
4月に実施されたマイナーチェンジで、e:HEVの電動制御が変更されたり、ホンダセンシングに新機能が追加されるなど、商品力を大きく高めてきたヴェゼルだが、新たに追加された2つのパッケージグレードも大いに気になるところ。ここではそのうちの1つ、RVキャラをアピールする「e:HEV X HuNTパッケージ(ハントパッケージ)」の魅力に迫ってみたい。
●まとめ:月刊自家用車編集部
従来のヴェゼルのイメージを変えてくれる、期待の新グレード
最新ヴェゼルには5つのグレードが用意されるが、e:HEV X HuNTパッケージ(以下ハントパッケージ)は、ベーシックグレードのe:HEV Xをベース車両に、アウトドアユースを想定して企画されたグレード。
全長☓全幅☓全高は4340☓1790☓1580mm。ホイールベースは2610mm。最低地上高はFF車が185mm、4WD車が170mm。車両重量は1350kg(FF車)、1430kg(4WD車)。
フロントバンパー下と左右のインテーク部にカッパーメタリックに塗装されたガーニッシュパーツを装着。
ルーフボックスやスキーキャリア、サイドタープ等を装着する際に重宝するルーフレールが標準装備。
アルミホイールは16インチ。シャークグレーメタリック塗装の専用タイプを装着する。タイヤサイズは215/60R16。
1.5L直4エンジンに2つのモーター(走行用/発電用)を組み合わせるe:HEVを採用。スペックはエンジンが106PS/13.0kgm、モーターが96kW/253Nm。従来タイプとスペック数値は変わらないが、EV走行時間とエンジン稼働時間を最適化する、電動領域を積極的に使う制御に変更されたことで、実走行での扱いやすさが向上していることが予想される。
具体的には、前後にガーニッシュ系ボディパーツや、ルーフレール、撥水・撥油機能のあるFABTECT(ファブテクト)素材の専用コンビシートを装着することで、上手にレジャービークルらしさを演出しており、都会的なイメージが強いヴェゼルの中では、少し毛色が違うモデルに仕立てられている。
インパネデザインは今回の改良でセンターコンソールが左右対称形状に変更されたことで、従来よりもすっきりとしたイメージが強まっている。
ステアリングはスムースレザーを用いる本革巻タイプ。ステアリングスイッチは左側がオーディオ操作系、右側が安全運転支援操作系が配置される。
メインメーターは7インチのデジタルグラフィックメーターを採用。
e:HEV X HuNTパッケージの価格は、Xに比べて11万円高となる299万8600円(FF)、321万8600円(4WD)。
ナビ&オーディオ機能がレス仕様になるため、ディーラーOPナビか、社外製のナビの費用が別途必要になるが、ホンダセンシングを筆頭とした実用装備は一通り装着されているため、1つ上のe:HEV Zグレードに比べると、装備と価格のバランスが良い。レジャーのアシとしてもちろん、街なかでの普段使いや、カスタムのベース車としてもオススメできるグレードだ。
今回の改良時にセンターコンソールの形状が変更。改良型はシフトレバー奥にスマホを置けるスペース(ハントパッケージはワイヤレス充電非対応)、その上に小物が置ける収納スペースが新設された。
シフト操作は前後にシンプルに動くストレート式。シフト手前側に、ドライブモードスイッチや電子制御パーキングブレーキの操作スイッチを配置する。ドライブモードはNORMALモード、SPORTモード、ECONモードの3タイプ。
高さがある荷物を積載する時に重宝する後席座面チップアップも引き続き採用されている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ)
圧倒的な高性能ぶりでライバルを圧倒したN360だが、当時の世評は世知辛くて…… 1967年春にホンダが発売した軽自動車のN360は、レースでの活躍ですでに世界に名を轟かせていた同社の2輪車用をベースと[…]
N360の後継モデル「ライフ」をベースに開発 N360の後継車種として、1971年に登場した「ライフ」は軽乗用車市場で高い人気を得たモデルだった。そのライフのプラットフォームをベースに、軽商用車市場へ[…]
トヨタ マークII/チェイサー/クレスタ[X70] デビュー:1984年8月 ボディカラーは”スーパーホワイト”ほぼ一択”だ。ワインレッドの内装に、柔らかなシート表皮。どこか昭和のスナックを思い起こさ[…]
