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「エッ!?高速道路でクルマが止まりそう……」緊迫の瞬間を救ってくれる救世主がリニューアル!

エーモンから発売されている停止表示灯「パープルセーバー」シリーズは、紫色で明るく点灯するLED光で後方から接近する車両に遠くから注意を喚起できるセーフティアイテム。三角表示板などの代わりに使用でき、大きさも非常にコンパクトかつ設置も簡単ということもあって、2022年の発売以来コンスタントに売れ続けている製品だ。そしてこのたび2024年10月には細部に改良が加えられた第二世代製品が登場し、実効性と便利さがさらに向上。実際に公道で試してみたところ、驚くほどの性能を発揮するアイテムに進化していた!

●文/写真:月刊自家用車編集部

三角表示板とオサラバできる、ありがたい新世代の停止表示器材

エーモンから発売されている「パープルセーバー」は、〝三角表示板〟の代わりに使用できる停止表示器材。三角表示板は畳んだ状態でもラゲッジ内で大きくかさばりがちなため、邪魔に感じるている人にとっては朗報だろう。

高速道路や自動車専用道路を走るクルマやバイクが故障などでやむを得ず停止しなければならない場合は、三角表示板などの停止表示器材を道路上などに設置する義務がある。このこと自体は運転免許を取得する際に必ず学ぶが、緊急停止時以外では使用する機会がまずないため、実際には使ったことがないというユーザーが多いのではないだろうか?

そんなユーザーに注目して欲しいのが、エーモンが2022年に発売した「パープルセーバー」。

2022年の道路交通法の改正で解禁された灯火式タイプの停止表示器材で、実は編集部スタッフに愛用者(クルマとバイク)がいたこともあって、その優れた美点と特徴はすでに以前から耳にはしていた。筆者自身も狭いトランク内で邪魔になる三角表示板といつかはオサラバしたい……と感じていたため、今回の新製品には興味シンシン! さっそく新旧モデルの違いや使い勝手などを実際に比べてみることにしたわけです。

スイッチを入れると紫色の光線が点滅するパープルセーバー。底面にマグネット処理されているので、クルマのボディに簡単に取り付けることができる。万が一の際、道路に降りずに停止表示器材を設置することができることも人気の理由だ。

なかなか強力なマグネットなので、ルーフが傾いているボディにもしっかりと付いてくれる。

パープルセーバーは道路交通法施行規則で定められた「停止表示灯」の基準を満たしている製品。

見た感じは同じ? でも新型はレンズのカタチが明らかに違う

まず新旧の外観は、本体重量が新型のほうが7gほど重くなっているが、見た目もサイズもほとんど変わらない。この製品の魅力のひとつになる、コンパクトなサイズ感はいささかも損なっていない。車検証と一緒にグローブボックスに入れてみたが少しの隙間があれば十分な感じ。フロントシートの足元そばに設置しても、ドアのサイドポケットに放り込んでいても、邪魔に感じないメリットは健在だ。

パープルセーバー 新旧製品比較
従来製品(6910)新型(6920)
視認距離夜間 約800m 昼間 約300m 夜間 1000m以上 昼間 約400m
連続使用時間約5時間使用可能約8時間使用可能
本体サイズ(約)W32 × H123 × D63mmW32 × H123 × D63mm
本体重量(約)105g112g

車検証がちょうど入るくらいの小さめのグローブボックスでも、隙間に収められるほどのコンパクトさということも魅力のひとつ。

三角表示板は畳んだ状態でもかさばるため、荷室で邪魔になることもシバシバ。後ろからのライトの光を反射する仕組みになるので、夜はともかく昼間はあまり目立たないことも弱みに思う。また、実際に使う際には車両から50m以上後方に設置することが望ましいとされている点にも注意! 特に夜間の高速道路で手に持って移動する際には、発炎筒などを併用して安全には十分に配慮する必要がある。

今回の新型で大きく進化したのは、紫色のLED光を放つレンズの性能。

従来型のレンズは少し平坦気味だが、新型は高さと丸みが明らかに増している。これにより旧型の照射角度90度から、新型は60度に変更されているとのこと。さらにレンズ自体の透明度を高めることで、発光する紫光線がよりくっきりなっているという。

形状を見直し、透明度を上げることで光度・輝度・視認距離を向上させ、さらに遠くまで照射可能になっている。レンズの凸部が大きくなり、照射角度が90度から60度へと狭くなることで輝度の高い光がより遠くまで届く。

上が従来型、下が新型。レンズの変更で照射角度が狭まることで、光の集光力が増し視認性も高くなったという。

エーモンによると、第三者機関の調べで従来型でも夜間800m/昼間300mの位置からでも視認することができたが、新型は夜間1000m以上/昼間400mへと視認距離がアップしたとのこと。

100km/h前後もしくはそれ以上で走るクルマばかりの高速道路で視認距離が200m違うと、クルマが認識できる時間は8秒ほど違ってくるという。つまり新型は衝突するリスクをさらに下げることができる。

新旧の違いをそれなりに太陽が顔をのぞかせるお昼ごろに確認したのだが、新型も従来型も紫色の光がくっきりと確認できるのは同じ。ただ、見比べると新型の方が明らかに鮮明で、距離が離れるほどそれは顕著になる。従来型は少し柔らかな味を感じる発光で、それに対して新型はさらに一絞り引き締まった印象が強まる。

上が従来型、下が新型。明らかに紫光線の見え方が違うことが確認できる。

今回の改良で視認距離が200mも伸びているのも見どころ。これによって後続車により早く停車していることがアピールできる。

50mほど離れた位置での新旧比較。右が従来型、左が新型。新型の方が明るく見えるなど、視認性が向上したことを確認できる

100m後方からの確認カット。離れるほど光の大きさは小さくなるが、シャープ感が強い光の見え方は変わらない。紫光線&点滅のおかげもあって、速やかにクルマが停車していることは把握できた。明るい日中でも十分な視認性と言える。

電池の持ちや、信頼堅牢性も大きくアップ

ほかにも新型は連続使用時間が5時間から8時間へと電池の持ちが良くなったり、電池ホルダーを採用したことで、電池が振動することによる電蝕(錆が発生しにくいメリットがある)が起きにくくなるなど、使い勝手や製品としての信頼堅牢性が高まっていることもポイント。

三角表示板を煩わしく感じているユーザーはもちろん、機能面でも安心して乗り換えをオススメできるアイテムだ。

従来型は本体に直接電池をセットするタイプだったが、電池同士が擦れやすい直列構造だったため電蝕が発生する可能性もあったが、新型は4つの電池を別々にセットするホルダー式になったことで電池の保持力も向上。電蝕のリスクも格段に低くなったという。

こちらはバイク用のパープルセーバー。姉妹誌のバイク雑誌「ヤングマシン」編集部員たちも絶賛携帯中だ。

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