【最新】首都高の料金改定「値上げはこうなる!」│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

【最新】首都高の料金改定「値上げはこうなる!」

テレビコマーシャルなどでも告知されている首都高の料金改定が、いよいよ実施される。要は値上げされるわけだが、実際にどう変わるのか。具体例を挙げつつ解説する。

●文:月刊自家用車編集部(冨山) ●外部リンク:首都高速道路株式会社公式サイト「料金改定について」](https://www.shutoko.jp/fee/fee-revision/)

料金改定の内容まとめ

実施時期と対象

料金改定は2026年10月1日午前0時に実施される。新料金の対象は、軽自動車・二輪車と普通車。通勤、送迎、買い物、空港への移動、週末のドライブなどで首都高を利用する一般ドライバーは、10月1日以降の利用分から影響を受ける。

中型車・大型車・特大車は、物流業界での運賃への価格転嫁に向けた環境整備のため、2027年6月30日まで現行料金に据え置かれる。これらの車種に新料金が適用されるのは、2027年7月1日からとなる。

普通車の料金は1kmあたりいくら上がるのか

普通車の距離料金は、1kmあたり29.52円から32.472円へ引き上げられる。差額は2.952円で、単価ベースでは約10%の上昇だ。

ただし、実際の支払額が一律10%増えるわけではない。首都高には最低料金と上限料金が設定され、料金は10円単位で処理されるためだ。特に短距離では最低料金の影響を受けるため、値上げ幅は小さくなる。

平均改定率と最低料金の扱い

普通車の最低料金300円は据え置きとなる。

料金の範囲は、改定前の300円〜1,950円から、改定後は300円〜2,130円へ変更される。最低料金が維持される一方、長距離利用時に適用される上限料金は180円引き上げられる。

ETC利用を前提とした距離別料金の仕組み

首都高の基本料金は、ETC無線通行を前提とした対距離料金制。利用距離に応じて料金が決まり、普通車の場合、短距離では最低料金の300円が適用され、距離が伸びるほど料金も上がる。ただし、55.0km以上は同じ上限料金となる。

改定後の普通車は、55.0km以上で2,130円が上限。上限が適用される距離は、改定前後で変わらない。ETCを使わない場合も、原則としてETC車と同じ上限料金が適用されるが、一部区間では扱いが異なる。利用する入口・出口の条件を事前に確認したい。

普通車は結局いくらになる?最短・最長・代表ルート別に解説

最短距離を利用した場合の料金と値上げ額

短距離利用の例として、川崎浮島JCTから空港中央までの料金距離4.2kmでは、普通車の料金が300円から320円へ、20円上がる。

この区間は羽田空港方面へ向かう際にも利用されるルート。距離単価だけで計算するとより低い金額になるが、改定後も最低料金が設定されるため、支払額は320円となる。短距離の値上げ幅が比較的抑えられるのは、最低料金が据え置かれるためだ。

最長距離を利用した場合は最大180円値上げ

普通車で55.0km以上走行した場合、改定後の料金は2,130円。改定前の上限料金1,950円から180円の値上げとなる。

代表例は、三ツ沢接続から三郷JCTまでの料金距離56.6km。改定前は1,950円、改定後は2,130円となる。横浜方面から首都高を横断して埼玉・千葉方面へ向かう長距離利用では、上限料金の引き上げを意識したい。

羽田空港・横浜方面へ向かう代表ルートの料金目安

羽田空港方面へ向かう場合、川崎浮島JCTから空港中央までの料金は300円から320円へ変わる。送迎や空港利用でこの区間を使う場合、片道20円、往復で40円の負担増となる。

横浜方面を含む長距離利用の例では、三ツ沢接続から三郷JCTまでが1,950円から2,130円へ上がる。上限料金が適用される利用例で、値上げ額は180円だ。

都心を通過する代表的な利用例は次のとおり。

  • 京葉道接続から錦糸町までの料金距離7.9kmは、420円から450円へ、30円上昇
  • 中央道接続から箱崎までの料金距離18.8kmは、780円から840円へ、60円上昇
  • 川口JCTから葛西までの料金距離33.8kmは、1,260円から1,370円へ、110円上昇
  • 20km程度の利用では、810円から880円へ、70円上昇する目安

走行距離から自分の新料金を確認する方法

自分がよく使うルートの新料金を知りたい場合は、首都高公式サイトの料金案内で入口・出口と車種を指定して確認するのが確実だ。分岐の選び方、経由地、割引の適用条件によっても料金は変わるため、距離だけで判断しないことが大切である。

概算では、普通車は55km未満の利用で距離に応じて料金が上がり、55km以上は2,130円が上限となる。料金距離が分かる場合は、改定後の1kmあたり32.472円を基準にしつつ、最低300円・最高2,130円の範囲でおおよその水準を把握できる。実際の料金は、公式の料金検索で確認したい。

割引制度は継続?ETC利用者が知っておきたいこと

ETCの各種割引制度の基本的な扱い

料金改定後も、深夜割引や環境ロードプライシング割引などの現行制度は継続される。深夜割引は、ETC無線通行で深夜0時から4時までの間に最初のETCアンテナを通過した場合、料金が20%割引となる仕組みだ。

ただし、料金水準そのものが上がるため、割引後の支払額が改定前と同額に保たれるわけではない。割引の対象時間、対象区間、ETC利用の有無を出発前に確認したい。

都心流入割引・湾岸線誘導割引の継続内容

都心流入割引と都心流入・湾岸線誘導割引は、2031年3月31日まで継続される。都心部の特定出入口への交通集中を抑えたり、横浜・都心間の交通を湾岸線へ誘導したりする制度だ。

ただし、基本となる距離料金が改定されるため、割引適用後の料金も変わる。普通車では、都心流入・湾岸線誘導割引の適用後料金は1,030円。対象となる出入口、走行経路、利用方向など細かな条件があるため、対象ルートを走る前に首都高公式サイトの割引案内で確認したい。

〈おまけ〉大型車の値上げ延期など普通車以外の変更点

大型車・特大車の料金改定時期と延期の扱い

中型車・大型車・特大車は、2026年10月1日から2027年6月30日まで現行料金に据え置かれる。道路運送事業の価格転嫁に向けた環境整備として設けられた特別措置だ。

新料金は2027年7月1日から適用される。上限料金は、中型車が2,310円から2,520円、大型車が3,110円から3,410円、特大車が5,080円から5,570円へ変わる予定となっている。

二輪車・軽自動車の料金への影響

軽自動車・二輪車は普通車と同様に、2026年10月1日から新料金が適用される。下限料金は280円で据え置かれるが、上限料金は1,590円から1,740円へ150円上がる。

上限料金が適用される距離は、普通車と同じ55.0km。通勤やツーリングで首都高を使う二輪車も、短距離では影響が比較的小さく、長距離では値上げ額が大きくなる仕組みだ。

物流事業者向けの大口・多頻度割引

大口・多頻度割引は、ETCコーポレートカードの契約者を対象とする法人向けの割引。利用額や車両台数などの条件を満たす運送事業者、または事業協同組合などが主な対象となる。

中型車以上では、基本料金の据え置きが終わる2027年7月以降に新料金が適用される。さらに2030年7月からは割引率の縮小も予定されており、物流事業者には段階的な負担増となる。一般ドライバーが直接利用する制度ではないが、首都高の料金改定は日常の配送や商品価格にも関わる動きとして押さえておきたい。

料金や割引の適用条件は変更される場合がある。利用前には首都高速道路株式会社公式サイトで最新情報を確認したい。

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