
●まとめ:月刊自家用車編集部
日産勢は納期も値引きも期待できる。ホンダN-BOXの値引きは拡大傾向、購入のチャンスだ
●日産/ホンダ 注目モデル4選 | |||
車両本体目標値引き額 | 納期の目安 | リセール予想 | |
エクストレイル | 30万円 | 1~2か月 | B- |
キックス | 30万円 | 1~2か月 | B- |
WR-V | 15万円 | 5~6か月 | B- |
N-BOX | 16万円 | 3~4か月 | B |
日産・エクストレイル【夏過ぎになんらかの改良の噂あり。それを逆手にとって大幅値引きを狙いたい】
2023年春に価格改定が行われ、車両価格が上がってしまったが、それでも価格と性能装備のバランスは良好でコスパ視点でも魅力大。最近は納期も早くなっていることにも好感だ。
価格:351万100~478万8700円
車両本体目標値引き額:30万円
納期の目安:1~2か月
リセール予想:B-
現行モデルは2022年7月デビューなので、そろそろ登場から2年目を迎える。販売店からの情報によると、このタイミングで改良が加えられる可能性が高いそうで、現行モデルは早ければ5月末にはオーダーストップになる可能性もある。
そんな理由もあって、GW明けは値引きの拡大も期待できそうな情勢で、「新型」には興味がない、とにかくお安くエクストレイルを手に入れたいというユーザーにとっては、GW明けは絶好の“買い場”になりそうだ。
車両本体目標値引きは30万円としているが、これはあくまでも指針として挙げたもので、本気で改良前のエクストレイルを狙うならば、付属品込みの値引きで40万円級を狙いたい。
先代に比べると大柄に見えるが、ボディサイズはほぼ同じ。先代はガソリン車も設定されていたが、現行型はストロングハイブリッドのe-POWER車のみになる。駆動方式はFF車も選べるが、動力性能に優れるe−4ORCE車が主力だ。
商談時はミドルSUVのライバル車(RAV4やハリアー、ZR-V、CX-5など)を先行させて、それらの見積もりを持って、いざ本命としてエクストレイルの商談に挑むべし。ちなみに改良後モデルは値引きの引き締めだけではなく、車両価格そのものの引き上げも予想される。
最近の日産車は納期が早めで、エクストレイルの場合も、いま契約すれば夏休み前の納車が可能だ。
キャビンまわりの質感が向上したことも新型の魅力。デジタルメーターや大型ワイドディスプレイなど最新車載ITも見どころのひとつ。
日産・キックス【モデル末期のバーゲンセールに期待大。丁寧な商談で大幅値引きを狙うべし】
北米で次期キックスがお披露目されたことで、販売面に大きな影響が出るのは確実。ただ、e-POWERがもたらす動力性能はいまだに一線級で、むしろ大幅値引きで実力SUVが手に入るのは美味しいともいえる。
価格:299万8600~348万1500円
車両本体目標値引き額:30万円
納期の目安:1~2か月
リセール予想:B-
北米で次期キックスがお披露目された。日本国内への導入は現時点では不明だが、これほどのヒット車となったキックスが国内導入されないとは考えにくい。
そんな理由もあって、現行モデルはモデル末期のバーゲンセールを展開中。現行モデルは上級インテリア内装&プロパイロットが標準なため、ライバル勢に比べると少し割高な価格設定だが、その割高感を吹き飛ばす値引きが期待できる。
ベルトラインも低めにとった、キャビン実用性を意識した2BOXスタイリングを採用。2022年春のマイナーチェンジで、2トーンカラー車のカラー設定やグレード設定が拡大され、プレミアムキャラも強めている。
合格ラインは、ナビなどの付属品からの値引きも含めて35万円。攻略の決め手はトヨタSUVとの競合で、価格が近いカローラクロスのハイブリッド車や、RAV4のガソリン車などを引き合いに出して、商談を有利に進めていきたい。
センターコンソールにナビをインストールするレイアウトは、最新モデルに比べると設計年次の違いを感じてしまう部分だが、上級素材が使われたキャビン仕立てやプロパイロットが標準装備になるなど、コンパクトSUVのライバルたちに対して十分に戦うことが可能だ。
ノート譲りの広いパッケージにより、後席まわりも十分な余裕が確保されている。マイナー時に人気グレード「ツートーンインテリアエディション」のカラーは、従来のオレンジタンに加えてベージュ(写真)も追加された。
ホンダ・WR-V【デビュー1か月で想定の4倍の受注を獲得。手強い難敵だが、同士競合で攻略可能】
