基本骨格&冷却性能を強化した「改良型GRカローラ」注文受付を開始【供給体制の見直しも発表】│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

基本骨格&冷却性能を強化した「改良型GRカローラ」注文受付を開始【供給体制の見直しも発表】

基本骨格&冷却性能を強化した「改良型GRカローラ」注文受付を開始【供給体制の見直しも発表】

トヨタ・ガズーレーシングは、GRカローラの一部改良モデルを発表し、注文の受付を開始した。改良モデルの発売は2025年11月3日を予定している。価格は568万〜598万円。

●まとめ:月刊自家用車編集部

構造用接着剤を延長し剛性を強化、より過酷な走行環境に対応

今回実施される改良では、スーパー耐久シリーズ参戦で得た学びを活かし、さらなる過酷な環境での走行に耐えるため、基本性能の向上に重点を置いている。また、今回の改良に合わせて、より多くの顧客に届けられるよう供給体制を見直しも図られることも発表された。

グレードGR-DAT(8AT・4WD)6MT(4WD)
RZ598万円568万円

今回の改良点として、まずボディ骨格は、フロントボディ、フロア、リヤホイールハウスを中心に、構造用接着剤の塗布量を従来のRZグレードから13.9m延長し、合計32.7mに変更。質量増加を最小限に抑えつつボディ剛性を高めることで、ニュルブルクリンクのような海外の過酷なサーキットでも安定した走りを実現するという。

構造用接着剤塗布位置

動力性能に関しては、エンジン性能を安定させるため「クールエアダクト」を追加。長時間の全開走行でエンジンルーム内の温度が上昇した場合でも、このダクトがフロントグリルから直接外気を取り込むことで吸気温度を大幅に下げ、G16E-GTSエンジンの高い出力を安定して維持する能力が強化される。

クールエアダクト

クールエアダクトの構造(断面図)とエアの流れ

装備機能は、JBLプレミアムサウンドシステム(メーカーオプション)にサブウーハーを追加し、8スピーカーから9スピーカーに強化。これに加えて、新たにアクセルやシフト操作に合わせたスポーツサウンドをスピーカーから鳴らし、アクセルオフ時にはレーシングカーのようなバブリング音も発生させる「アクティブサウンドコントロール(ASC)」も装備される。

JBLプレミアムサウンドシステム

2023年モデルのユーザー向けにアップグレードプログラムを提供

さらに、2023年モデルのGRカローラを所有している顧客向けに、エンジン最大トルクが370Nmから400Nmに向上し、GR-FOURの制御が変更されるアップグレードプログラムの開発も発表。このプログラムの提供時期は2026年春を予定、価格は準備できしだい発表されるとのこと。

写真ギャラリー

GRカローラ RZ 6MT

GRカローラ RZ GR-DAT

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