
●文/まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:スズキ(株)
新型エンジンとプラットフォームを採用
スズキ株式会社のインド子会社マルチ·スズキ·インディア社(マルチ·スズキ)は、全面改良したコンパクトカーの新型「CELERIO(セレリオ)」を発表した。11月よりインドで販売を開始し、順次中南米、中東、アフリカなどへ輸出も開始する。
セレリオは2014年にインドで発売して以来、コンパクトなボディに広い室内と荷室で好評を得ている主力モデル。今回、初めて全面改良を行った新型セレリオはスタイリングを一新し、新たなエンジンとプラットフォームを採用することで軽量化と燃費向上を図り、足回りや荷室の空間を広げている。
エクステリアは、精悍なヘッドライトとアグレッシブなフロントグリルを採用することで印象的な表情とし、ボディは抑揚のある曲線によって、躍動感のある形状に仕上げている。インテリアは、シートなどのレイアウトを改善することにより足回りの空間を広げ、さらに快適性を向上させつつ十分な荷室容量を確保した。加えて、スマートフォンと接続可能な7インチタッチパネル式ディスプレイオーディオを採用している。
燃焼効率の良いデュアルジェットエンジンを、軽量で高剛性のプラットフォームHEARTECT(ハーテクト)に搭載。トランスミッションは、5速MTに加え、MTをベースとしたクラッチ操作が必要ないオートギヤシフト(AGS)を用意し、幅広い需要に対応している。
2020年度のインド乗用車市場は約271万台で、そのうちの約半数は新型セレリオのようなハッチバックが占めているという。マルチ·スズキは、エントリーカーやセカンドカーユーザーを主なターゲットとした新型セレリオを投入することで、新規や乗り換え需要の獲得を狙っている。なお、生産はマルチ·スズキのマネサール工場で行う予定だ。
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