に取り入れるのを目の当たりにできたのは、まさに素晴らしい体験でした。ファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーの洗練されたデザインを通じて、この映画の素晴らしいストーリーが巧みに表現されています。私たちの創造性は自動車の製作にとどまらず、お客様とそのご家族に贈る特別な体験にも及び、また、ゴールドフィンガーのテーマに対する忠実さを一貫して貫いています。お客様との深い関わりを通じ、長く心に残る印象を創り出すこの卓越した能力こそが、私たちを真のハウス・オブ・ラグジュアリーたらしめるものです」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ 英国・欧州・ロシア・中央アジア担当リージョナル・ディレクター ボリス・ウェレツキー
「これが金ですよ、ボンドさん。私は生涯にわたってこの色、この輝かしさ、そしてこの神聖な重厚感に心奪われてきました」
オーリック・エンタープライズ オーリック・ゴールドフィンガー
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、1964年のジェームズ・ボンド映画『007/ゴールドフィンガー』にオマージュを捧げた、一台限りのファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーを発表しました。007シリーズには総勢12台のロールス・ロイスが登場していますが、映画公開60周年を記念して公開されたこの一台のインスピレーションとなったのは、同名の悪役、オーリック・ゴールドフィンガーが所有する1937 年型のファントムIII セダンカ・ド・ヴィルです。ファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーは、この不朽の名作のプロットや象徴的な要素にちなんだ精巧で創意工夫に富んだビスポークにより、映画のストーリーを巧みに反映しています。
このビスポーク・モデルには、ロールス・ロイスがこれまで手掛けてきた1台限り作品の中でも最も高度に設計されたビスポーク仕様が盛り込まれており、それぞれが映画のプロットと関連しています。フルカ峠で撮影された有名なシーンにインスピレーションを得た複雑な造形のギャラリーから、トランク内に据え付けられた、オーリック・ゴールドフィンガーがジェームズ・ボンドと初めて出会ったときに登場したゴルフクラブを彷彿とさせる黄金のパターまで、エレガントで遊び心のあるビスポークが散りばめられ、完成に3年の歳月を要しました。
エクステリア
ゴールドフィンガーの愛車への現代的なオマージュとして、ロールス・ロイスのペイント・スペシャリストたちは、映画で使用された1937 年型ファントムIII セダンカ・ド・ヴィルのエクステリアカラーのイエローを正確に再現しました。ブラックのペイントが、ゆったりとしたコーチワークをひと続きのグラフィックとして包み込む、独自の「ロングサイド」ツートン・デザインも開発されました。ブラック仕上げの21インチのディスク・ホイールにはシルバーの「フローティング」ハブキャップが装着され、映画に登場する1937年型ファントムIII セダンカ・ド・ヴィルのホイールのデザインを彷彿とさせる色調を用いた繊細なコントラストが表現されています。
ファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーの先端を飾るスピリット・オブ・エクスタシーも、映画のストーリーラインをさりげなく示唆する特別な仕上げが施されています。映画では、悪役のオーリック・ゴールドフィンガーが自身のファントムのボディ・パネル内に金塊を潜ませ密輸していました。これにちなみ、スピリット・オブ・エクスタシー像をシルバーで覆って純金の本体を隠しているかのように、一部に金をのぞかせています。実際には金に銀メッキ加工を施すことはできないため、ロールス・ロイスの職人たちは純銀製のスピリット・オブ・エクスタシーに18金で巧みに金加工を施すことで、「ゴールド・リビール(露出する金)」効果を実現しています。
インテリア:隠された金塊
映画『007/ゴールドフィンガー』に敬意を表し、ロールス・ロイスのデザイナー、エンジニア、職人からなるビスポーク・コレクティブは、18金と24金を用いた極めて精巧なディテールや仕様をいくつか生み出しました。そのひとつが、フロント・シートの間のセンター・コンソールに用意された隠された保管庫です。これは、ファントムの「スピードフォーム」(車体デザインを示すミニチュアの型)で成形された、イルミネーションで照らされる18金の輝く金塊を収められるようデザインされました。
フロントとリアのセンター・コンソールのベース部分も、グローブボックスの内側と同様に、洗練されたゴールド仕上げになっています。グローブボックスの内側のリッドには、ゴールドフィンガーの象徴的な台詞「これが金ですよ、ボンドさん。私は生涯にわたってこの色、この輝かしさ、そしてこの神聖な重厚感に心奪われてきました(This is Gold, Mr Bond. All my life, I have been in love with its colour, its brilliance, its divine heaviness)」があしらわれています。
