
空冷VWがオシャレなのは愛らしいデザインだけではありません。ダッシュボードを覗き込めば、お花が飾ってあることも珍しくないのです。
●文/まとめ:ストリートVWs編集部
フラワーベースの発祥は、デオドラントを兼ねた装飾品
空冷VWの世界には、ダッシュボードに花を飾る文化があります。そして、その花瓶のことを「フラワーベース」と呼び、さまざまなデザインがあるためコレクターズアイテムになっています。
もともとは馬車の時代に馬や人間の体臭を消すデオドラントの役割も兼ねた装飾アクセサリーとして発祥した文化で、自動車の時代になってもオイルやガソリンの匂いを和らげるために花が飾られていたようです。多くのフラワーベースは、陶磁器の名産地であるドイツのバイエルンで作られていました。
空冷VWに限らず、1960年代までおもにヨーロッパに広まっていた文化ですが、現在では空冷VWならではのドレスアップとして知られています。
フラワーベースのデザインとともにオーナーのセンスも光る
レアで価値があるアイテムといっても、花瓶だけでは成り立たないもの。実際に花を飾るオーナーのセンスが大切です。季節ごとに花を変えたり、ボディカラーとコーディネートしたり、オーナー像が見えてきます。そのセンスはフラワーベースだけでなくクルマ全体に散りばめられるため、VWがオシャレなイメージになっているのでしょう。
そして、花を飾っているオーナーさんといえば、決まってオシャレで素敵な方なのです。
今どきのクルマにもフラワーベースを
そんなフラワーベースは、1998年にデビューしたニュービートルに標準装備されて、一般にも注目を集めることになりました。材質はセラミックやガラスではなく透明プラスチック製にアレンジされていましたが、お花を生ければ車内を華やかに、そしてノスタルジックに演出してくれました。
当時物のフラワーベースは世界中にコレクターがいて、プレミアム価格で取引されています。しかし、愛車のダッシュボードに花を咲かせたいという人には困った状況ですね。そこで空冷VWスペシャルショップ・FLAT4では、日本伝統の波佐見陶磁器でフラワーベースを復刻。ヴィンテージVWにマッチする1960年代風のシェイプを、味わい深い日本製で、なおかつリーズナブルな価格で発売開始しました。
ヴィンテージVWだけでなく、現代のクルマに装着してもオシャレなアイテムです(スマホホルダーを加工するなど、装着には各自創意工夫が必要となります)。車内にお花が咲いているだけで気持ちが豊かになるのは、昔も今も変わらないですね。お試しあれ!
フラワーベースのリプロダクション
空冷VWスペシャルショップ・FLAT4では、新発売のオリジナルフラワーベースをはじめ、さまざまなリプロダクションを販売中。ヴィンテージVWだけでなく、現代車に装着してもオシャレなアイテムです。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(フォルクスワーゲン)
可愛らしいワーゲンバスを、現代風にオマージュ 試乗したのは、ロングホイールベースモデルの「ID.Buzz Pro Long Wheelbase」。全長4965mm、全幅1985mm、全高1925mmと[…]
「MEB」を採用する、ID.ファミリーの第2弾モデル 今回導入される「ID.Buzz」は、長年「ワーゲンバス」の愛称で親しまれてきたフォルクスワーゲン「Type 2」のヘリテージを継承しつつ、最新の電[…]
偶数段と奇数段の2つのクラッチを交互に切り替えるのがツインクラッチ 第3のオートマチックトランスミッションともいえるのがツインクラッチを採用したトランスミッションだ。偶数段と奇数段用の二つのクラッチを[…]
ゴルフRの起源はゴルフⅣのR32。大パワー×4WDという構成が当時からの流れ 今年1月にマイナーチェンジを行ったゴルフ8(通称8.5)のトップモデルとなるゴルフRを、千葉県木更津市にあるポルシェエクス[…]
最新インフォテイメント「MIB4」を採用するなど、機能面を大きく強化 今回導入されるゴルフの改良新型は、第8世代の進化型という意味から「ゴルフ8.5」とも呼ばれている。マイナーチェンジということもあっ[…]
人気記事ランキング(全体)
たった1秒でサンシェード。ロール式で驚きの簡単操作 ワンタッチサンシェードは、サンバイザーにベルトで固定しておけば、あとはシェードを引き下ろすだけ。駐車するたびに取り出す必要はない。収納もワンタッチで[…]
朝の目覚めは“二階ベッド”でロッジ泊気分 夜になれば、ベッドに横になったまま星空を眺めることもできる。天井高は180センチを超え、車内で立って着替えや調理もこなせるから、車中泊でもストレスは少ない。リ[…]
5年の歳月をかけて完成した独自処方のオイル系レジンコーティング カーメイトは2020年から、SUVの黒樹脂パーツの保護と美観維持に特化したコーティング剤の開発に着手した。黒樹脂パーツは表面の質感が独特[…]
大阪オートメッセでお披露目されたDパーツが、待望の製品化 今回発売されるカスタムパーツは、2025年2月に開催された大阪オートメッセのエーモンブースにて初お披露目された、新ブランド「BANDIERA([…]
ベッド展開不要の快適な生活空間 全長5380mm、全幅1880mm、全高2380mmという大型バンコンでありながら、その中身は大人二人、あるいは二人+ペットでの旅にフォーカスされている。7名乗車・大人[…]
最新の投稿記事(全体)
強烈な日差しも怖くない。傘のように開いて一瞬で守るサンシェード その名の通り、まるで傘のようにワンタッチで開閉できる設計。傘骨にはグラスファイバーやステンレスなどの丈夫な素材を使用し、耐久性と軽さを両[…]
単なるドリンクホルダーではない、1つで二役をこなすスグレモノ 車内でドリンクを飲む機会が増えるこのシーズン。標準装備のドリンクホルダーもあるものの、複数のドリンクを飲みたい場合や、乗車人数が多い場合な[…]
雨の日のサイドミラー、見えなくて困った経験 雨の日のドライブで、サイドミラーがびっしりと水滴で覆われてしまい、後方がまったく見えなくなることがある。特に市街地での右左折や、駐車場からのバックなど、後続[…]
ハイエースの常識を変える。“大人2段ベッド”の実力 ハイエースのスーパーロング・ワイド・ハイルーフは確かに広い。しかし全長が5mを超えるため、都市部では駐車場に収まらないことも多い。スーパーロングでな[…]
自分では気をつけていても、同乗者までは注意できない… どれだけ丁寧に扱っていても、どうしてもキズがつきがちなのが、車のドアの下部ではないだろうか? 乗降の際に足で蹴ってしまって、泥やキズが残ってしまい[…]
- 1
- 2