
●文:月刊自家用車編集部(Peacock Blue K.K.)
高級車ディーラーを訪ねるのなら、それなりの服装が必要?
高級車ディーラーを訪ねる際、服装がどれほど重要かという話はよく議論されています。
中には「ラフな格好で行ったらぞんざいに扱われた」「軽自動車で行ったら対応してもらえなかった」などといった意見もあり、実際どんな格好をして行けばいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
高価なクルマを扱う場所では、多くの人がそれに見合ったドレスコードが求められると考えているかもしれませんが、実際のところ、服装が接客の質に影響を与えるかどうかは、一概には言えないのも事実のようです。
本気で買いに来た客なのか? そこが販売店サイドの熱量を大きく左右する
高級車ディーラーの営業担当はプロフェッショナルです。
営業担当は、顧客がどのクルマを選ぶかに対して真摯に対応することを求められています。
身なりで接客を変えることはほとんどないと言われており、むしろ顧客一人ひとりに向き合って真剣に耳を傾けようとしていると考えられます。
しかし、これはあくまで常識的な話の範疇で、実際の対応は異なるケースもあるとのこと。
たとえば、ある高級外車から国産高級車への乗り換えを検討している人が、仕事着のままセカンドカーの軽自動車で新規ディーラーに行ったら、誘導/出迎えがなく、営業担当にも相手されなかった…といった話もあるそうです。
考えられる理由としては、高級車ディーラーごとのブランドイメージと、それぞれの客層が関係している点が挙げられます。
ひとくちに高級車と言っても、その車を所持することが一種のステータスになるものから、単にクルマ/ドライブ愛好者に人気なものまで、さまざまなブランドがあります。
後者であれば、純粋に乗り心地を試しにディーラーを訪ねる人が多く、比較的ラフな格好の人が集まりやすい傾向があるとのこと。
反対に前者の場合、自身のステータスになるクルマを求めている人が多いため、お洒落なスーツや高級なバッグ/腕時計を身につけた人がディーラーに集まりやすいと言います。
服装によってディーラー側の質が変わるとは、一概には言えないようだ
服装はあくまでの判断基準のひとつ。ホット客ならまったく問題なし
こうした事情を踏まえると、来店時のドレスコードによって対応の質が変わることはありえるのかもしれません。
ただし、これは非常にレアなケースであり、多くの場合、接客の質はほかの要因によって左右されることのほうが一般的です。
前述したように、高級車ディーラーの営業マンはプロフェッショナルであり、顧客から購買意欲が感じられれば、親切で丁寧な接客をしてくれます。
そのため、実際は顧客の服装よりも、対話の内容や態度による印象のほうが接客の質に影響を与えると言われています。
また高級車ディーラーでは、自社の従業員が常に高い水準のサービスを提供するよう、ミステリーショッパー(覆面調査)のような品質保持策が取られていることもあるそうです。
こうした事情からも、ドレスコードを理由に接客の質を落とすことはほとんどないと言えるでしょう。
TPOに応じた服装を着用することは、なにも高級ディーラーに限った話ではない
フォーマルさにこだわりすぎる必要はないが、TPOに応じた服装の方が商談はスムーズ
では、それでもなお服装に気を使う人がいるのは一体なぜでしょうか?
きちんとした服装は、相手に対する敬意と自分自身を表現するものであり、高額の取引が行われる高級車ディーラーでは、その場の雰囲気に合わせた服装を選ぶことが重要だとも考えられます。
これは高級車ディーラーに限った話ではなく、TPOに応じた服装をすることは、どんな場所であっても最低限のマナーです。
高級レストランにサンダルと上下ジャージで行く人がほとんどいないのと同じで、高級車ディーラーでのドレスコードは、派手過ぎず、かつ安価な印象を与えないような格好が適していると言えます。
このように、高級車ディーラーでのドレスコード問題は、事実とも都市伝説とも言えます。
大事なのは、その場の雰囲気に溶け込むことで、受付/営業担当だけでなく、ほかの来店客にも不快な印象を与えないような服装を選ぶことがポイント。
服装を通じて相手に敬意を示し、自分自身も尊重されるような心持ちで店を訪ねることが、高級ディーラーでの適切なマナーと言えるでしょう。
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