
ホンダは、2024年夏に日本で発売予定の新型燃料電池車「CR-V e:FCEV(シーアールブイ イーエフシーイーブイ)」を「H2&FC EXPO 水素燃料電池展」で世界初公開した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
国内市場へは、2024年夏ころの発売を予定
CR-V e:FCEVは、日本の自動車メーカーが発売するモデルとして初めて、外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池車。燃料電池車が持つ長い航続距離と水素の充填時間の短さといった特徴はそのままに、家庭や外出先で充電できるプラグイン機能を加えることで利便性をさらに高めている。
CR-V e:FCEVの一充填走行距離は600km以上、EV走行可能距離は60km以上。さらに北米地域や中国などで販売している6代目CR-Vをベースにすることで、SUVならではのユーティリティーやパッケージで個人ユーザーの需要を見込んでいることも狙いになっている。
上質さとタフさを念頭にコーディネートされたキャビン。スイッチ類はシンプルな操作感を意識して配置されたほか、シート素材にバイオ合皮を用いるなど、地球環境に配慮したサステナブルな考え方も注がれている。
CR-V e:FCEVは、ホンダとゼネラルモーターズ(GM)が共同開発し、両社の合弁会社であるFuel Cell System Manufacturing, LLC(米国ミシガン州)で生産される燃料電池システムが搭載されており、Performance Manufacturing Center(米国オハイオ州)で生産、日本に輸出される。2024年に日本で発売されるほか、北米での発売も予定している。
新開発のFCスタックを含めたパワーユニットは、一体化構造を進めたことで小型化も達成。NV性能も向上するなど、より実用的なシステムに進化している。
CR-V e:FCEVの特徴について
グランドコンセプト「E-Life Generator」
およそ3分の水素充填時間によるストレスフリーな長距離ドライブと、日常走行でEVのような使い勝手を提供するプラグイン充電機能にSUVの走破性・機能性をあわせ持つ、身近に使える燃料電池車として開発。また、外部給電器による高出力な電力供給に加え、普通充電ポートに接続する給電専用コネクターにより気軽に電気を取り出すことができ、日常やレジャー、停電時など、あらゆる場面での利便性・安心を提供している。
パッケージング
室内は、ベースとなったCR-V同様のゆったりとした居住空間を確保。荷室は、水素タンクの張り出しを使い勝手に積極利用するアイデアを採用、フレキシブルボードを使ったフラットで広いラゲッジスペースと荷物の整理がしやすい2段式の荷室を実現している。
デザイン
エクステリアは、歴代のCR-Vが持つスポーティーかつ機能的なスタイリングに、「クリーン」「タフ」「アイコニック」をキーワードとしたFCEVらしい知的な佇まいと力強さを表現。インテリアはCR-Vの持つ上質さとタフネスさはそのままに、環境に配慮した素材としてシートにバイオ合皮を採用するなど、人と環境に寄り添うFCEVのスタイルを提案している。
燃料電池システム
GMと共同開発した燃料電池システムは、「CLARITY FUEL CELL」に搭載していたものと比較した場合、白金使用量の削減やセル数の削減、量産効果などでコストを3分の1とした。さらに耐久性を2倍に向上させ、耐低温性も大幅に向上させている。また燃料電池システムを中心としたパワーユニットは一体化することで小型軽量化を実現。ベースのCR-Vのエンジンマウントをそのまま活用できコスト低減に寄与するとともに、衝突安全性も向上させた。さらに振動や騒音がCLARITY FUEL CELLと比較し大幅に低下。走りの上質感に向上にも貢献している。
充給電機能
AC充給電コネクターは日本と米国における普通充電の規格である「SAE J1772」を採用。家庭のACコンセントにも接続可能で、気軽に車両の充電を行うことができるようになっている。また、普通充電ポートに、AC車外給電用コネクター「Honda Power Supply Connector(パワーサプライコネクター)」を接続することで、最大1500WのAC給電が可能な外部給電機能も備えている。さらに日本仕様には荷室内に設置されたCHAdeMO方式のDC給電コネクターに「Power Exporter e:6000(パワーエクスポーターイー)」「Power Exporter 9000」などの可搬型外部給電機を接続することで、非常時や屋外イベントなどで高出力の電力供給が可能なDC外部給電機能にも対応している。
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