車内全体のエアベントと「オルガン・ストップ」にも、光沢のあるゴールド仕上げが施されています。スピーカー・フレットも同じゴールド仕上げで、映画のタイトルが刻まれています。トレッドプレートは映画に登場するゴールドバーを模したデザインで、1964年に映画のために作成されたフォントがあしらわれています。24金メッキが施されたVINプレートには特別に取得された車両識別番号が刻まれており、その末尾は「007」となっています。
フルカ峠ギャラリー
フロント・フェイシアの全幅に渡るギャラリーに配されたビスポークのアートワークは、この一台のまさにセンターピースです。手描きで作成された立体的なデザインは、フルカ峠の等高線地図を精密かつ芸術的に表現しています。映画では、ジェームズ・ボンドがこの伝説的な峠の道を通りオーリック・ゴールドフィンガーを追跡し、スイス・アルプスにあるゴールドフィンガーの製錬所へと向かうシーンが描かれています。このアートワークに使用されているステンレススチールのダークな色合いは、PVD加工(物理的蒸着法)で実現されています。暗色の基材に等高線や標高を示す数字を刻み、その下に輝く金属の層を露出させています。フルカ峠も、下の金メッキ仕上げの層が露出するようにステンレススチールの層から切り出されています。
この非常に複雑な仕様の開発は1年にわたって綿密に進められ、ビスポーク・コレクティブは完璧な仕上がりを目指して、10個に上るプロトタイプを製作しました。このアートワークの中央に配されたビスポークのクロック・サラウンドは、『007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号』(1962年)以降のすべてのジェームズ・ボンド映画で使用されており瞬時に007作品だと識別できる「ガンバレル・シークエンス」にインスピレーションを得ています。
フルカ峠スターライト・ヘッドライナー
このモデルは、印象的なフルカ峠のシーンにさりげなくオマージュを捧げています。ロールス・ロイスのビスポーク・コレクティブは、ファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーのスターライト・ヘッドライナーを、スイスでの撮影最終日だった1964年7月11日にフルカ峠の上空に広がっていた星空を完璧に再現するようにデザインしました。719個の星は微妙なゴールドの色合いを帯びて輝き、それをさらに8個の「流れ星」が取り囲んでいます。すべての星がひとつひとつ手作業で配置されています。
ピクニック・テーブルのインレイ:金塊保管庫への地図
ロイヤル・ウォールナットのピクニック・テーブルには、米国の金塊保管庫のあるフォートノックスの架空の地図が描かれた、奥行きわずか0.1mmの22金のインレイが施されています。6カ月の開発期間を要し、3つのプロトタイプを経て完成されたこのデザインには、「グランドスラム計画」でゴールドフィンガーが攻撃を計画していたゴールド・ヴォールト・ロード、ブリオン・ブールバード、金塊保管庫といった劇中に登場する主要な場所の位置が描かれています。
インテリアの配色:ゴールド・スタンダード
ファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーの内装は、オリジナル版のインテリアの配色にインスピレーションを得たゴールドのディテールが映えるように選ばれた、エレガントで洗練されたネイビーのレザーとロイヤル・ウォールナットのウッドパネルで仕立てられています。リア・スイートにはリクライニング・セレニティ・シートが用意され、ゴールドのステッチとパイピング上部の金色の「銃弾」、ゴールドの「RR」のモノグラムがあしらわれたヘッドレストでさりげなく飾られています。
精緻なディテール
ジェームズ・ボンドがゴールドフィンガーと初めて対面したのは英国バッキンガムシャー州のストーク・パークで、そこでボンドはゴルフの勝負を持ちかけます。ゴールドフィンガーが使用するのは、部下のオッドジョブが大切に警護する金のパターです。ファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーではこの金メッキのパターが再現され、トランク・リッドの裏側に取り付けられています。パターには、劇中でゴールドフィンガーが身に着けていたシグネットリングの刻印にインスピレーションを得て特別にデザインされた「AG」のモノグラムがあしらわれています。
ボンドは、ゴールドフィンガーのファントムIIIの周辺に誰もいない隙を狙い、Q支部から支給された発信器を車に仕掛け、それを手がかりにヨーロッパ各地でゴールドフィンガーを尾行します。このシーンにちなみ、ビスポーク・コレクティブはオリジナルのガジェットに着想を得て、トランクを開けたときにトランク内のフロアにさりげなく007のロゴを投影する装置を開発しました。
ストーク・パークのシーンでは、ボンドはファントムIIIに発信器を仕掛けているところを、ゴールドフィンガーの金のゴルフクラブとハーレクイン柄の傘をトランクに積み込もうとやってきたオッドジョブに危うく見つかりそうになります。2024年型のファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーのリア・ドアに収められた傘は、劇中の傘と同じレッド、ブルー、グリーン、イエローの配色で仕上げられています。
