
グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーは、タイヤの空気圧とリアルタイム・インテリジェンス機能を搭載したレーシングタイヤが、今年のル・マン24時間レースに特別枠で参戦する、NASCARガレージ56の「新型シボレー・カマロZL1」に装着されることを発表した。
●文:月刊自家用車編集部
NASCARガレージ56の「新型シボレー・カマロZL1」に装着
このレーシングタイヤには、製造工程において、グッドイヤーの革新的な電池不要のパッシブセンサーが埋め込まれている。このセンサーは、グッドイヤーのインテリジェントテクノロジーである「Goodyear Sightline」を搭載しており、レース展開に合わせてリアルタイムのタイヤデータをヘンドリック・モータースポーツ・チームに提供する。チームのエンジニアとドライバーは、タイヤのインテリジェンスデータを活用してタイヤの空気圧と温度を把握し、マシンとドライバーそれぞれのセッティングをリアルタイムで調整し、マシンの性能を最適化することができる。
グッドイヤー最高経営責任者兼社長リチャード・J・クレーマーのコメント
「タイヤはマシンと路面が唯一接する部分で、そこから得られるリアルタイムの情報は、最も過酷な条件下でもドライバーのバフォーマンスを最大限発揮させることができる可能性を秘めています。グッドイヤーは、モータースポーツ界において新たな扉を開くタイヤ・インテリジェンスを導入できることを、とても誇りに思います。また、NASCAR、ヘンドリ・モータースポーツ・チーム、シボレーと共同でこのガレージ56プロジェクトに参加できたことは光栄です。」
グッドイヤーは、タイヤ・インテリジェンス機能のほかにも、NASCAR ガレージ56の「新型シボレー・カマロZ1」用に、以下3種類のタイヤを提供する。これらは、ル・マン24時間レースで起こりうるあらゆる天候による路面コンディションに対応できるよう設計されている。
レーシングタイヤ
高い耐久性とグリップ力を発揮するドライコンディション用のタイヤで、ル・マン24時間レースにフル参戦する競争力を持たせる。
インターミディエイトウェットタイヤ
霧や小雨などの路面コンディションでもマシンのポテンシャルを最大限に発揮させる。
フルウェットタイヤ
大雨用のタイヤで、独自のトレッドデザインとタイヤ構造により、タイヤ表面の水を接地面から排出。また、よりソフトコンパウンドを採用することで、低温時にもグリップカを維持する。
ガレージ56「新型シボレー・カマロZ1」で使用する全てのタイヤは、米国オハイオ州アクロンにあるグッドイヤー最高峰の生産施設であるイノベーションセンターで、すべて手作りで作られている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(タイヤ)
最も危険な凍結路面での安心ドライブをサポート iceGUARD 8は、冬用タイヤの新技術コンセプト「冬テック」を初採用したモデル。冬テックは、冬の路面との「接触」を最大化する技術で、「接触の密度(氷と[…]
トラブル時にも対応可能。万が一に備えて安心ドライブ 車に乗っていると、どうしても避けられれないトラブルに遭遇することがある。どれだけ用心していても、不可抗力で発生することもある。例えば、釘やネジを踏ん[…]
忘れがちなタイヤの空気圧。最悪の場合は事故の原因に… 普段、やや忘れがちなタイヤの空気圧の存在。走行時に不安定な挙動を感じて初めて「もしかしたら空気圧が減ってる?」と、ちょっと不安に感じることもあるか[…]
海外ブランドタイヤ直輸入で名を馳せたオートウェイ。ブースでは最新銘柄をアピール 海外ブランドタイヤでお馴染みのAUTOWAY。中国や東南アジアで生産される海外ブランドタイヤは、こなれた価格もあって注目[…]
雪上のモータースポーツでも真価を発揮のスタッドレスタイヤ 「シバタイヤといえばドリフト」と誰もが答えるであろうくらい、ドリフトと切っても切れない縁があるシバタイヤ。とくにドリフト走行技術を競うD1グラ[…]
人気記事ランキング(全体)
なぜ消えた?排気温センサー激減のナゾ 排気温度センサーは、触媒の温度を検知し、触媒が危険な高温に達したときに排気温度警告灯を点灯させるためのセンサーだ。このセンサーは、いつのまにか触媒マフラーから消滅[…]
自動車整備の現場では、かなり昔から利用されているリペア法 金属パーツの補修材として整備現場ではかなり昔から、アルミ粉を配合したパテ状の2液混合型エポキシ系補修材が利用されている。 最も名が通っているの[…]
積載性が優れる“第三の居場所”をより快適な車中泊仕様にコンバージョン ロードセレクトは新潟県新潟市に本社を構えるキャンピングカーや福祉車両を製造•販売している会社。オリジナルキャンピングカーはロードセ[…]
手軽に楽しめる“ライト”な車中泊モデル キャンピングカーというと大げさに感じるかもしれないが、「ウォームスライト」はそのイメージを軽やかに覆す。ベースとなるのはスズキ・エブリイ。街乗りもできるコンパク[…]
エアコン使用は燃費に確実な影響を与える 真夏の炎天下、エアコンを使わずに運転するのは現実的ではない。しかし、エアコンを稼働させると燃料消費が増えるのは避けられない。環境省のデータによれば、エアコン使用[…]
最新の投稿記事(全体)
なぜ消えた?排気温センサー激減のナゾ 排気温度センサーは、触媒の温度を検知し、触媒が危険な高温に達したときに排気温度警告灯を点灯させるためのセンサーだ。このセンサーは、いつのまにか触媒マフラーから消滅[…]
手軽に楽しめる“ライト”な車中泊モデル キャンピングカーというと大げさに感じるかもしれないが、「ウォームスライト」はそのイメージを軽やかに覆す。ベースとなるのはスズキ・エブリイ。街乗りもできるコンパク[…]
「YANGWANG U9」は、高性能BEVスーパーカー。会期中は電子制御サスペンション(DiSus-P)の柔軟性をアピールするダンスパフォーマンスも予定される。 ワールドプレミアを含む、最新の商用車&[…]
ジムニーXC ボディ色:ブリスクブルーメタリック ブラック2トーンルーフ 衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」の採用 今回の仕様変更では、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブ[…]
今期のノミネート対象車は35モデル。60名の選考委員が選考 日本カー・オブ・ザ・イヤーは、日本のモーターリゼーションの発展と、コンシューマーへの最新モデルおよび最新技術の周知を目的として1980年に創[…]
- 1
- 2