●文:月刊自家用車編集部(ハラ)
ダイハツ
タント/タントファンクロス
価格:138万6000〜199万1000円
・最新購入情報
車両本体目標値引き額:12万円
納期の目安:2〜5か月
リセール予想:C+
【パワートレーン選び】侮れない実力を持つNA車。これで十分というユーザーも多いはずだ
2019年に登場した現行タント(4代目)は、DNGAプラットフォーム&最新パワートレーン(新設計エンジン+D-CVT)を採用したことで走行性能が向上。圧倒的なキャビンスペースを持つ強みはそのままに、歴代タントの弱みを克服した。この秋(2022年10月)のビッグマイナーチェンジでは、内外装をアウトドア風に仕上げた新シリーズ「タント ファンクロス」が追加されるなど、強力ライバルがひしめくスーパーハイト軽ワゴン市場において、高い人気を保ち続けている。
そんなタント選びにおいて、まず最初に決めるべきなのは、NAか? ターボか?というパワートレーンの問題。他社を含めて最近は軽自動車のNA車の性能向上が著しいが、それはタントでも同様。タント用に最適化されたNAエンジン(52PS/6.1kg・m)と、より幅広い変速比を実現するD-CVTの相乗効果もあって、軽のNA車とは思えない素早い立ち上がりと力感を示してくれる。山岳路や高速道路などではターボ車(64PS/10.2kg・m)の方が余力を感じるが、NA車でも“必要十分”で、普通に使うなら不足なしとも感じさせてくれる。
さらに燃費もNA車は21.4〜22.7km/ℓ、ターボ車は19.6〜21.2km.ℓ(※WLTCモード総合燃費)と重量が嵩むスーパーハイトモデルとしては優秀なことも美点。
【グレード選び】標準ボディ車のXをベースに、必要な装備を追加していくのがオススメ
従来はファミリーユーザーを意識した「標準ボディ車」と外装まわりを少しスポーティに仕上げた「カスタム」が設定されていたが、10月のマイナーチェンジで外装まわりをアウトドア風に仕上げた「ファンクロス」も選べるようになっている。
装備&機能に関しては、最新モデルらしく安全運転支援機能やディスプレイオーディオ(もしくはナビ)など一通りの利便装備は備えているが、乗用車系モデルとは違ってOPで選ぶものも多い。ACCやLKCといった運転支援機能もOPが基本になっている。価格も重要な軽自動車ゆえにOP費用は良心的(ACCやLKCがセットOPとなるスマートクルーズパックで5万5000円)に設定されているが、注意が必要だ。
標準ボディ車に比べると、カスタムとファンクロスは上級モデルという位置づけで価格設定も少し高くなるが、LEDヘッドライトが高機能型になったり、前後シートがハーフレザー調(カスタム)/撥水ファブリック(ファンクロス)になったりと、価格アップに見合った装備に変更されている。
タントが持つ優れた基本性能をリーズナブルに楽しみたいならば、標準ボディ車のX(154万円〜)/Xターボ(165万円〜)をベースに必要なOP装備をプラスしていくのがオススメ。NAとターボの価格差は11万円になるが、タントはNA車も実力十分なのでNA車のXを選んでもいいだろう。ちなみに最もベーシックなL(138万6000円〜)は装備を削りすぎている感が強く、OPで選べない装備も多いのでオススメしにくい。
カスタム(178万2000円〜)とファンクロス(172万1500円〜)は、内外装の雰囲気が気に入ったならば狙う価値はあり。標準ボディ車に対して追加される加飾や装備は価格アップに十分見合う。こちらを選んだとしてもタントシリーズに共通する買い得感は実感できるだろう。
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※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
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