ビー・エム・ダブリュー株式会社は、「MINI Cooper 3 Door(ミニ・クーパー・スリー・ドア)」の新型モデル(全面改良)を、全国のMINI正規ディーラーを通じて販売することを発表した。納車は2024年第二四半期以降を予定している。価格は396万~531万円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
2つのガソリンターボ車に加えて、電気自動車もラインナップ。合計4つのグレードを設定
今回導入される新型ミニは、2013年に登場した第三世代に続く、BMW製としては第四世代目となるモデル。グレードラインナップはガソリンターボ車が2タイプ、ミニの量産モデルとしては初となる電気自動車(BEV)が2タイプ、合計4つのグレードが設定される。
エクステリアおよびインテリア・デザインが全面刷新されたほか、構成素材からクローム・パーツやレザーを排除し、その代わりにリサイクル・ポリエステルやリサイクル・アルミニウムを使用するなど、サスティナブルを意識した選択がなされていることも特徴。
機能装備系は、安全機能および運転支援システムを中心に大幅進化。電気自動車モデルには車両に蓄えられている電力を外部に給電することが可能な外部給電機能にも対応している。
パワートレーンは、2種類の高効率ガソリンターボエンジン搭載車と、2種類の電気モーター搭載車を用意。なお、全ての新世代モデルは、顧客のライフスタイルの変化に柔軟に対応し、MINI正規ディーラーでの注文受付に加え、MINIウェブサイト(https://www.mini.jp)を通じて、365日24時間利用可能なプレオーダーにも対応している。
エクステリアデザインの特徴
・新世代モデルであることを象徴するミニマルな新しいデザインに刷新。
・電気自動車モデルは、重要なものだけを残したクリーンなサーフェスが特徴。ボンネット・スクープ、サイド・スカットル、ホイール・アーチの加飾、ロッド・アンテナ等を廃止し、フラッシュ・ドア・ハンドルおよびフィン・アンテナを採用している。
・エンジン搭載モデルは、電気自動車との差別化を図り、伝統のデザイン・コンセプトを踏襲し、ドア・ハンドルやアンテナの形状、ホイール・アーチの加飾などは、以前までのモデルの特徴を継承している。
・3種類からカスタマイズ可能なLEDシグニチャー・ライトやWelcome/Good-byeライトの採用など、新世代に相応しいMINIらしいギミックを新たに導入。
インテリアデザインの特徴
・ステアリング・ホイールの背後に配置されていたメーターパネルは廃止され、運転に必要な全ての情報は、ヘッドアップ・ディスプレイに映し出すことが可能。
・巧みにデザインされた高品質なコンポーネントによって、前方への視界が開け、広々とした室内空間を実現。
・広々としたカーブを描くダッシュボードには、布地を連想させる新しい素材を始めて採用。リサイクル・ポリエステルを使用したこの新素材は、特別に開発された編み物を作るような製造プロセスにより、手入れが簡単な構造になっている。
・最先端の有機ELテクノロジーが採用された大型の円形センター・ディスプレイを採用。直径240mmの高品質ガラスが使用され、スマートフォンを操作するような直感的な操作ができる、高感度タッチ機能も備わっている。メーターパネルとしての機能はもちろんの事、AR機能付きナビゲーション・システム、メディア、電話、エア・コンディショナー、各種設定など、すべての操作を一括して円形有機ELディスプレイで実施できる。
MINIエクスペリエンス・モード
・MINIエクスペリエンス・モードを標準装備。ダッシュボード上に最大7パターンの光のグラフィックを投影させることで、光のパターンとアンビエント・イルミネーション、そして新たに作られたMINIドライビング・サウンドによりインテリア全体の印象が変化させることができる。
・パーソナル・モードでは、お気に入りの画像をディスプレイの背景に設定することができる。ビビッド・モードを設定すると、流れている音楽のカバー・アートの色に合わせたライト・エフェクトが25色の中から自動で選定され、ダッシュボード上に投影してくれる。
LEDシグニチャー・ライトおよびWelcome/Good-byeライト
・アダプティブ・ライト、ハイビーム・アシスタントが標準装備されたLEDヘッドライトを装着。
・シグニチャー・ライトは、フロントおよびリア・ライトの点灯方法を3つのパターンから選択可能。
・Welcome/Good-byeライトは、車両のキーを持った状態で車両に近づいたり離れたりすると、フロントおよびリアのライトがまるで挨拶をするかのように点滅する機能を備えている。
パワートレーン&グレード
