
ちょっと油断したがために、ホイールを縁石にぶつけてしまいホイールリム付近にガリキズ付いてしまった…。修理工場に出すと結構な修理費がかかってしまうだけに、DIY作業でこのキズを直してみたい。もちろん、キズの程度にもよるのだが、ある程度のガリキズならばピンポイントでの塗装が有効。覚えて損のない、手順をお教えしよう!
●文:オートメカニック編集部
アルミのキズは放置厳禁、油断するとすぐに腐食してしまう
アルミは腐食しないと思っている人が多いが、実はキズついたまま放っておくとあっさりと腐食してしまう。アルミホイールは特殊な表面処理によって腐食しにくくしているだけで、その保護皮膜が剥がれれば無防備になってしまうからだ。
ただ、腐食といっても鉄のように茶色くはならない。白い粉を吹いた状態になって艶がなくなり、クリーナーで磨いたくらいでは元には戻らず、腐食跡が黒いシミになって残ってしまう。
アルミホイールは美観が大事。こんな状態になってしまうとどうしても目立ってしまう。
状態が悪くなるほどに手間が余計にかかってしまうだけに、ガリッとやってしまった時は、なるべく早く補修したい。初期の段階なら部分補修でほぼ元通りに修復可能だ。
アルミホイールのガリキズをパテを使用して補修~作業手順~
ステップ1 キズ溝に溜まった汚れを落とし突起を削り落として形を整える
えぐれたキズを放っておくとその部分から腐食が進行するため、なるべく早く補修したい。
ステップ3 エポキシアルミパテを規定分量で混ぜ合わせる
硬化剤で固める補修剤は使用時、主材と硬化剤の混合比率を正確に計る必要がある。このため、GM-8300には専用の混合プレートが付属する。
付属のヘラで、その混合プレートの計量カップ大を満たせる量の主剤を取り出す。
ヘラ側面の直線面で計量カップ上面を擦ってすりきり一杯にする。
この際、エアが混ざらないよう「すり潰す」感じに混ぜるのがコツ。
ステップ7 プラサフで下地を整え、同色で塗装する
エアブラシの塗料カップにプラサフを投入する。ガンと同様40〜60%の希釈率でOKだ。
地肌が露出した面をピンポイントで狙ってプラサフを薄く塗り重ねていく。
プラサフ面をピンポイントで狙いつつ色をのせていく。
プラサフの塗布面より一回り広めに、均等に色が出たら一段落。
エアブラシを洗浄してクリアに切り替え、色をのせた面のさらに一回り広めに、艶がでるまで塗布して完成。
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