コンセプトモデル「Acura Performance EV Concept」の進化系 ベースとなっているのは、昨年2024年にカリフォルニアで開催されたモントレー・カー・ウィークで発表された、Acur[…]
学生が蘇らせたシビックRSが「ラリー・モンテカルロ」に参戦 今回のチャレンジは、「技術の伝承」と「挑戦文化の醸成」を目的とした「50周年記念チャレンジ企画」の第一弾であり、ホンダ学園の理念を体現する取[…]
最新の関連記事(SUV)
トライトンがAXCR2025の過酷なコースで性能を証明 「チーム三菱ラリーアート」は、8月8日(金)~16日(土)タイで開催されたアジアクロスカントリーラリー2025にピックアップトラック「トライトン[…]
フォレスター:モデル概要 6代目として登場した現行モデルは、レジャービークルとしての本質を追求し続けてきた歴代モデルのコンセプトを継承。スバル伝統の水平対向エンジンと独自の4WDシステムを採用するほか[…]
ヤリスクロス:モデル概要 ヤリスクロスは、ハッチバックのヤリスをベースにしたコンパクトSUV。ヤリスの弱点であった後部座席と荷室のスペースを拡大することで、実用性を大幅に向上させており、手頃な価格設定[…]
クラウンエステート概要:品格と機能性が同居する「大人のアクティブキャビン」 クラウンエステートは、クラウンシリーズ第4弾として登場した「大人のアクティブキャビン」。ワゴンとSUVを融合させた新しいデザ[…]
ボルボの主力モデルがビッグマイナーを実施 ボルボのミッドサイズSUV「XC60」は、これまで世界で150万台以上を販売してきた、ボルボの屋台骨を支えるモデル。現行モデルは2017年に日本に導入され、日[…]
人気記事ランキング(全体)
トヨタ マークII/チェイサー/クレスタ[X70] デビュー:1984年8月 ボディカラーは”スーパーホワイト”ほぼ一択”だ。ワインレッドの内装に、柔らかなシート表皮。どこか昭和のスナックを思い起こさ[…]
コンパクトサイズが生む絶妙な取り回し タウンエースをベースにした「Plaything Ace SP」は、軽キャンピングカーより余裕があり、ハイエースよりもコンパクトという絶妙に使いやすい車両だ。全長4[…]
何かと物騒なこの世の中、低コストで買える安心 車の盗難のニュースを目にするたびに、自分の車も被害に遭わないか心配になってしまう。筆者は高価な車に乗っているわけではないが、防犯対策をしておいて損はないは[…]
FRのサニーに対して、日産初のFF方式を採用 1970年代を前にして、ヨーロッパから前輪駆動のFF方式の波が押し寄せてくる。この流れを敏感にとらえ、市場に送り出されたのがチェリーだ。車名の由来は日本の[…]
一見すると、何に使うかよくわからないアイテムだが…。 TikTokを始めとしたSNSでバズった話題のカーグッズ。ショート動画で見ていると、かなり便利そうなので気にはなったいたのだが…。実際のところはど[…]
最新の投稿記事(全体)
ペットと旅をするために生まれた特別な一台 軽キャンパー「愛犬くん」は、オートワンが手掛ける愛犬専用キャンピングカーである。ベース車両にはスズキ・エブリイバンを採用し、ペットと過ごすために必要な装備を標[…]
もともと4WDはレース目的で造り出された駆動システムだった 4WDというとヘビーデューティなジープタイプのクルマを連想するが、ガソリンエンジン世界初の4WDはヒルクライムレースのために造り出されたもの[…]
圧倒的な高性能ぶりでライバルを圧倒したN360だが、当時の世評は世知辛くて…… 1967年春にホンダが発売した軽自動車のN360は、レースでの活躍ですでに世界に名を轟かせていた同社の2輪車用をベースと[…]
デリカD:5が自分だけのシアターに 数あるカスタムビルダーの中でも、群馬県に拠点を置く「ATV群馬」は、デリカD:5やハイエースといった人気車種をベースに、明確なコンセプトを宿したコンプリートカーを製[…]
N360の後継モデル「ライフ」をベースに開発 N360の後継車種として、1971年に登場した「ライフ」は軽乗用車市場で高い人気を得たモデルだった。そのライフのプラットフォームをベースに、軽商用車市場へ[…]
- 1
- 2