MINI Cooper C 3Door
EfficientDynamicsエンジンの新世代モジュール式高効率1.5L直列3気筒MINIツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載。最高出力115kW/5000rpm、最大トルク230Nm/1500-4600rpmを発揮。7速ダブル・クラッチ・トランスミッションが組み合わされている。
全長3875mm、全幅1745mm、全高1455mm、ホイールベース2495mm、排気量1498cc、直列3気筒ガソリン・エンジン、最高出力115kW/5000rpm、最大トルク230Nm/1500-4600rpm。
MINI Cooper S 3Door
EfficientDynamicsエンジンの新世代モジュール式高効率2L直列4気筒MINIツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載するガソリン・エンジンを搭載。最高出力150kW/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpmを発揮。7速ダブル・クラッチ・トランスミッションが組み合わされている。
全長3875mm、全幅1745mm、全高1455mm、ホイールベース2495mm、排気量1998cc、直列4気筒ガソリン・エンジン、最高出力150kW/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpm。
MINI Cooper E 3Door
最高出力135kW、最大トルク290Nmを発揮する電気モーターを搭載。0-100km/h加速は7.3秒。ボディ床下に収納されているリチウム・イオン電池のバッテリー容量は126.0Ah/40.7kWh。一充電での走行可能距離は305km。
全長3860mm、全幅1755mm、全高1460mm、ホイールベース2525mm、最高出力135kW、最大トルク290Nm、リチウム・イオン・バッテリー容量126.0Ah/40.7kWh、一充電走行距離305km。
MINI Cooper SE 3Door
最高出力160kW、最大トルク330Nmを発揮する電気モーターを搭載。0-100km/h加速は6.7秒。ボディ床下に収納されているリチウム・イオン電池のバッテリー容量は136.0Ah/54.2kWh。一充電での走行可能距離は402km。
全長3860mm、全幅1755mm、全高1460mm、ホイールベース2525mm、最高出力160kW、最大トルク330Nm、リチウム・イオン・バッテリー容量136.0Ah/54.2kWh、一充電走行距離402km。
先進運転支援機能
・高性能カメラ&レーダー、および、高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した最先端の先進安全機能ドライビング・アシストとパーキングアシスタントを、MINI Cooper S 3DoorおよびMINI Cooper SE 3Doorに標準装備。
・車載カメラを使用した全方向(前後&左右)記録可能なドライブ・レコーダーをMINI Cooper S 3DoorおよびMINI Cooper SE 3Doorに標準装備。後付けのドライブ・レコーダーと異なり、車両後方の映像もウィンドウ越しではなく直接撮影するので、あおり運転等の危険運転車両と遭遇した際に、車両のナンバーも鮮明に記録すると同時に、サイドのカメラで幅寄せの映像記録にも対応している。
モデル | パワートレーン | 価格 |
MINI Cooper C 3Door | 1.5Lガソリンターボ 最高出力115kW/最大トルク230Nm | 396万円 |
MINI Cooper S 3Door | 2Lガソリンターボ 最高出力150kW/最大トルク300Nm | 465万円 |
MINI Cooper E 3Door | フロントモーター 最高出力135kW/最大トルク290Nm | 463万円 |
MINI Cooper SE 3Door | フロントモーター 最高出力160kW/最大トルク330Nm | 531万円 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ミニ)
今年は31台のクルマがノミネートされ、投票で今年の顔となるイヤーカーが選ばれる 「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、日本のモータリゼーションの発展と、コンシューマーへの最新モデルおよび最新技術の周知を目[…]
