トヨタGRスープラの最終バージョン「A90 Final Edition」大阪オートメッセで初公開

トヨタGRスープラ A90 FINAL EDITION

トヨタ90型GRスープラのその最後のバージョンといえる「A90 FINAL EDITION」が、『大阪オートメッセ』でプロトタイプを初公開しました。

●文/写真:松永和浩(月刊自家用車編集部)

最高出力は435馬力仕様! ラストを飾るにふさわしい特別な1台

『大阪オートメッセ』のTOYOTA GAZOO RACING(TGR)ブースに、半艶なブラックのGRスープラが展示されていました。これが実車としては初めて公開となるGRスープラの特別仕様車「A90 FINAL EDITION」です。

GRスープラ A90 Final Edition

現行のGRスープラは2019年に登場しました。モデルライフとしてはすでに6年となり、新型を待望する向きも出始めてきていますが、今後の動きは流動的です。ただ現行90スープラの最後に華々しく登場するのが、2024年11月にTGRから発表されたこのモデルとなります。

GRスープラ A90 Final Edition

GRスープラ A90 Final Editionのエンジンルーム

外観で大きく異なる部分は、フロントリップスポイラーとカナードが取り付けられているところ(材質はカーボン)。サイドスカートからリアデュフューザーを見るかぎり、空力性の向上も大いに期待できそう。さらに注目したいのはリアウイング。スーパーGTばりのスワンネックマウントを使った吊り下げ式なところも見どころです。

GRスープラ A90 Final Editionのスワンネックマウントリアウイング

前席の運転席と助手席は、レカロのpodium CFを装着。カーボン素材のフレームにシートパッドを張り付けるというスパルタンな軽量モデルで、ドライバー側には赤、助手席側は黒のシートパッドが取り付けられています。

GRスープラ A90 Final Editionの内装

興味深いのは、ラゲッジに設置されるクロスバーを備えた大きなタワーバー。もともとGRスープラは乗車定員が2名なので、タワーバーがあることで定員が減るわけではありませんが、これだけ大きなタワーバーを備えていると、かなりのボディ強化がなされていると推測できます。

ラゲッジに設けられたタワーバー

ブレーキキャリパーの色は、強化されたことを示唆する赤、サスペンションはKW製の組み合わせ。

ブレーキキャリパーの色は、GRモデルの中でもとくに強化されたブレーキに採用される赤、サスペンションはKW製

GRスープラ A90 Final Edition

これだけ特別なパーツやメカニズムが注がれているFINAL EDITIONは、かなり振り切ったモデルであることは間違いなさそう。なお販売台数はグローバルで300台とのこと。発売の暁にはかなりの争奪戦になることは間違いないでしょう。

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