「新車を買う」。いつの時代でもその言葉自体に「いい響きがする」と感じるのは、筆者だけじゃないはずだ。デッドストックなどの例外をのぞき、基本的には”新車=最新モデル”。もちろんフルモデルチェンジしてから5年以上経過したクルマもあるけれど、それがまっさらな新車であることに変わりはない。今回は「迷ったら新車を選ぶべき人」の背中を押す理由を、5つにまとめてみた。心の奥底では「じつは新車がほしくて…」なんて思っている、そっと背中を押してもらいたい人(?!)にとっても、いいきっかけになれば幸いだ。
●文:松村 透/月刊自家用車編集部
1:ファーストオーナーだけが自分好みの仕様を作れる
そのクルマのファーストオーナーだけに許される特権といえば、ボディカラーや数々のメーカーオプションをはじめとして「自分好みのクルマに仕立てられる」ことだろう。
紙のカタログやwebカタログを眺めて、「ああでもないこうでもない」と迷いながら、自分好みの仕様を決めていく…。まさに至福のひとときだ。
「自分好みの仕様が作りたい」「妥協したくない」というのであれば、損得勘定を抜きにして、思い切って新車を選ぶべきだと思う。
2:リセールバリューが期待できるモデルを選ぶつもり
工場をラインオフし、ナンバーを取得した瞬間に、ファーストオーナーが決まる。酷な表現だが”その瞬間”、「車両本体価格が1000万円もする高級車をもし売ろうとしても、800万円の価値になってしまう」なんてケースもまま耳にする。
また、初回車検を迎えるタイミングで査定すると「350万円まで下がっていて愕然! 」ということも、車種によってはあり得るのだ。
その一方で、車両本体価格450万円のクルマが5年・5万キロ乗っても300万円で下取りしてもらえたりもする。つまり”人気モデル=リセールバリューが良いクルマ”であれば、新車を購入しても損をする確率が低いということだ。
3:「新車に乗っている」という”自己満足”
「新車に乗っている」あるいは「憧れのクルマを新車で手に入れた」といった、ささやかな自己満足(笑)。しかしこれが、個人的には意外と大事かもしれないと考えている。
車種を問わず「新車を手に入れることができた」という事実が自己肯定感に作用し、仕事が辛かったり、人間関係で悩んでいたりするときに、心の支えになることもあるからだ。
他人から小さなプライドや見栄だと笑われようが、生きているとそんなことが大事になる場面って、誰しもあるものではないだろうか。
4:長年付き合っているセールスがいる
「新人の頃から店長になるまで、担当セールスとはじつに20年以上の長い付き合い……」。クルマに乗っていれば、そんな人間関係が大事になってくる場面も大いにありうる。
「そんなことはない。所詮、担当セールスと客にすぎない」と割り切ってしまうのは簡単だ。しかし、長年の付き合いだからこそ優先的に対応してくれたり、一見客ではあり得ないような”大幅な値引き”を提示してくれたり、なんてこともあり得る。
持ちつ持たれつ。よほどの理由がないかぎり、こういった人間関係は大切にすべきだと筆者は思うが、いかがだろうか。
5:何よりやっぱり、「まっさらな新車」がいい
究極としてはこれに尽きるのではないだろうか。ボディはピカピカ。シートにはビニールが被せられ、オドメーターに目をやるとまだ数十キロしか走っていない。
メーカーによっても異なるが「おろしたて」のあのニオイを、心ゆくまで自らの鼻~肺に吸い込める。何なら納車当日の”ファーストナイト”は、車中泊をしたっていい(笑)。
こんなことができるのも、新車を手に入れたファーストオーナーならではの特権だ。ただ、なかには「新車のニオイが苦手」という人もいらっしゃるだろう。個人的には、何度でも吸い込みたいほどかぐわしき香り、なのだが……。
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