日産 セレナ・全方位に隙がない、高い完成度を持つファミリーミニバン【国産車カタログ】

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

【プロフィール】プロパイロットとe-POWER、日産の目玉機能をいち早く採用

日産
セレナ
発売日:2016年8月

価格:231万6600〜313万5240円(2016年8月当時)

2016年にフルモデルチェンジした5代目セレナ。先代同様に標準車とエアロを装着したハイウェイスターを用意。標準車の全幅は1695mmと5ナンバーサイズにおさまるが、ハイウェイスターの全幅は1735mmの3ナンバーサイズになっている。

シートタイプはガソリン車は2−3−3の8名仕様、のちに追加されたe-POWER車は2−2−3の7名仕様を用意。ガソリン車もe-POWER車も2列目シートは左右独立シートになるが、ガソリン車はシート&コンソール機能を持つスライド式のスマートマルチセンターシートを2列目の左右シート間に配置することで、3名掛けが可能なベンチシートとして使うこともできる。

パワートレーンは、ガソリン車は2ℓ直4NA車(150PS/20.4kg・m)と2ℓ直4NA+小型モーターのS-HYBRID車(150PS/20.4kg・m+1.9kW/48Nm)の2つ、さらにシリーズ式ストロングハイブリットのe-POWER車(84PS/10.5kg・m+100kW/320Nm)が用意されている。ガソリン車は4WD仕様も選ぶことができる。

機能装備に関しては、デビュー直後からプロパイロットを設定。比較的早い段階から高度な運転支援機能を追加することができたことも大きな特徴だ。

標準車のボディ。撮影車はデビュー時のモデル。 [写真タップで拡大]

ハイウェイスターのボディ。撮影車はデビュー時のモデル。 [写真タップで拡大]

Aピラーのスリム化やメーターデザインの改良により、広々とした見晴らしの良い視界を確保。 [写真タップで拡大]

2列目シートは中央にスマートマルチセンターシートを配置すれば3名掛けのベンチシートとして使える。 [写真タップで拡大]

スマートマルチセンターシートは1列目にスライド可能。2列目シートは横スライド機構も備えている。 [写真タップで拡大]

【モデル変遷&グレード体系】2018年にe-POWER車を追加。改良時の安全装備の強化も積極的

2016年7月にフルモデルチェンジを実施。B/SはガソリンNA車、、X/Gとハイウェイスター仕様のハイウェイスター/ハイウェイスターGの4グレードはS-HYBRID車となる。S-HYBRID車は4WD仕様も設定されている。目玉装備のプロパイロットはOPで選ぶ設定だった。発売から約1ヶ月で約2万台、2017年2月末までの受注台数の累計で約6万5000台を記録するなど、発売当初から好調な販売成績を残している。

2017年11月にセレナNISMOを追加発売(持ち込み登録車扱い)。

2018年2月にセレナAUTECHを追加発売(持ち込み登録車扱い)。

2018年3月に電動パワートレーン「e-POWER」を搭載するセレナe-POWERを追加設定。駆動モーターの出力は100kW/320Nmとなり、駆動方式もFFモデルのみ。さらに2列目シートがキャプテンシート仕様となるため、乗車定員は7名になっている。

2018年9月に仕様の変更を実施。ガソリン車とS-HYBRID車の標識検知機能が向上するなど安全装備が充実したほか、XとハイウェイスターにVセレクションⅡ仕様が設定された。

2019年8月にマイナーチェンジを実施。ダブルVモーショングリルを用いるフェイスリフトやサンライズオレンジなどの新色を追加した。装備機能は、車体全周を検知する「全方位運転支援システム」を全グレードに標準装備、ハイビームアシストが進化した「アダプティブLEDヘッドライトシステム」や走行中に隣接レーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するよう支援する「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」や「BSW(後側方車両検知警報)」が設定されている。

2019年11月にセレナAUTECHをマイナーチェンジ。基準車と同様に先進安全技術の装備を拡充したほか、デザインを一新している。

2020年8月に一部仕様向上を実施。「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を全車標準装備とし、全方位運転支援システムを強化したほか、ハイウェイスターの上級グレードを対象にプロパイロットが標準装備化されている。

マイナーチェンジ後のセレナハイウェイスターのe-POWERモデル。Vモーショングリルが大型化されている。 [写真タップで拡大]

e-POWER車に搭載される1.2ℓエンジンは発電専用。発電した電気でモーターを駆動させるBEVに近いシステムを持つ。 [写真タップで拡大]

【試乗インプレ】e-POWERの走りは余力感十分。走り重視なら積極的に選びたい

歴代セレナは路面当たりを適度にいなす、乗り心地を強く意識した走りが特徴だが、現行モデルもその美点を踏襲。乗員全てが快適に移動できるファミリーミニバンに仕上げられている。

ガソリン車は、2ℓNA車もS-HYBRID車も余裕十分とはいえないまでもミドルミニバンとしては平均以上の動力性能を持つ。S-HYBRID車のモーターは簡易型で出力も小さいため、2ℓNA車との違いはほとんどないと考えてもいい。高速道路で便利なプロパイロット装着車ならばロングドライブも苦にしない。

シリーズハイブリッドのe-POWER車は、大出力モーターがもたらす電動駆動ならではの出足の良さが魅力。2.5ℓガソリン車級に迫る余力感を感じることができる。モーターの特性もあって高速巡航時は燃費が伸びない傾向があるが、編集部が実施した燃費テストでは実燃費18km/ℓを記録。予算に余裕があるならば、走りの魅力がさらにプラスされるe-POWER車を選ぶのがオススメだ。

セレナe-POWERに搭載される駆動モーターは100kW/320Nm。同時期のノートe-POWER(先代)よりも高性能仕様に仕立てられている。車両重量が嵩むミニバンとの相性も良好だ。 [写真タップで拡大]


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