高性能2リッターターボに、7速トランスミッションを採用 今年3月に国内導入が始まった新世代のミニモデルは、3ドア、5ドア、コンバーチブルの3種類のボディタイプを持つ「MINI COOPER」、電気自動[…]
排気量とスペックが異なる、2つのターボモデルを導入 新型「MINI COOPER 5 DOOR」は新世代ミニとしては第四弾のモデルとして国内導入が図られる。すでに導入済みの3ドアモデルに対して、全長を[…]
MINI史上初の電気クロスオーバー 新型MINI ACEMANは、MINI COOPERと同様にプレミアムスモールコンパクトセグメントに位置付けられ、現代のいきいきとしたシティライフにマッチする。洗練[…]
MINIがクレジットカードで買える! BMW・ジャパン・ファイナンスと三井住友トラストクラブは、2009年から「BMWダイナースカード」「BMWプレミアム ダイナースカード」を発行している。どちらも多[…]
最新の関連記事(コンパクトカー)
最終モデルにふさわしいレーシーなアピアランス 国内のコンパクトスポーツを代表するスズキのスイフトスポーツは、2003年のHT81Sを皮切りに進化を続け、4世代目の現行モデル・ZC33S型へと至った。そ[…]
新型「Golf R」&「Golf R Variant」のジャパンプレミアを実施 東京オートサロンのフォルクスワーゲンブースでは、“究極のパフォーマンスと実用性の両立”をコンセプトに開発されたRモデルの[…]
スポーツスペック独自のチューニングで、走りの質向上を狙った意欲作 ベースモデルの内外装や走行メカを改装して仕立てられたモデルをカスタマイズカーと呼ぶが、日産には直系カスタマイズカーブランドとしてAUT[…]
オーテックの独自チューニングが注がれた、純正カスタマイズモデル 今回導入されるノート オーラ「AUTECH SPORTS SPEC」は、「AUTECH」シリーズとして、ハンドリングや加速感をチューニン[…]
ノート:モデル概要 3代目となるノートは、「コンパクトカーの常識を超える運転の快適さと楽しさが詰まった先進コンパクトカー」とのコンセプトのもと、プラットフォームを新設計。 先代後期モデルから搭載された[…]
人気記事ランキング(全体)
車種を選ばず取り付け可能。車内の雰囲気をアップグレード いつも見慣れたマイカーの車内、落ち着く一方で「ちょっと味気ないな…」と感じたことはないだろうか? かく言う筆者も、ちょっと変化が欲しいな、と思っ[…]
限られたスペースを有効活用することで、4名の就寝にも無理なく対応 広々ベットが上下に出現。旅もこなせる万能タイプ 東和モータース販売の限定モデルのインディ108は、ダイハツ ハイゼットトラックをベース[…]
熱い期待を受けて登場したスバル360の後継モデル 1969年8月にデビューした「R-2」のキャッチコピーは「ハードミニ」。やわらかい丸みを帯びたデザインは当時の軽自動車市場の中にあっても個性を感じさせ[…]
メルセデスの伝統モデル「SL」が新機軸を投入してデビュー 流麗なスタイリングと開放感あふれるオープントップボディをもつメルセデスベンツのSLクラスは、その誕生の経緯を遡ると、1952年にサーキットデビ[…]
ミッドシップスーパーカーに生まれ変わったC8コルベット モータースポーツ発祥の地・ヨーロッパは、レーシングカー(競技専用車)やスポーツカー(公道走行がメインの高性能車)を含むスーパーカーの本拠地であり[…]
最新の投稿記事(全体)
最新の電動技術とスマート技術を注入したミッドサイズセダン 「MAZDA6e」は、昨年4月の北京国際モーターショーで発表されたミッドサイズセダンの電動車「MAZDA EZ-6(マツダ・イージーシックス)[…]
淡いブルーグリーンが採用された、100台限定の特別なモデル 今回導入される「ジープ アベンジャー アルティチュード レイク」は、淡いブルーグリーンの特別色Lakeとブラックルーフを組み合わせた2トーン[…]
モデル名は、力強さと俊足イメージを兼ね備えた「インドの鹿」が由来 1958年に登場するやいなや空前のヒットモデルとして国民車のポジションに上り詰めたスバル360には、ほぼ平行して開発が進められた極めて[…]
スーパーGTでも使われたVELENOランプユニット ないなら作る。それも最新技術で! スーパーGT GT300クラスの52号車・Green Brave GR Supra GTのLEDヘッドライトユニッ[…]
雪上のモータースポーツでも真価を発揮のスタッドレスタイヤ 「シバタイヤといえばドリフト」と誰もが答えるであろうくらい、ドリフトと切っても切れない縁があるシバタイヤ。とくにドリフト走行技術を競うD1グラ[…]
- 1
- 2