
スポーティなキャラクターとダイナミックな走行性能を大幅に進化させ、伝説的なDB血統を受け継ぎながら、独自の新しいカテゴリーを定義する新型DB12がアストンマーティンより発表された。スリリングなドライビング体験、卓越した洗練性、最先端のテクノロジー、最高レベルのラグジュアリーを組み合わせ、グランツーリスモのあるべき姿を再定義した世界初のスーパーツアラーが誕生した。
●文:月刊自家用車編集部
680PS/800Nm、最高速度は325km/h
このモデルはアストンマーティン史上、あらゆる車を知り尽くした熟練ドライバーを満足させるパフォーマンスとハンドリングを持つ、もっとも完成度が高く、もっとも洗練されたモデルとなっている。細心に磨き上げたシャシーとクラス最高の680PS/800Nmを発揮するV8ツインターボ・パワートレーンにより、比類なきドライブ体験を提供してくれる。
4.0リッター・ツインターボV8エンジンによるクラス最高の性能を備え、0-60mph(約0-96km/h)加速はわずか3.5秒(0-100km/h3.6秒)、最高速度は325km/hに達する。ハンドビルドされたこの特別なエンジンは、アストンマーティン・エンジニアによってファインチューンが施され、クラス最高の680PS/671bhp@6,000rpmの最高出力、従来のDB11と比較して34%増加した800Nm/590lb-ft@2,750-6,000rpmの最大トルクを発揮。
エンジンパワーは、8速オートマチック・トランスミッションと、アストンマーティンDBモデルでは初採用のエレクトロニック・リア・ディファレンシャル(E-Diff)を介して路面へと伝達。このディファレンシャルは、車のエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)システムと連動して作動、5つのドライブモードが設定され、走行特性を自在に変化させることを可能としている。これにより、ドライバーは、高い安全性を確保しながら、自信を持ってグリップとトラクションの限界を探ることが可能となった。_。従来のリミテッド・スリップ・ディファレンシャルとは異なり、数ミリ秒以内に全開からフルロックまで変化させることが可能で、ドライバーに最大限のレスポンスを提供し、より正確で一貫したハンドリングを実現します。
パフォーマンスとエモーショナルな走りを最大化するように、剛性の大幅な強化から始まり、アストンマーティンの仕様に合わせて開発された専用のミシュラン Pilot Sport 5s タイヤを採用。車両のコントロールと路面とのコンタクトは、最新のアダプティブダンパーを備えたまったく新しいサスペンション・システムのサポートを受けながら、極めて正確かつダイレクトなエレクトロニック・パワーアシスト・ステアリング(EPAS)システムとエレクトロニック・リア・ディファレンシャル(E-Diff)によってさらに強化されている。
インテリア&エクステリア
エクステリア・デザインは、力強さとそのポテンシャルを完璧に表現。アストンマーティンならではの完璧なスタイル、75年にわたるDBの伝統、世界初のスーパーツアラーにふさわしいセグメントを定義するプロポーションを統合したこのモデルは、自信に溢れた存在感、鍛え抜かれたアスリートのような造形、アグレッシブなディテール、比類なきエレガンスで、人々の注目を集める。
インテリアは、完全に新しいウルトラ・ラグジュアリーを特徴とし、現代的かつ豪華な空間で乗員を満足させる。アストンマーティンの次世代オーダーメイド・インフォテインメント・システムと最先端のコネクテッド・テクノロジーを強化すると同時に、新しいパートナーである「Bowers & Wilkins」(バウワーズ&ウィルキンス)による素晴らしいサラウンド・サウンドシステムで至高のオーディオ体験を提供してくれる。
なお、デリバリーは2023年第3四半期に開始される予定とのこと。
アストンマーティン・グループ最高技術責任者のロベルト・フェデリ
「DB12には、アストンマーティンの主張が込められています。 このモデルは、パフォーマンス、ダイナミクス、エンジニアリング、テクノロジーのリーダーとしてのアストンマーティンの立場を主張します。 私たちは、あらゆる側面でクラス最高を目指しました。 その結果、ライバルよりも優れたパワーとパフォーマンスを実現することに成功しました。 このニューモデルは、卓越したハンドリングとエキサイティングなサウンドを組み合わせた、情熱的で真にスポーティな車です。 重要なのは、その幅広い機能により、洗練性、快適性、高級感を損なうことなく、これを達成できたことです。 業界をリードするダイナミック・コントロールおよびインフォテインメント・システムを採用したDB12は、アストンマーティン史上もっともエキサイティングな新時代の幕開けを告げます
アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のアメデオ・フェリーサ
