
フォルクスワーゲンジャパンは、9世代目となる新型「Passat(パサート)」の予約注文受付を9月から開始することを発表した。なお新型の納車は11月を予定している。
●まとめ:月刊自家用車編集部
累計3400万台を記録する、VWのベストセラーモデル
1973年の発売以来、50年以上の歴史を誇るパサート。これまでに累計3400万台以上が販売されており、これは、同社のアイコンのひとつ「ビートル」を超える台数になる。
今回導入される9代目パサートは、欧州市場からのリクエストもあって、シリーズ初のワゴンボディ専用モデルとして投入。最新の「MQB evo」アーキテクチャーが採用されるなど、フォルクスワーゲンの最先端技術が惜しみなく投入されていることが特徴。
ボディは先代よりも拡張され、ひとクラス上のセグメントに相当する4.9m級のボディサイズで、ホイールベースを50mm拡大したことで、リヤシートの居住性が向上。
ガソリン&ターボディーゼルに加えて、ハイブリッドモデルも設定
パワートレーンは、1.5L eTSIマイルドハイブリッドシステム(FWD)と、2.0L TDIクリーンディーゼルエンジン(4WD)に、従来よりもEV走行レンジを延伸させたプラグインハイブリッドのeHybridをラインナップ。
1.5L 直列4気筒ガソリンエンジン車は、高効率なミラーサイクル技術や可変ジオメタリターボを採用することで、省燃費とトルクレスポンスを両立。気筒休止とコースティング時のアイドルストップ時間を拡大したアクティブシリンダーマネジメントACTも備わっている。
2.0L 直列4気筒ターボディーゼルは高いNOx除去能力と優れたレスポンスを実現した最新世代を採用。日本仕様車はフルタイム4WDシステム”4MOTION”との組み合わせで展開される。
eHybridは、1.5L eTSIをベースにやや低い圧縮比など細かなチューニングを実施。システム総合出力としては150kW/350Nm(欧州公表値)を発生する。19.7kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載することで、120km超のEVレンジ(WLTC、欧州計測値)を実現している。
アダプティブ シャシーコントロール“DCC Pro”イメージ
国内仕様車は、合計7グレードを展開
グレードは、”Travel Assist”やレーンキープアシストシステム”Lane Assist”、 レーンチェンジアシストシステム”Side Assist Plus”などの最新の運転支援システムをすべて標準装備とした「Elegance Basic」(1.5eTSIのみ)をエントリーグレードとして設定。
15インチの大型タッチディスプレイを備えた純正インフォテイメントシステム”Discover Pro”やヘッドアップディスプレイを標準装備した「Elegance」を設定。
専用エクステリアを身に纏い、専用シートや19インチアルミホイールを装着した「R-Line」の3グレードを設定する(合計7グレード展開)。
緊急時停車支援システム“Emergency Assist” イメージ
| グレード | パワートレーン | トランスミッション |
| eTSI Elegance Basic(FWD) | 1.5L eTSI(110kW/150PS) | 7速DSG |
| eTSI Elegance(FWD) | ||
| eTSI R-Line (FWD) | ||
| TDI 4MOTION Elegance(4WD) | 2.0TDI(142kW/193PS) | |
| TDI 4MOTION R-Line(4WD) | ||
| eHybrid Elegance(FWD) | 1.5L eTSI PHEV (110kW/150PS) | 6速DSG |
| eHybrid R-Line(FWD) |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(フォルクスワーゲン)
STREET VWsは空冷フォルクスワーゲン専門誌。 根強いファンをもつビートル、バス型のタイプII、カルマンギアなどがターゲット。VWはドイツで誕生したが、理想的な大衆車に仕立て上げたのはアメリカ。[…]
「ピュア ポジティブ」が体現する、新しいフォルクスワーゲン 「ID.クロス コンセプト」は、人気の「T-クロス」クラスに属する電動コンパクトSUVとして、その手頃な価格帯が注目を集める。デザイン責任者[…]
