
扱いやすいコンパクトなボディに、本格的な旅の装備を詰め込んだ一台が登場した。メティオが送り出す「Rakuneru Lei(ラクネル・レイ)」は、商用ミニバンベースながら8ナンバー登録となる本格キャンピングカー。強靭なアルミフレーム家具や充実の電装、外部シャワー付きキッチンまで備え、日常の延長で気ままな旅へと踏み出せる存在に仕上がっている。サイズ感を超えた居住性が、新たな選択肢として注目を集めそうだ。
●文:月刊自家用車編集部
コンパクトなのに本格派。商用バンベースの挑戦
Rakuneru Leiは、タウンエースをベースに仕立てられたミニバンサイズのキャンピングカーだ。取り回しやすいコンパクトなボディはそのままに、キッチンを備えることで8ナンバー登録を実現。日常使いと旅の自由を両立させるパッケージングが特徴となっている。大きすぎる車体に抵抗があるユーザーにとって、このサイズ感は大きな魅力になるはずだ。
ラクネルシリーズはデビューから長年の改良を重ねてきた実績を持つ。そのノウハウを惜しみなく投入したのがLeiという存在だ。単なる派生モデルではなく、これまでの進化の集大成とも言える仕上がり。扱いやすさを軸にしながら、旅を楽しむための装備を高いレベルで融合させている。
車体の大きさに縛られず、気軽に出かけられること。それこそがRakuneru Leiの出発点だと感じる。都市部の狭い道や立体駐車場にも配慮されたサイズ感は、日本の道路事情にしっかり寄り添っている。
3Dアルミフレームが支える、強くて軽い室内空間
室内に足を踏み入れると、まず目を引くのが家具の質感だ。メティオ独自の3Dアルミフレーム構造を採用し、軽量でありながら強度を確保。見た目のスマートさと耐久性を両立させている。長年の使用にも耐える堅牢さは、旅の相棒としての安心感につながる。
アルミフレーム構造のメリットは強さだけではない。無駄な重量増を抑えることで、走行性能や燃費面への悪影響も抑制できる。さらにベッド下のスペースを有効活用しやすく、収納力を高める設計にも寄与している。構造そのものが居住性を底上げしている印象だ。
デザイン面ではヴィンテージ調の仕上げが随所に施され、センターテーブルやカウンターと調和。機能性一辺倒ではなく、居心地のよさを意識した空間づくりがなされている。小さなボディの中に、上質なリビングのような雰囲気が広がる。
前向き乗車と対面ダイネットが生む安心とくつろぎ
セカンドシートにはキャンピングカー専用のマルチアクションタイプを採用。走行時は全員が前向きに座れる構造となっており、安全性に配慮した設計だ。旅先までの移動時間も安心して過ごせるのは大きなポイントだろう。
停車後は対面ダイネットへと姿を変える。大人4〜5人がゆったりと囲める空間は、コンパクトボディとは思えない広がりを感じさせる。自在に位置調整できるセンターテーブルはスライド式フレームに固定可能で、使う人のスタイルに合わせたレイアウトが可能だ。
就寝時にはフロアベッドへと展開。1800mm×1200mmのベッドスペースは肉厚マットを備え、見た目以上の寝心地を実現している。日中はリビング、夜はベッドルームへと変わる多機能空間が、限られたサイズの中で最大限の快適さを引き出している。
充実の電装系が支える“気ままな旅”
Rakuneru Leiのもう一つの柱が電装システムだ。CTEK走行充電をはじめ、1500Wの正弦波インバーターや外部充電システムを標準で備える。信頼性の高いパーツを採用することで、電力供給の安定性を確保。初めてキャンピングカーに乗るユーザーでも扱いやすい集中スイッチパネルも用意されている。
AGMサブバッテリーを搭載し、充電や電力管理の面でも抜かりがない。照明や家電の使用に余裕を持たせる設計は、長時間の滞在や連泊を想定したものだ。外部電源に接続できる仕組みも備わり、オートキャンプ場などでの利便性も高い。
電装は旅の自由度を左右する重要な要素だが、Leiはその点をしっかり押さえている。コンパクトであっても妥協はない。快適さと安心を両立させるための装備が、標準で整えられているのが強みだ。
スリムでも本気。実用的なキッチンと外部シャワー
キッチンは室内空間を圧迫しないスリムな形状ながら、実用性を重視した設計となっている。コンプレッサー式冷蔵庫はペットボトルを縦に収納可能。限られたスペースの中で効率よく使えるレイアウトが考え抜かれている。
給排水タンクはリヤ側に配置され、使い勝手にも配慮。さらに特徴的なのが、引き出して車外で使用できるシャワーフォーセットだ。アウトドアギアの洗浄やちょっとした手洗いなど、旅先での実用性を高めてくれる。車内外をシームレスにつなぐ装備は、アクティブな使い方に応えてくれる存在だ。
8ナンバー登録となることで車検は2年ごと。ランニングコストや維持の面でも現実的な選択肢となる。車両本体価格は365万円からと、本格装備を備えながら手の届きやすい設定。コンパクトで扱いやすく、それでいてクラスを超えた居住性を誇るRakuneru Leiは、新たなスタンダードになり得るポテンシャルを秘めている。
写真ギャラリー
車内はボックスシートがメインとなったレイアウト。
シート下には長めの荷物を積載することも可能。
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