
●記事提供:モビリティストーリー編集部
日本最大の都市圏である首都圏の交通を支える首都高速道路(以下 首都高)は、連日の交通量の多さから、各地で渋滞がよく発生しています。
特に、平日の朝夕のラッシュ時は通勤・通学のために高速道路を利用される方が多く、朝6~9時は主に都心方面に向かう上り線が、夕方17~20時には郊外方面に向かう下り線で渋滞が発生します。
そんな首都高ですが、いくつもの路線が組み合わさって運用されており、その複雑さゆえに普段首都高を使用しない方にとっては、とても迷いやすい高速道路でもあります。
それでも路線をしっかり把握できれば、各路線の時間帯や曜日によっての交通量をだいたい認識することができ、実は意外と知られていないけど利便性の高い路線がいくつか存在するのです。
今回は、そんな首都高のなかでも知っていると使える路線について、いくつかお話ししていきます。知っていると意外と使える時がある、首都高を利用時、特に渋滞などの際の迂回ルートとして、ぜひ活用いただければと思います。
首都高の概要と特徴
首都高は、1962年に初めての区間となる京橋~芝浦が開通して以来、さまざまな路線が次々と建設・開通がされ、現在は東京都心部を中心に総距離約327kmで運用されています。
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県にまたがり、NEXCOの首都圏起点の高速道路や有料道路とも多数のポイントで接続していることから、首都圏だけでなく各地方から利用される方も多くいらっしゃいます。
さまざまな方が利用されるため、必然的に交通量は多くなり、慢性的に渋滞が発生する高速道路である首都高。そんな首都高のなかでも、路線やルートによって交通量はまちまちだったりもしますので、なるべくみなさんが通らない穴場的な路線を走行することで、移動にかかる所要時間を短縮することができるのです。
首都高八重洲線
まずは首都高八重洲線、東京都心部のまさにど真ん中を通っている路線です。八重洲というと、東京駅の八重洲口が有名ですが、その八重洲が中心となる路線でもあります。
実はこちらの路線、東京駅八重洲口の地下駐車場と直結しているランプでもあるという全国的にも珍しい路線なうえに、八重洲線自体が意外と知名度が低く、他の路線にくらべて交通量が少なめな傾向があるのです。
八重洲線は、主に首都高5号池袋線と首都高1号羽田線や首都高湾岸線を通行する際の所要時間短縮ルートになります。実際、距離も首都高都心環状線を走行するよりも短くなっています。
具体的な活用法としては、埼玉・池袋方面から羽田空港・横浜方面へ行かれる方、またはその反対に行かれる方にとっては、かなり利用価値の高い路線です。実際、私もかなりの頻度で利用していて、知人や友人に教えたところ、多くの好評をいただいております。
ただし、首都高八重洲線はほとんどがトンネル区間なのに加えて、制限速度は時速40kmと他の路線にくらべて低く設定されていますので、スピードの出しすぎに気をつけて走行するようにおねがいします。
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※この記事は 2022年7月に公開されたものを再編集しています。※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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