トヨタ、ル・マンで液体水素で走るレーシングモデルを発表│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

トヨタ、ル・マンで液体水素で走るレーシングモデルを発表

トヨタ、ル・マンで液体水素で走るレーシングモデルを発表

TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、液体水素(LH2)を燃料とするテストカー「GR LH2 Racing Concept」を公開した。この車両は、第93回ル・マン24時間レース期間中、フランスのサルト・サーキット内H2ビレッジで展示される。

●まとめ:月刊自家用車編集部

トヨタの水素技術とインフラの継続的な開発を担う、重要なキーモデル

トヨタは「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」とカーボンニュートラル社会の実現を目指し、これまで日本のスーパー耐久シリーズなど、モータースポーツの過酷な環境下で水素技術を磨き上げてきた。すでにルーキーレーシングが走らせる水素エンジンカローラは、2021年のデビュー時には気体水素、2023年からは液体水素を燃料としている。

「GR LH2 Racing Concept」のカラーリングは「未来」を象徴しており、トヨタのル・マン参戦40周年のコンセプトである「過去」、「現在」、「未来」を結びつける3つ目の重要な要素が与えられている。

ほかにも2022年にはGRヤリスH2がFIA世界ラリー選手権(WRC)でデモンストレーション走行を行い、2023年には、水素エンジンを搭載するカローラがル・マンでデモンストレーション走行を実施。将来的な水素カテゴリーを想定したコンセプトカー「GR H2 Racing Concept」も発表されている。

今回披露された「GR LH2 Racing Concept」は、現在FIA世界耐久選手権(WEC)で戦っているGR010 HYBRIDをベースに開発されたテストカーで、今後の実走テストを通じてトヨタの水素技術と、インフラの継続的な開発を担う車両となる。

トヨタは、モータースポーツという挑戦の舞台を通じて、水素の可能性を広げ、新たな仲間づくりを進めていく、としている。

GR LH2 レーシング・コンセプト車両概要

パワートレーン水素エンジン+ハイブリッドシステム
搭載燃料液体水素
仕様全長5100mm
全幅2050mm

ル・マンサーキット内のH2ビレッジで展示されている「GR LH2 Racing Concept」。

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