「アストンマーティンのように長い歴史を備えたブランドは、過去を尊重することが重要です。しかし、それは過去を振り返ることではなく、110年前に創業者を突き動かした同じエネルギーと情熱を持って前進することを意味しています。新たなDB12によって、私たちはDBモデルラインナップを再び活性化し、アストンマーティンが真に卓越したパフォーマンスのスポーツカー・メーカーであることを再確認することができます。DB12は、クラスをリードするパフォーマンスと卓越したシャシー・ダイナミクスを、最先端のテクノロジー、完璧なクラフトマンシップ、完璧なデザインと組み合わせることで、アストンマーティンを新時代へと導きます」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(輸入車/外国車)
機能が生み出す官能的なフォルム アルピーヌ A390のデザインは、ひと目でアルピーヌとわかるアイデンティティと、空力性能の徹底的な追求が見事に融合している。全長4615mmの伸びやかなボディは、同社の[…]
1989年「レクサス」誕生。最初は「LS」と「ES」の2本立て レクサスの最初の商品は、日本では初代セルシオとして販売されたLSと、カムリのV6エンジン車、プロミネントがベースのES。LSの完成度と比[…]
現代技術と伝統が融合 ─ ハイブリッドで蘇るヘリテージ ポルシェ911スピリット70のベースとなるのは、高効率なパフォーマンスハイブリッドを搭載した現行の911カレラGTSカブリオレ。新開発の3.6リ[…]
スーパーセダンの最右翼、BMW M5とは? BMW M5セダンは、BMWのMシリーズにおける象徴的な高性能セダンで、1980年代から現在に至るまで、スポーツセダンの中でも際立った存在として認知されてい[…]
走りの魅力はそのままに機能装備を絞り込むことで、リーズナブルなプライスを実現 2018年に国内デビューして以来、卓越したスポーツ性能の高さと先鋭的なイタリアンデザインで人気を集めているSUV「ステルヴ[…]
最新の関連記事(新車)
前後バンパーの形状を変更。ボディカラーは新色を含む全12色を設定 改良モデルでは、これまで愛されてきた楕円形をモチーフとしたデザインを継承しつつも、より現代的で充実感のあるエクステリアへと進化。具体的[…]
「MEB」を採用する、ID.ファミリーの第2弾モデル 今回導入される「ID.Buzz」は、長年「ワーゲンバス」の愛称で親しまれてきたフォルクスワーゲン「Type 2」のヘリテージを継承しつつ、最新の電[…]
最高峰のカスタマイズとラグジュアリーが注がれた、日本限定モデル 今回導入される「アーバン トワイライト コレクション」は、都会の空の色や近代建築に反射する光からインスピレーションを得た「アーバン ドー[…]
大容量ブレーキシステム&鍛造アルミで、強力なストッピングパワーを獲得 レクサスISは1999年の初代モデル誕生以来、「クルマを操る楽しさ」を追求してきたコンパクトFRスポーツセダン。これまでに世界約4[…]
歴代レーシングマシンを彩った、特別なイエローを採用 今回導入されるイエロージャケット エディションは、2LTクーペと3LTコンバーチブルに各15台、合計30台となる日本市場限定モデル。 コンセプトカラ[…]
人気記事ランキング(全体)
馬車の時代から採用されていたサスペンション サスペンションを日本語にした懸架装置という言葉が長く使われていた。その名のとおり、初期のサスペンションは車輪を車体から吊すものととらえられていたのだ。 サス[…]
ファミリーカーの顔と、キャンパーの実力を両立 「デッキワン」は、単なる車中泊用のクルマではない。平日はファミリーカーとして活躍し、週末はアウトドアフィールドで「動くリビング」に早変わりする。選べるルー[…]
快適装備で本気のアウトドアを。走破力と居住性を両立した「デリカMV」という選択 三菱のオールラウンドミニバン「デリカD:5」をベースに、快適な車中泊を可能にする専用装備を架装したこのモデルは、“遊びの[…]
使い勝手と快適性を両立した室内空間 名前の「アーレ」はドイツ語で“すべて”を意味する言葉。その名に違わず、このモデルには、軽キャンパーに求められるほとんどすべての装備が標準で備わっている。電子レンジや[…]
一旦気づいてしまうと、目について仕方がないワイパーの水滴のスジ残り。 雨の日が多いこの季節。梅雨前線、ゲリラ豪雨、不安定な空模様……そんな天気の中、クルマを走らせていて気になったのが、ワイパーを使用し[…]
最新の投稿記事(全体)
濡れ物・汚れ物も気にしない。唯一無二の「防水マルチルーム」 イゾラ最大の特徴とも言えるのが、車両後部に備えられた「防水マルチルーム」だ。これはレクビィ独自の装備であり、実用新案登録もされている。アウト[…]
可愛らしいワーゲンバスを、現代風にオマージュ 試乗したのは、ロングホイールベースモデルの「ID.Buzz Pro Long Wheelbase」。全長4965mm、全幅1985mm、全高1925mmと[…]
フロントガラスの油膜を除去して良好な視界を確保 普段の走行で、フロントガラスには油分が付着する。これは、排気ガスなどが原因で、避けがたい現象だ。蓄積されていくと、ウォッシャー液などでは簡単には落ちず、[…]
規制の逆風の中、速さを誇ったREスポーツ 2ローターのロータリーエンジン(RE)を積んだコスモスポーツを世に送り出して以降、マツダはロータリー車のバリエーションを増やし、1970年代を「ロータリゼーシ[…]
マツダの戦略を支える「ものづくり革新」とは? マツダは2030年代を本格的な電動化時代と捉え、2028~2030年にバッテリーEV投入を予定している。ただし、マツダは年間120万台規模の、マツダ曰く […]
- 1
- 2