
ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン)は、キャデラック初のバッテリー式電気自動車「リリック」を2025年3月8日(土)から販売する。価格は1100万円。ユーザーへのデリバリーは5月以降を予定している。
●まとめ:月刊自家用車編集部
キャデラックの未来を占う新世代のラグジュアリーカー
今回導入される「リリック」は、キャデラックブランドの未来を切り開くE-SUVモデル。米国で92件の特許を取得し、最先端のテクノロジーや卓越したクラフトマンシップが注がれるだけではなく、キャデラックにふさわしい緻密に作り込まれたデザインを採用することで、“ラグジュアリーカー”の新たなスタンダードを確立する役割も担うという。
すでに米国では2023年に発売が開始されており、ドイツでは『ラグジュアリーカーオブザイヤー』にてアメリカ車として初受賞を果たすなど、キャデラックの名にふさわしい唯一無二のデザイン/ドライビングフィール/極上の快適性も高く評価されている。
キャデラック リリック
前後のデュアルモーターは最高出力384kW/最大トルク610Nmを発揮
パワートレーンは、前後それぞれの車軸にモーターを搭載するデュアルモーター仕様のeAWDシステムを採用。前後重量配分は理想値といわれる50:50を実現。
前後2モーターからのシステムトータル最高出力は384kW(約522ps)、最大トルクは610Nmを発揮。バッテリー容量95.7kWhを確保したことや、一般的な電気自動車のほぼ2倍もの最大0.4gの回生ブレーキ機能を備えることで、1回の充電での走行距離は510kmを達成している。充電方式は、100V/200Vの通常充電のほか、急速充電(日本仕様ではCHAdeMOに対応)にも対応している。
キャデラック リリック
ハード&ソフトの両面で静粛性を徹底追求。最新電子デバイスの採用もトピック
ボディ各所に吸音材や制振材を施し、フロント/サイドの二重ガラス化、リヤガラスには5mm厚の強化ガラスを採用することでノイズや騒音の低減が図られたことに加え、車内で検知したノイズに合わせて不快な侵入音を打ち消すアクティブノイズキャンセレーションを搭載することで、圧倒的な静粛性を実現している。車載ITは機能別に3つのゾーンで区切られ、9Kにも匹敵する解像度を持つ湾曲型33インチアドバンスドカラーLEDディスプレイを搭載。直感的な操作で、スマートなドライビングをサポートが可能という。
キャデラック リリック
キャデラック リリック
キャデラックの名にふさわしい上級仕立ての内外装
エクステリアは、流麗なサイドシルエット、ルーフラインや流れるようなAピラーとウエストライン、3mを超えるロングホイールベースが優美で圧倒的なプロポーションを創出。標準装備の21インチホイールとともに、“ラグジュアリーEV”にふさわしい風格を持つ。
インテリアは、ドライバーの正面に湾曲型にデザインされた33インチアドバンスドカラーLEDディスプレイを設置し、宙に浮いているかのようなセンターコンソール感覚を実現。リアルなウッドパネルを用いることで上質さと未来的な印象を強めている。シート素材には、レザーに代わる動物由来ではないサステナブルな素材「Inteluxe(インタラックス)」を用いている。
キャデラック リリックのスペック
- グレード:スポーツ
- ハンドル位置:右
- 全長×全幅×全高:4995×1985×1640mm
- ホイールベース:3085mm
- 車両重量:2650kg
- 乗車定員:5名
- 電気モーター:交流同期電動機
- 最高出力:384kW
- 最大トルク:610Nm
- バッテリー容量:95.7kWh
- 航続距離(WLTPモード): 510km
- 駆動方式:全輪駆動
- 価格:1100万円
「キャデラック リリック」ローンチキャンペーンも実施
GMジャパンは、「キャデラック リリック」の発売を記念して、2025年3月8日(土)から3月16日(日)までの期間限定で「ローンチキャンペーン」を実施する。
内容としてはエクステリアカラー5色/インテリアカラー3色/2つのルーフ関連オプションを自由にオーダー可能というもので、早期購入者だけが選ぶことのできるカラーとオプションで、特別な1台に仕立てることができるとのこと。
