
全国各地で開催されたカーショーやアウトドアイベントで見つけた見逃せないキャンピングカーを紹介しよう。今回は小柄なボディに多機能を詰め込んだコスパ抜群のキャンパーに注目。老舗ならではのスゴワザの数々をご覧あれ。
●文/写真:月刊自家用車編集部
タウンエースに高機能を詰め込んだ、コスパに優れたキャンピングカー
ベースとなる車両はトヨタのタウンエース。タウンエースは、全長×全幅×全高=4065×1665×1930mmのコンパクトなボディサイズでありながら、広々とした室内空間を持ち、多くのユーザーから支持を得ている。荷室のフロア長は1760mm、床面の地上高は620mmと、荷物の積載量も大きく、積み下ろしもしやすいことも大きな美点といえる。
そのタウンエースの優れたユーティリティ機能に目を付けたのが、九州のキャンピングカーショップ「キャンパー鹿児島」だ。
ベースモデルはトヨタの小型バンのタウンエース。
製造したのは鹿児島県に拠点を構える「キャンパー鹿児島」。
家具職人の知見が注がれた良質なキャビン仕立て
同社の製品には『匠』といわれる家具職人の知見とノウハウが注がれていることでも有名で、これまで多くの作品と呼べるキャンピングカーを世に送り出してきているが、今回紹介する「Libero CS」と名付けられたキャンピングカーにも雰囲気のある家具が取り付けられる。
素材選びの段階から厳選された木材を用いると謳うだけに、キャビンに設置されるインテリアはひとクラス上のモデルにも負けない仕上がり。付属のテーブルを展開すれば自分の部屋気分で寛ぐこともできそう。
車両サイドと天井には木目加飾をプラス。丁度いいサイズ感に贅沢な雰囲気を巧みに埋め込んでいる。質にこだわったキャビンに仕立てたことで、小さなボディとは思えぬほど贅沢な空間が楽しめる。
本格クーラーの装着で、真夏も怖くない
そして嬉しいのが、本格的なクーラーが設置されていること。ここ数年で完全に市民権を得たキャンパー御用達の装備といえるものだが、このクラスだとケチられることも多い。だが「Libero CS」では200Ah大容量リチウムイオンバッテリーを標準装着していることもあって、暑い夏場でも最高の環境が楽しめるそうだ。
シンク機能はあえてカット。選択と集中の徹底も見どころ
ほかにもLED照明パネルや遮音断熱加工、走行充電/外部充電などキャンピングカーの基本性能も充実。シンク機能が省略され、かつ就寝定員も2名となるが、それゆえにこなれた価格(398万円〜)で提供できるというわけ。コスパ抜群の本格キャンパーの価値は、本気でキャンピングカーを探しているユーザーほど理解してもらえるはずだ。
スペースを取ってしまうシンク機能を省いた設計も見どころのひとつ。この思い切った選択が競争力のある価格を実現できた理由とのこと。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(キャンピングカー)
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
新しい旅のスタンダードとしてのNOAH/VOXYがベースのDAYs ミニバンの定番として根強い人気を誇るトヨタ・NOAH/VOXYは、家族ユーザーだけでなくアウトドア好きにも好まれてきた。2022年に[…]
コルドバクルーズが描く“大人二人の贅沢な旅”の世界観 トイファクトリーが送り出す「CORDOBA CRUISE」は、名前からして旅情を刺激する。スペインの世界遺産都市・コルドバの優雅さをモチーフにした[…]
全長5mを切り駐車場に困らない! でも室内はクラス最上級のゆったり仕様を実現 今回、紹介するキャンパーアシストのホロウのベース車はトヨタ•ハイエース。今までありそうでなかったワゴンGLの“ワイド+ロン[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
最新の関連記事(トヨタ)
新しい旅のスタンダードとしてのNOAH/VOXYがベースのDAYs ミニバンの定番として根強い人気を誇るトヨタ・NOAH/VOXYは、家族ユーザーだけでなくアウトドア好きにも好まれてきた。2022年に[…]
コルドバクルーズが描く“大人二人の贅沢な旅”の世界観 トイファクトリーが送り出す「CORDOBA CRUISE」は、名前からして旅情を刺激する。スペインの世界遺産都市・コルドバの優雅さをモチーフにした[…]
受注再開は、2026年夏ごろが有力 カローラクロスは、2025年5月の改良時にフェイスリフトの実施やガソリン車の廃止、スポーティなGRスポーツの追加など、過去最大規模の大きな変更が加えられた。改良前か[…]
全長5mを切り駐車場に困らない! でも室内はクラス最上級のゆったり仕様を実現 今回、紹介するキャンパーアシストのホロウのベース車はトヨタ•ハイエース。今までありそうでなかったワゴンGLの“ワイド+ロン[…]
モータースポーツを起点とした「もっといいクルマづくり」を結集 今回、TGRが発表した2台のハイパースポーツは、TGRが目指している「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を深化させ、GR[…]
人気記事ランキング(全体)
給油中に気づく違和感と、キャップを巡る小さなストレス 給油という動作は、慣れてしまえば機械的にこなしてしまう作業だ。セルフ式スタンドの普及で、自らノズルを握る機会は確実に増えた。ところが、燃料キャップ[…]
ショックレスリングとは? 一般の金属とは異なる原子の規則相と不規則相が存在する“特殊制振合金”を採用した金属製のリングで、シート取付ボルトやサスペンションアッパーマウントのボルトに挟み込むだけで、効果[…]
コルドバクルーズが描く“大人二人の贅沢な旅”の世界観 トイファクトリーが送り出す「CORDOBA CRUISE」は、名前からして旅情を刺激する。スペインの世界遺産都市・コルドバの優雅さをモチーフにした[…]
広大なハンドル前のスペースを有効活用 愛車の車内を見渡してみると、うまく活用できそうなスペースが存在することに気づく。「ちょっとした収納とか作れそうな場所があるな…」と。しかし、DIYはちょっと面倒、[…]
受注再開は、2026年夏ごろが有力 カローラクロスは、2025年5月の改良時にフェイスリフトの実施やガソリン車の廃止、スポーティなGRスポーツの追加など、過去最大規模の大きな変更が加えられた。改良前か[…]
最新の投稿記事(全体)
「ダットサン・フェアレディ1600」がベースのスペシャリティクーペ 初代の「シルビア(CSP311型)」が誕生したのは、いまから60年も前の1965年です。型式名が表すように、ダットサン「フェアレディ[…]
部品供給の不安を解消するべく、新たなサービスをグローバルで展開 「Honda Heritage Works」サービスは、販売終了となった部品を復刻し、グローバルに供給する「Honda Heritage[…]
ショックレスリングとは? 一般の金属とは異なる原子の規則相と不規則相が存在する“特殊制振合金”を採用した金属製のリングで、シート取付ボルトやサスペンションアッパーマウントのボルトに挟み込むだけで、効果[…]
給油中に気づく違和感と、キャップを巡る小さなストレス 給油という動作は、慣れてしまえば機械的にこなしてしまう作業だ。セルフ式スタンドの普及で、自らノズルを握る機会は確実に増えた。ところが、燃料キャップ[…]
MAZDA CX-3 XD Vivid Monotone Ⅱ グレードを整理することで、選び方がシンプルに 今回の機種体系変更では、好評な装備を追加したほか、ラインナップをガソリンモデルの「15S U[…]
- 1
- 2






















