
新型RAV4の「アドベンチャー」(450万円)と「Z」(490万円)の価格差は40万円 。そうなると、どちらを選ぶべきか?で悩んでいるユーザーも多いはずだ。どちらもパワートレーンは、ハイブリッド&E-Fourになるが、そのキャラクターは驚くほど異なる。オフロードを逞しく駆け抜ける相棒を求めるのか、それとも最新技術に守られた都会的な上質さを選ぶのか。ここでは最適な一台を見極めるため、両グレードの装備の差を確認してみたい。
●文:月刊自家用車編集部
個性が異なるエクステリア、キャラの違いは明白
まず注目すべきはエクステリアの違いだろう。
「アドベンチャー」はSUVらしい力強さを前面に押し出していて、専用デザインのフロントバンパーやラジエーターグリルに加え、大型スキッドプレートや専用の大型ホイールアーチモールを採用することで、一目でそれと分かるタフな佇まいを実現している。
設定された3タイプの中で、最もオフロード感とタフネスを強調したグレード。エクステリアは骨太なデザインを特徴としている。パワートレーンは2.5ℓのHEVのみになる。詳細情報はこちら→https://jikayosha.jp/2025/12/17/287453/
これに対して「Z」は、メッシュラジエーターグリルにサテンクロームの装飾を施し、リヤサイドスポイラーもツヤ感のあるピアノブラックで仕上げるなど、洗練されたダイナミズムを感じさせる都会的な意匠が特徴だ。
標準仕様は「Z」グレードとして展開される。最近のトヨタ車に採用が進んでいるハンマーヘッドフェイスを採用するほか、空力的な効率を追求したデザインが随所に散りばめられる。また、HEVとPHEVが選べる唯一のグレードになるが、PHEVは遅れて投入されることになる。
足元のホイールも、「アドベンチャー」はマットグレー塗装&6スポークの18インチアルミホイールで質実剛健なイメージを強調しているが 、「Z」は切削光輝とダークグレー塗装を組み合わせた18インチアルミホイール。さらにこちらはメーカーオプションで20インチの大径ホイールも選択可能と、プレミアムニーズに対しても選択肢を提供している。
「アドベンチャー」標準の18インチホイール。タイヤサイズは235/60R18。
「Z」標準の18インチホイール。タイヤサイズは235/60R18。
「Z」でメーカーOPで選べる20インチホイール。タイヤサイズは235/50R20。
シートベンチレーションは「Z」のみ標準装着
キャビンまわりは、シートの違いがポイント。
「Z」は、合成皮革にパーフォレーションとステッチを施した上質感に富んだシートを採用。フロントシートベンチレーション機能に加え、後席左右にも快適温熱シートを標準装備(アドベンチャーは前席のみ)し、オートエアコンも左右独立温度コントロール式になるなど、乗員全員に最高レベルの快適性を提供する。
Zの内装色はブラックのみ。
「アドベンチャー」もステッチ付の合成皮革シートや、前席に快適温熱シートが標準装備されるが、機能面は「Z」には及ばない。ただ、こちらは「ブラック」に加えて洗練された内装色「ミネラル」が選択できるという独自色を持っている。
アドベンチャーはブラック内装に加えて、ミネラル内装も選択することが可能。
「Z」は先進機能が充実。ヘッドアップディスプレイから自動駐車まで対応する格上な存在
機能装備は、どちらもトヨタ初となる12.9インチディスプレイオーディオが標準装備されるが、先進的な機能に関しては「Z」のみ、というものが多い。
タブレット端末のような大画面12.9インチのセンターディスプレイは、どちらのグレードでも標準装備される。
一方向操作方式のエレクトロシフトマチックや、デジタルインナーミラー、カラーヘッドアップディスプレイが標準となるのは「Z」のみだ。トヨタセーフティセンスも基本機能は共通だが、拡張機能に関しては「Z」のみ対応というものも多め。駐車支援のアドバンストパークも「Z」のみになっている。
一方向操作方式のエレクトロシフトマチックは、Zのみに装着。
カラーヘッドアップディスプレイは、遠近感を活かした表示が可能な最新タイプ。
開放的なパノラマムーンルーフは、どちらのグレードでもメーカーOPで装着が可能。
このように「アドベンチャー」は従来のRAV4らしい“道具感”が強く、一方の「Z」は最新の安全快適装備を凝縮した次世代の都市型SUVらしく仕立てられている。
ミドルSUVにとって40万円の価格差はそれほど大きいものではないが、装備視点でみると、それなりに大きく思える。40万円の差額は、単なる見た目の違いではなく、これら数多くの先進機能と快適装備のパッケージ代というわけだ。
北米でのRAV4は、「アドベンチャー」は趣味性の高さもあって格上の存在だが、国内仕様では「Z」が装備充実の上級グレードということもあって、立ち位置が完全に逆になっている。
新型の発売に合わせてモデリスタなどからドレスアップパーツもリリースされているが、「アドベンチャー」ではオプションでも選べない装備も多く、逆転は難しい。現時点でのオススメグレードは、間違いなく「Z」だ。
Zには「ライフスタイルパッケージ」がディーラーオプションとして用意。
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