
ミニバンとして1984年にデビューしたルノー・エスパス。フランス本国で2023年3月28日に6代目となる新型がデビュー。5代目でそのコンセプトがミニバンからSUVに近づいていたが、今回は本格SUVへと進化。5人乗りと7人乗りを用意し、全車にE-Tech フル ハイブリッド パワートレインを搭載する。2023年春に受注開始の予定だ。
●文:月刊自家用車編集部
新しいピープルキャリアを名乗る新型エスパス。歴代最高のエレガントなエクステリアデザインを採用
歴代ルノーエスパス。下段右から初代、2代目、3代目、4代目。上段5代目。
今回発表された新型エスパスは、新しい時代のラグジュアリーカーとして、歴代モデルのDNAを受け継ぎながら、進化している。最新のテクノロジーと優れたデザインが融合し、高い走行性能と快適性を実現しているのが特徴だ。また、環境負荷を抑えた1.2L直3ターボエンジンを採用し、2つのモーターを組み合わせ、200PSを発生するE-Techフルハイブリッドエンジンにより、100kmあたりガソリン4.6リットル消費という低燃費により、最大1,100kmの走行が可能としている。
プラットフォームはルノー・日産・三菱アライアンスのアライアンスで開発されたCMF-CDプラットフォームを採用したことにより新型エスパスは、先代モデルより32mm低く、215kg軽くなっている。
エクステリアデザインは、新しいステータスシンボルであるファミリーSUVを表現。縦型グリルや彫刻のようなボンネット、ドロップしたルーフライン、リアスポイラーなどが新型エスパスのアスレチックな雰囲気を醸し出している。
ボディサイズは、全長4722mm×全幅1843mm×全高1645mmでホイールベースは2738mm。全長は5代目エスパスよりも140mm短くなっているが、助手席から3列目までの長さは2480mmと広がり、2列目シートはニールームに321mmの広さが確保され、最大31°までリクライニングが可能になっている。3列目シート付きの車両はニールーム128mmの広さと助手席を260mm前方へスライドさせ、気軽に乗り込めるイージーアクセス機能が装備される。
ラゲッジスペースについては、3列目シートを床下に収納可能で、3列目シート使用時でも159Lのラゲッジ容量が確保されている。5人乗りの場合、2列目を前方にスライドさせた状態で777L、2列目シートを格納した状態で最大1818Lのラゲッジ容量となる。
さらに先進安全、インフォテイメント機能の搭載も新型エスパスの特徴だ。32の先進運転支援機能を搭載し、アダプティブクルーズコントロールとストップ&ゴー、レーンセンタリングアシストを組み合わせたレベル2の自律走行が可能になる。また、オプションで大型(9.3インチ)ヘッドアップディスプレイが用意され、車速、アクティブドライバー支援システム、速度超過警告、ナビゲーション案内がフロントガラスに直接投影される。さらにメーター内に12.3インチのTFTディスプレイ、インパネセンターに12インチの縦型ディスプレイを配置し、L字型に2つのディスプレイを配置することで、視認性と使い勝手を向上させている。
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