
開幕2連戦で惨憺たる結果だったHONDA HRC PRELUDE-GT勢。しかし3か月のインターバルで目を見張る戦闘力がつきました。この後の巻き返しが非常に楽しみですよ!
●文/写真:松永和浩(月刊自家用車編集部)
3か月のインターバルが生んだ戦闘力
6月のマレーシア戦が国際情勢の関連で延期となったしまったことで、5月の富士戦以来3か月もインターバルが出来てしまったSUPER GT。この間、GT500の各メーカーは、厳しいレギュレーションの中で出来る範囲での改良を積み重ねてきたと言われています。
第2戦富士のスタートラップ
特にホンダ勢をまとめるHRCでは、開幕の岡山、第2戦の富士と表彰台を逃しているために大幅な見直しを余儀なくされていました。第3戦のマレーシアがキャンセルされたことで長いインターバルが出来、ここで前の2戦の反省を生かすべく見直しを図りますが、レギュレーション的に新しい技術などをシーズン中に盛り込むことは不可能となるため、今期導入されている技術を「セッティングの範囲」で徹底的に洗い出し、かなり深い部分まで合わせこみをしていったとのことです。
富士戦ポールポジションの8号車 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT
散々だった第2戦の富士の次のレースが再び第4戦の富士。同じコースでの連戦となるために比較がしやすいということもあったようです。特にダンロップコーナーから先の第3セクターが大幅に改善された、とホンダ勢の各チームの反響は大きかったとのこと。その結果が予選ポールポジションと上位独占からの100号車STANLEY HRC PRELUDE-GTと8号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTが1・2フィニッシュという素晴らしい結果となりました。
16号車 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT
HONDAの聖地、SUZUKAでホンダ勢表彰台独占
2週間という短いインターバルの後、8月22~23日に開催されたSUPER GT 第5戦鈴鹿300kmレース。ウエイトハンデなどなどの諸条件もありますが、やはり上り調子だったのがホンダ勢。前戦富士で優勝してサクセスウェイトが54kgと重くなったSTANLEY HRC PRELUDE-GT以外の4台のHONDA HRC PRELUDE-GTが予選上位を独占するという、これまでではあまり観ることのできない光景を目の当たりにしました。
開幕から2連勝だった36号車 au TOM’S GR Supraが100kg換算のサクセスウエイトを積んで苦しみながら予選を戦いながらQ1敗退したのとは対照的と言えます。
鈴鹿戦でまさかのQ1敗退だった36号車 au TOM’S GR Supra。100kg換算のサクセスウエイトを積みながら、トヨタ勢では珍しく火花を散らして攻める坪井翔選手
決勝レースも目まぐるしくトップが入れ替わっていきますが、それも全てホンダ勢の中での出来事で、トヨタ勢や日産勢は上位争いに食い込むことが出来ない状況となります。
レース終盤にはGT300マシンのクラッシュがありセイフティーカー先導でのフィニッシュとなりはしましたが、ホンダ勢がとにかく強かった。その結果として表彰台を独占したわけです! 優勝した16号車 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTは土屋圭市監督体制及びWAKO’Sフルカラーとなってからの初優勝となり、また佐藤蓮選手にとってもSUPER GT 500クラス初優勝となりました。
次戦のSUGOや次々戦のオートポリスでは増えたサクセスウエイトとアップダウンの大きなコースに悩まされるかもしれませんが、最終戦とマレーシア代替え戦が行われるモビリティリゾートもてぎでの2連戦まで考えると、勢いのあるホンダ勢がチャンピオンを獲得する可能性は大いにあるのではないか、と期待しています!
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