インド生産車ゆえに月あたりの目標台数(3000台)も控えめ。デビュー直後で人気が集中していることもあるが、輸入モデルゆえに台数の調整が難しいことも納期が遅くなっている理由。
価格:209万8800~248万9300円
車両本体目標値引き額:15万円
納期の目安:5~6か月
リセール予想:B-
ようやく車両のデリバリーが開始された。発売1か月で約1万3000台の受注を達成するなど、WR-Vの予定月間販売計画は月3000台なので、想定していた4倍以上の好調な立ち上がりとなっている。
WR-Vはヴェゼルのサイズダウン仕様と誤解されそうだが、実は車体サイズはほとんど変わらない。全長は約20mm短いが、全高は約70mm高く、さらにホイールベースは約40mm長い。キャビンスペースも広く、実用性をかなり優先した設計だ。
そんな好調な売れ行きもあって、販売現場は強気で、おとなしく商談を進めると7~8万円引き程度でストップをかけてくるケースもあるようだ。
ライバル車はヤリスクロスのガソリン車が筆頭になるが、ホンダ側の反応は薄いため、効果的なのは経営資本が異なるホンダ販売店を競い合わせる「同士競合」。ホンダは同地域に経営資本が異なるディーラーが多いので、同士競合はやりやすい。複数の販売店に赴くことになるため負担は大きくなるが、やるだけの成果は確実に得ることができる。
GW明けのスタートならば、付属品の値引きまで含めて17万円前後が取れたら合格点。納期は1か月前は半年以上かかるという回答が多かったようだが、最新情報だと5か月〜が目安になっている。
ホンダ・N-BOX【納期は遅れ傾向が強まったが、その分、値引きは期待できる】
3月の登録台数は2万360台と、2月にスペーシアに奪われていた月あたり軽自動車登録台数ナンバー1の座を奪回した。納期の遅れ傾向や受注残の多さを考えれば、しばらく1位の座は動かなさそうだ。
価格:164万8900~236万2800円
車両本体目標値引き額:16万円
納期の目安:3~4か月
リセール予想:B
今年1月から3月までの年度末商戦で多くの受注を抱え込んだことで、納期の遅れが目立ってきている。販売店によると「いま注文をもらっても、夏休み前の納車は厳しい」とのこと。現行モデルは早めの納車が可能なことを売りにしていたが、そのアドバンテージがなくなりつつある状況だ。
左がカスタム車、右が標準車。スタイリングもキープコンセプトで、と目でN-BOXと分かるイメージを継承している。万人向けの標準ボディ車、個性を求めるユーザー向けのカスタム車という関係も変わっていない。
他社のライバル勢は、まだ比較的早めの納期を維持していることもあって、その代わりの武器として値引きの緩み傾向が強まっている。車両本体目標値引きは16万円としたが、GW明けから商談をスタートするならば、付属品も含めた値引きは20万円超は狙いたい。
これまではホンダ販売店を競い合わせる同士競合が鉄板だったが、同時期に新型に切り替わったスペーシアとの競合もなかなか効果的。
ファミリー世代なら「奥さんは可愛いスペーシアが欲しいらしいけど、自分(旦那さん)はN-BOXの走りが気に入った」というのが定番の殺し文句。交渉が終盤になったら、経営資本が異なるホンダ販売店でN-BOX同士を競い合わせれば、納得の条件を引き出せるはずだ。
左がカスタム車、右が標準車。インパネまわりは大きく刷新。ステアリング奥のスピードメーターは、7インチTFT液晶に変更。ホンダセンシングの作動表示が見やすくなったほか、様々な情報がグラフィカルに表示ができるようになった。ほかにも小物収納部を増やしたほか、ダッシュボード上辺をフラットにすることで前方視認性を強化している。
ソファーのような座り心地の良さを追求したフロント&リヤシート。前後とも十分なスペースが確保されている美点もまったく変わっていない。運転席&助手席のシートバックには、折りたたみ式のシートバックテーブルが配置。コンビニフックも備わっている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(日産)
日産のフラッグシップを象徴するモデルとして、大きな期待が集まっている 2026年度に発売が予定されている次期エルグランド。まず外観が先行公開されたが、今回明らかになったメカニズム情報からも、かなり期待[…]
最大トルクは800Nm、EV走行時の最大航続距離は135km 日産初の電動ピックアップトラックとなる「フロンティアプロ」は、日産が2027年夏までに中国で発売を予定している9車種の新エネルギー車(NE[…]
