空冷VWのドラッグレースVW Drag Inレポート【前編】

モビリティリゾートもてぎで空冷VWワンメイクの1/8マイルドラッグレース「VW Drag In」が開催されました。レポート前編ではストリートクラスをご紹介します。

●文/まとめ:ストリートVWs編集部

空冷VWオンリーのドラッグレース

staginglane.netが主催する「VW Drag In 15th」が、2022年6月26日にモビリティリゾートもてぎで開催されました。梅雨明けを目前にした快晴のもと、速くてカッコいいVWたちが光り輝いていました!

ドラッグレースとは2台で直線のコースを停止状態からスタートし、ゴールまでのタイムを競うレース。距離は1/4マイルが一般的ですが、モビリティリゾートもてぎでは半分の1/8マイルとなります。

空冷VWの代表的なカスタムスタイルであるキャルルックは、このドラッグレースに参加するための改造が起源です。その文化を守るために開催されているこのレースには、ルックスもスピードも研ぎ澄まされたVWたちが集まるのが特徴です。

前編では主にストリートクラスのエントリー車をご紹介します。ストリートクラスは、公道を走ることができる愛車で気軽に参加できるクラスです。

Dial Inクラス タイム申告制

Dial Inクラス優勝 #817 桑木選手

Dial In (DI)クラスは、ドライバーの申告タイムに近いタイムで走ったほうが勝ちとなる、一般的には珍しいレースです。実際のスペックや速さにかかわらず、ノーマルエンジンでも勝てる可能性があります。

左右レーンの申告タイムの差にあわせてスタートシグナルが時間差でグリーンになり、先にゴールしたほうが勝ちとなります。しかし、申告タイムよりも速く走ってしまうと失格(ブレイクアウト)という、正確なドライビングがカギとなるルールになっています。

最高齢エントリー73歳の桑木選手が初優勝を遂げました。

STREET TRIAL-1クラス ~10.50sec

STREET TRIAL-1クラス優勝 #101 鈴木選手

STREET TRIAL (ST)クラスはタイムによって3つに区切られ、最速で10.50秒までのクルマが対象となるのがST-1クラスです。このクラス以上は2台同時スタートのヘッズアップ方式となり、シンプルに速いほうが勝ちですが、10.50秒を切ってしまうとブレイクアウトとなります。

初出場の#101鈴木選手が優勝し、カッコいいルックスのクルマに贈られるBEST CALIFORNIA LOOKも受賞しました。

STREET TRIAL-2クラス 10.49~9.50sec

STREET TRIAL-2クラス優勝 #723 浅岡大貴選手

10.49~9.50秒の範囲で走るST-2クラス。決勝は浅岡國芳選手と浅岡大貴選手の親子対決になり、息子の大貴選手が優勝しました。なお、國芳選手は張り切りすぎて9.379秒となり、ブレイクアウトでした。

STREET TRIAL-3クラス 9.49~8.50sec

STREET TRIAL-3クラス優勝 #180 髙崎選手

9.49~8.50秒の範囲で走るST-3クラス。優勝はかわいいカラーリングなのに実は速い髙崎選手。シグナル点灯から走り出すまでの反応時間が0.084秒で、BEST REACTION TIMEも受賞しました。

後編はストリート最上クラスとプロクラス

前編では公道仕様に近いストリートクラスをお届けしました。後編では、ストリートクラス最速のSTREET COMPクラスと、完全レース仕様のPROクラスをお届けします。お楽しみに!

毎週水曜日はVOLKSWEDNESDAY! 面白くて勉強になるフォルクスワーゲン情報をお届けしますので、お楽しみに。


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