可愛らしいワーゲンバスを、現代風にオマージュ 試乗したのは、ロングホイールベースモデルの「ID.Buzz Pro Long Wheelbase」。全長4965mm、全幅1985mm、全高1925mmと[…]
「MEB」を採用する、ID.ファミリーの第2弾モデル 今回導入される「ID.Buzz」は、長年「ワーゲンバス」の愛称で親しまれてきたフォルクスワーゲン「Type 2」のヘリテージを継承しつつ、最新の電[…]
偶数段と奇数段の2つのクラッチを交互に切り替えるのがツインクラッチ 第3のオートマチックトランスミッションともいえるのがツインクラッチを採用したトランスミッションだ。偶数段と奇数段用の二つのクラッチを[…]
最新の関連記事(ワゴン)
【1967 ランドクルーザー50系】求められるニーズに合わせたバン(ワゴン)仕様の50系を分離独立 1960年に登場した3代目ランドクルーザー(40系)は、24年も生産され続けたロングセラー。その長い[…]
最新インフォテイメント「MIB4」を採用するなど、機能面を大きく強化 今回導入されるゴルフの改良新型は、第8世代の進化型という意味から「ゴルフ8.5」とも呼ばれている。マイナーチェンジということもあっ[…]
レヴォーグ:モデル概要〈見た目はキープコンセプトながら、中身はまるで別物に進化〉 初代モデル(先代)の大成功を引き継いで登場した現行レヴォーグ(2代目)。エクステリアはキープコンセプト路線を採用したた[…]
艶やかなグロッシーブラックのアクセントが映える特別な1台 今回導入される特別仕様車「XC60 Dark Edition」は、V60やXC40で好評を博したDarkエクステリアを、XC60 B5 AWD[…]
システム最高出力190ps/最大トルク310Nmを発揮するガソリンハイブリッド車のエントリーモデル 2024年2月に国内導入された現行世代の5シリーズツーリングには、これまで48Vマイルドハイブリッド[…]
人気記事ランキング(全体)
コルドバクルーズが描く“大人二人の贅沢な旅”の世界観 トイファクトリーが送り出す「CORDOBA CRUISE」は、名前からして旅情を刺激する。スペインの世界遺産都市・コルドバの優雅さをモチーフにした[…]
給油中に気づく違和感と、キャップを巡る小さなストレス 給油という動作は、慣れてしまえば機械的にこなしてしまう作業だ。セルフ式スタンドの普及で、自らノズルを握る機会は確実に増えた。ところが、燃料キャップ[…]
ショックレスリングとは? 一般の金属とは異なる原子の規則相と不規則相が存在する“特殊制振合金”を採用した金属製のリングで、シート取付ボルトやサスペンションアッパーマウントのボルトに挟み込むだけで、効果[…]
受注再開は、2026年夏ごろが有力 カローラクロスは、2025年5月の改良時にフェイスリフトの実施やガソリン車の廃止、スポーティなGRスポーツの追加など、過去最大規模の大きな変更が加えられた。改良前か[…]
広大なハンドル前のスペースを有効活用 愛車の車内を見渡してみると、うまく活用できそうなスペースが存在することに気づく。「ちょっとした収納とか作れそうな場所があるな…」と。しかし、DIYはちょっと面倒、[…]
最新の投稿記事(全体)
「ダットサン・フェアレディ1600」がベースのスペシャリティクーペ 初代の「シルビア(CSP311型)」が誕生したのは、いまから60年も前の1965年です。型式名が表すように、ダットサン「フェアレディ[…]
部品供給の不安を解消するべく、新たなサービスをグローバルで展開 「Honda Heritage Works」サービスは、販売終了となった部品を復刻し、グローバルに供給する「Honda Heritage[…]
ショックレスリングとは? 一般の金属とは異なる原子の規則相と不規則相が存在する“特殊制振合金”を採用した金属製のリングで、シート取付ボルトやサスペンションアッパーマウントのボルトに挟み込むだけで、効果[…]
給油中に気づく違和感と、キャップを巡る小さなストレス 給油という動作は、慣れてしまえば機械的にこなしてしまう作業だ。セルフ式スタンドの普及で、自らノズルを握る機会は確実に増えた。ところが、燃料キャップ[…]
MAZDA CX-3 XD Vivid Monotone Ⅱ グレードを整理することで、選び方がシンプルに 今回の機種体系変更では、好評な装備を追加したほか、ラインナップをガソリンモデルの「15S U[…]
- 1
- 2




