無骨だけどおしゃれ! 広々としたスペースを確保した2名乗車•就寝の潔い設計! ジャパンキャンピングカーショー2025で旧型ディフェンダーのような顔つきの軽キャンパーを発見。埼玉県でキャンピングカーの製[…]
英国Wayve社のAI技術とのジョイントで、より高度な運転支援機能を実現 今回発表された次世代の運転支援技術「ProPILOT」は、英国Wayve社のWayve AI Driverと、かねてから日産が[…]
R380 A-Ⅰ型(1966年) 打倒ポルシェを旗印に開発されたプロトレーシングカー 1963年5月、「第1回日本グランプリ」が日本で初めて本格的な自動車レースとして開催された。プリンス自動車は国内ス[…]
最新の関連記事(ホンダ)
ホンダ N360(1966〜1968) 半人前扱いだった軽自動車を若者の憧れに変身させた、二輪車で培った高性能技術。 民主的、という言葉を自動雑誌で使うのは勇気がいる。けれど、ホンダN360という軽自[…]
軽トラックTN360のボディを取り去ったフルオープンマルチパーパスカーだった ホンダZの誕生と時を同じくして鮮烈なデビューを飾ったのが、個性の塊とも言えるバモスホンダである。ベースとなっているのは、主[…]
N-BOXカスタムの一部グレードに、LEDフォグライトとフォグライトガーニッシュを追加設定 今回実施される一部改良では、N-BOXカスタムの一部グレードに、LEDフォグライトとフォグライトガーニッシュ[…]
余裕のある室内空間を効率良く活用 ホンダのステップワゴンは、最大で8名が乗車可能な人気のミニバンで、現行モデルは初代から数えて6代目となっている。スタイリッシュなエクステリアデザインと、実用性の高さか[…]
四輪ラインナップの中核として期待され生まれた「1300」 「ホンダ・1300」は、1969年に発売されたホンダの小型乗用車です。 1960年代のはじめ、オートバイメーカーとしてすでに世界的な地位を確立[…]
人気記事ランキング(全体)
まるでワンルームマンション! 長旅が快適に楽しめる装備が充実 ハイエースベースのキャンパーで二人旅を推奨。この贅沢すぎるキャンピングカーを提案するのは、北海道帯広市でキャンピングカーの製造•販売などを[…]
ベース車両はスズキのエブリイ ベースとなる車両はスズキのエブリイ。燃費の良さや、運転のしやすさが際立つ軽自動車であるにもかかわらず、広い車内空間を誇る人気車だ。 シンプルでコンパクトな外観は、街乗りで[…]
インパクト大の外装! しかも軽キャンパーで就寝定員4名を実現! 今回紹介するキャンピングカーはオフタイムBASE。島根県のキャンピングカー専門店スマイルファクトリーのオリジナル軽キャンパーで、ジャパン[…]
ウインカーは“周囲への宣言”だ 方向指示器の役割は、右左折や転回、あるいは進路変更の意思を他車や歩行者に伝えることにある。これは単なるルールではなく、交通社会における最低限のコミュニケーション手段とも[…]
MR2 1600G-Limited(1984年) エンジンやトランスアクスルはFFカローラのものを前後逆にして流用することで、低価格を実現。ミッドシップ2シーターでありながら、MR2は豊かな時代のセカ[…]
最新の投稿記事(全体)
特大サイズなら、大型の車両も効率良く拭き上げ可能 洗車後に、ボディについた水滴を拭き上げるのは、意外と面倒な作業だ。特に、拭き上げる面積が大きいとひと苦労…。そんな、面倒な作業を効率良く行える洗車クロ[…]
プレミアムSUVの魅力を身近にする、戦略モデルが登場 メルセデス・ベンツの中核を担うCクラス。そのSUVモデルとして確固たる地位を築いているGLCクラス(以下GLC)に、新たなエントリーグレード「GL[…]
今年は歴代ゴルフがお目見えのほか、新型フォルクスワーゲンの試乗会や、カルマンギア生誕70周年記念ギャラリーも! 2006年12月に「第1回StreetVWs Jamboree」を開催して以来、2018[…]
まるでワンルームマンション! 長旅が快適に楽しめる装備が充実 ハイエースベースのキャンパーで二人旅を推奨。この贅沢すぎるキャンピングカーを提案するのは、北海道帯広市でキャンピングカーの製造•販売などを[…]
駐車券やサービス券などをしっかり固定し紛失を防止 普段、車を利用していて、紛失しやすいものナンバー1と言っても過言ではないのが、パーキングチケット(駐車券)ではないだろうか? 他にも、ガソリンスタンド[…]
- 1
- 2