【人気モデル 購入最前線】トヨタ ノア&ヴォクシー編(2022年11月)

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

トヨタ
ノア
価格:267万~389万円

ヴォクシー
価格:309万~396万円


・最新購入情報
車両本体目標値引き額:26万円
納期の目安:6か月以上
リセール予想:B+

【パワートレーン選び】価格は少し高くても、性能はもちろんコスパもハイブリッド車が上

グレード選びにおいて、まず最初に検討すべきはガソリン車とハイブリッド車の選び分け。

2022年1月にデビューした現行モデルは、ガソリン車のエンジンが熱効率に優れるダイナミックフォースエンジンに変更されたことで動力性能と燃費性能がパワーアップ。先代よりもガソリン車(170PS/20.6kg・m)とハイブリッド車(98PS/14.5kg・m【エンジン】+70kW/185Nm【モーター】)との性能差は間違いなく縮まっている。

ただ、駆動モーターがもたらすパワーアシストの恩恵もあって、ハイブリッド車が性能面で優位なことは変わらず、さらに現行ノアのガソリン車とハイブリッド車の価格を同等グレード同士で比べてみると、多少の違いは出てくるものの、その差はおおよそ35万円ほど。価格と性能のコスパの良さで考えても、ハイブリッド車の方が上といえるだろう。

先代に比べて走行性能が大きく向上していることは現行型の魅力のひとつ。特にハイブリッド車の性能と価格のコスパの良さは見逃せない。

先代までのトヨタセーフティセンスは事故を防ぐ安全機能に特化していたシステムだったが、新型はドライブの負担を軽減してくれる運転支援関連機能が大きく向上している。

【グレード選び】実用装備が充実してくる、中級グレードのG系がオススメ

すでに先代でもトヨタセーフティセンスは標準装着されていたが、先代のシステムはACCやLTAなどの運転支援機能が省かれていた廉価版といえるものだった。その点、現行モデルはACCやLTAを備えるフル機能版にアップデートされており、泣き所であった運転支援機能は一気に世代トップの実力を手に入れている。その他にも車載ITがディスプレイオーディオになり、アドバンストパークなどの最先端駐車支援機能にもOPで対応可能など、装備機能の充実ぶりも現行モデルの魅力になっている。

ノアとヴォクシーで少しグレードの設定は異なるが、おおまかにはベーシック仕様のX系、中級グレードのG系、上級装備が充実するZ系に分けることができる。

X系はディスプレイオーディオやパワースライドドアがOPとなるほか、標準ホイールもスチールになるなど装備に物足りなさが否めないため、中級のG系から上を狙うのがオススメ。

ハイブリッドG(297万円〜)とハイブリッドZ(324万円〜)を比べた場合、ハイブリッドZはヒーター機能付きのハーフレーザーシートや両側パワースライドドア(Gは助手席側のみ)、リヤエアコン、バックガイドモニターが標準装備されるが、トヨタセーフティセンスやディスプレイオーディオといった利便系機能は大きな差がない。キャビン空間の上質感は最上位のZ系が明らかに上だが、ファミリーミニバンにふさわしい実用性を重視するユーザーにはハイブリッドGをオススメしたい。

ちなみにGとZのアタマにSが付くS-GとS-Zは、内外装をデコレートしたスペシャリティ志向のグレード。基本的な装備機能は標準車のG系/Z系と同じと考えていい。

キャビンまわりのアップデートも現行ノア&ヴォクシーの魅力のひとつ。乗員快適性も高まっている。撮影車のディスプレイオーディオは大型モニター&タッチ操作に対応するディスプレイオーディオプラス(OPで設定)が装着。

ヴォクシーで選べるのは先鋭かつ大胆なフロントマスクが与えられたエアロボディ車のみ。S-GとS-Zの2つから選ぶことになる。


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