かわいい見た目だけじゃないっ!乗って分かった、新世代軽モデル【ワゴンRスマイル】の魅力

〇SUZUKI ワゴンRスマイル

価格帯:129万6900~171万6000円

スライドドアを持つワゴンRスマイルが登場したことで、スズキは売れ線のハイト&スーパーハイト軽ワゴンに合計4つのモデルをラインナップすることになった。ここでワゴンRスマイルを中心にスズキの“新世代軽”の魅力に迫ってみたい。

●文:まるも亜希子 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:澤田和久 ●外部リンク:スズキ(株)

日々の生活で使える様々な工夫にも注目

思わず誰かに見せたくなるようなデザイン。乗り降りがしやすく、いろんなシーンで使い勝手がいいスライドドア。ワゴンRスマイルは、その2つの大きな要素を備えて、ファミリー層ではない人たちにも親しみやすく、愛着が持てるクルマとして誕生した。名前からもわかる通り、ベースとなるのはスズキ軽の中心的存在であるワゴンR。ただ外観にその面影はほとんどなく、デザインテーマは「マイスタイルマイワゴン」。使う人によって多彩な表情を持つことができるよう、あえてシンプルなベース形状としつつ、色や素材、加飾が生きるディテールにこだわっているのが特徴だ。

乗ってみると、前方視界は左右のピラーをなるべく細くしたり、ワイパー位置を下げたりした工夫で、スッキリと広い視界を確保。シートも細かく前後上下に調整ができるので、小柄な人でも適正な運転ポジションが取りやすい。ワゴンRと比べてヒップポイントも70㎜高いので、遠くまで見通しが利き、最小回転半径は4.4mをキープしていて小回り性能も抜群だ。ゆったりとした後席は、天井が高すぎず低すぎず、リラックスできる空間。前後スライドは160㎜、リクライニングが6段階もでき、パーソナルテーブルも備わっていて、休憩スペースとしても活用できる。

試乗車に搭載されるパワートレーンは自然吸気エンジン+ISGのマイルドハイブリッド仕様。スライドドアで車重が80㎏ほど増えた分、どんな影響を及ぼすのかなと心配したが、走り出すとシッカリとしたボディ剛性が感じられ、穏やかな加速フィールも市街地では十分に快適。予想以上だった。操舵感にもナチュラルで扱いやすさを感じる。そうしたベースにはやはり、ハスラーやスペーシアで採用されている最新の軽量高剛性プラットフォーム「ハーテクト」の恩恵が大きい。屈曲を最小限とした滑らかな骨格構造で、合理的かつシンプルな形状のハーテクトは、直線はもちろん、カーブや高速走行での安心感、ガッシリと落ち着きのある走りを実現。

しかもスペース効率が向上し、より広い室内空間や荷室スペースの確保を実現している。また、部品点数を減らすなどの地道なコスト削減にも取り組み、ユーザーへの価格に反映。基本的な安全装備が全車標準装備で129万円台からという嬉しいプライスを達成している。

コスパの高さに感心! スズキが積み上げてきた軽づくりのノウハウをしっかり受け継ぎつつ、時代が求める魅力をたっぷり備えているのがワゴンRスマイルだ。

使い勝手がいいスライドアを採用

ワゴンRはベーシックなヒンジドアだが、ワゴンRスマイルはスライドドアを採用。ハイブリッド車は両側パワースライドドアが標準になる。開口部の広さは600㎜と余裕も十分。

安定した走りも披露

負荷のかかる状況ではパンチの弱さを感じることもあるが、巧みなサスチューンのおかげもあって、かわいい見た目からは想像できないほど安定した走りを披露してくれる。

NAエンジン+マイルドハイブリッド車、NAエンジン車の2タイプをラインナップ。他モデルでは用意されるターボ車が設定されていないのは、市街地向けというキャラによるところが大きい。

巧みに生かされたユーティリティ

ハイト軽のユーティリティが巧みに生かされたキャビンスペース。特段豪華な造りではないが、普段使いで便利さを実感できる工夫が随所に盛り込まれている。


他にもあるぞ!スズキの人気軽ラインナップ

スーパーハイト軽ワゴンの優等生

〇スペーシア

価格帯:138万500~195万9100円

全高1785㎜のボディに両側スライドドアを持つスーパーハイトワゴンで、ファミリーにも余裕の広大な室内と、自転車も積み込める大容量荷室が自慢。ノーマルのほかにカスタム、ギアと個性が際立つモデルも選べることも見逃せない。

軽SUVの人気モデル

〇ハスラー

価格帯:136万5100~174万6800円

元祖「遊べる軽」として登場し、キャッチーなデザインと高い走行性能、たっぷり積める使い勝手のいい荷室などを備えたクロスオーバーSUV。ラフロードもこなせる走破性能を持つことも強みの一つだ。

スズキ軽の代表モデル

〇ワゴンR

価格帯:116万3800~177万6500円

スズキ軽の中心的存在で、1993年に初代がデビューした人気ベーシックモデルだ。広い室内とパワフルな走りに加え、スズキ最新のエコ技術も投入されて、現行モデルでは上質感と低燃費を両立。精悍なスティングレーもある。


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