最後の仕上げに、映画でゴールドフィンガーのファントムIIIに装着されていた英国の希少な「AU1」のナンバープレートが取得されました。「AU1」は元素周期表における金の化学記号に由来します。このナンバープレートは、ロールス・ロイスのコレクターでもある英国の大切なお客様のもとに納車されたファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーのものとして、今後も使用され続けます。
「ファントム・エクステンデッド・ゴールドフィンガーの実現は、ビスポーク・コレクティブがこれまで手掛けてきた中でも最も創造性に満ちたプロジェクトのひとつでした。映画の最も印象的な瞬間を取り入れたエレガントで遊び心のあるさまざまな要素は、既存の物語に新たな章を加えるビスポークの力を見事に証明しています。このコレクターズ・ピースを生み出すクリエイティブチームの一員であることを心から光栄に思います。」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ ビスポーク・デザイナー ニック・ローズ
以上
ロールス・ロイス・モーター・カーズ
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、真のラグジュアリー自動車のメーカーであり、世界で最も高い評価と敬愛を受ける、手作業による魅力的なビスポーク製品を世界中のお客様のために製造しています。
英国ウエスト・サセックス州グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスには、2,500名以上の従業員が勤務しています。ホーム・オブ・ロールス・ロイスには、グローバル本社のほか、センター・オブ・ラグジュアリー・マニュファクチャリング・エクセレンスが設置され、世界で唯一、ロールス・ロイスの自動車のデザイン、開発、手作業による緻密な製作が行われています。施設、製品および人材への継続的な投資により、世界販売台数の記録更新が続いており、2023年には史上最高となる6,000台超を記録しました。London School of Economics & Political Scienceの独自調査によると、2003年にグッドウッドでの 生産を開始して以来、ロールス・ロイスは英国経済に40億ポンド以上を貢献し、毎年5億ポンド以上の経済価値を生み出していることが確認されています。
*ロールス・ロイス・モーター・カーズはBMWグループの完全子会社であり、航空機用エンジンや推進システムを製造するROLLS-ROYCE PLC(ロールス・ロイス・ピーエルシー)とは完全に別会社で、関連はありません。
人気記事ランキング(全体)
ベース車両はダイハツのアトレー ベースとなる車両はダイハツのアトレー。燃費が良く小回りの効く軽自動車でありながら、車内スペースが広く、多くの荷物も積み込める人気の車。キャンピングカーイベントではベース[…]
アルファードがベースのキャンピングカー(グランドモーター) ベースとなる車両は広々とした高級感あふれるミニバン・アルファード。キャンピングカーとしてだけでなく、世間でよく見かける超人気車種だ。サイズが[…]
ベース車両は遊びの王様トヨタ・ハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の[…]
ETC利用率は90%を超え、広く普及 ETCとは、エレクトロニック・トール・コレクション・システムの略称となり、日本語では電子料金収受システムとなる。高速道路や有料道路の料金所などに設置され、ノンスト[…]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
最新の投稿記事(全体)
原材料価格の高騰を理由とした価格改定も実施 ダイハツ工業は、「タフト」の安全性能を向上させるなど、一部仕様変更を実施。11月21日より発売する。 なお、今回の一部改良で原材料価格の高騰を理由とした、メ[…]
水素エンジンとトヨタハイブリッドシステムの融合で、ガチで滑らかな走りを披露! 現在スーパー耐久の場を活用して水素エンジンの開発が行なわれているが、開発の現場はサーキットだけではなく、並行して実用化に向[…]
1:トヨタ マークII/チェイサー/クレスタ[X70] デビュー:1984年8月 ボディカラーは”スーパーホワイト”ほぼ一択”だ。ワインレッドの内装に、柔らかなシート表皮。どこか昭和のスナックを思い起[…]
ベース車はスズキ・エブリイワゴン/キャビン 2mini Frozoo(マリナRV) ベースとなる車両はスズキ・エブリイワゴン。釣りやキャンプなどアウトドア趣味のユーザーに人気が高い軽バンコンは、キャン[…]
ナメたナットを切って外すツール 角をナメてしまったナットは、外れたとしても再利用することは難しい。であれば、壊してして外す、という選択肢もある。それを可能とするツールが「ナットブレーカー」だ。ナットを[…]