[ローンチキャンペーン期間中] エクステリアカラー/インテリアカラー/シートトリム組み合わせ
- エクステリアカラー
- クリスタルホワイトトライコート(有償ペイント)
- ステラーブラックメタリック
- アージェントシルバーメタリック
- オプレントブルーメタリック★
- ラディアントレッド ティントコート(有償ペイント)★
- インテリアカラー/シートトリム
- ブラックサントリーニブルーアクセント Intelux(インタラックス)★
- スカイクールグレーサントリーニブルーアクセント
- ジュニパー ウィズ スカイクールグレーアクセント フルレザー(有償オプション)▲
(★ローンチキャンペーン期間限定 ▲受注発注色)
オプション
- パノラミックパワーサンルーフ(電動サンシェード付)25万円
- ブラックペインテッドルーフ (ステラーブラックメタリックは選択不可)12万円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(キャデラック)
Front view of the 2025 Cadillac LYRIQ Sport with the front grille illuminated. 事前情報を希望する登録者をWEB上にて募集[…]
キャデラックの最新デザインランゲージを採用 「キャデラック XT4」は、コンパクトSUVセグメントにおけるキャデラックの戦略的モデル。2021年に国内導入されているが、今回の導入される最新モデルでは、[…]
キャデラック XT5は、プラチナムスポーツのモノグレードに集約 「キャデラック XT5」の一部仕様変更では、グレードを「プラチナムスポーツ」1種類に集約し、インテリアカラーはジェットブラックのみに変更[…]
日本初となるボディカラー「ギャラクティックグレー メタリック」を採用 今回導入される25周年アニバーサリーモデルは、最上級グレード「スポーツ」をベースに、日本初採用となる「ギャラクティックグレー メタ[…]
新グレード「プレミアム」は、専用デザインのグリル&ホイールを装着。2列目シートはベンチタイプを採用 1999年に誕生して以来、米国を代表するプレミアムSUVとして圧倒的な存在感を放つ「エスカレード」。[…]
最新の関連記事(SUV)
プレミアムSUVの魅力を身近にする、戦略モデルが登場 メルセデス・ベンツの中核を担うCクラス。そのSUVモデルとして確固たる地位を築いているGLCクラス(以下GLC)に、新たなエントリーグレード「GL[…]
最大トルクは800Nm、EV走行時の最大航続距離は135km 日産初の電動ピックアップトラックとなる「フロンティアプロ」は、日産が2027年夏までに中国で発売を予定している9車種の新エネルギー車(NE[…]
音声、タッチ、ジェスチャーで直感操作が可能。インテリジェントな次世代e-SUVとして登場 今回発表された「MAZDA EZ-60」は、エレガントかつモダンなスタイリング、毎日の運転が楽しい人馬一体の走[…]
走行性能の強化に加え、インフォテインメントシステムまわりも大幅な進化 スバル・アウトバックは、乗用車の快適性とSUVの機能性を融合させたクロスオーバーSUV。歴代モデルはその強みを磨き上げ続けたことで[…]
特徴的なフロント「オーシャン・エックス」 BYDから日本導入第4弾となる「シーライオン7」が発売された。ちなみに「7」という数字は車格を示しており、シーライオン7は、全長4830×全幅1925×全高1[…]
人気記事ランキング(全体)
まるでワンルームマンション! 長旅が快適に楽しめる装備が充実 ハイエースベースのキャンパーで二人旅を推奨。この贅沢すぎるキャンピングカーを提案するのは、北海道帯広市でキャンピングカーの製造•販売などを[…]
インパクト大の外装! しかも軽キャンパーで就寝定員4名を実現! 今回紹介するキャンピングカーはオフタイムBASE。島根県のキャンピングカー専門店スマイルファクトリーのオリジナル軽キャンパーで、ジャパン[…]
コンパクトなサイズのディスプレイ。取り付けは超カンタン どうしても必要というワケではないが、なんとなく気になるグッズやアイテム、皆さんもあるのではないだろうか? 今回紹介するのは、自車の車速や方角など[…]
ベース車両はスズキのエブリイ ベースとなる車両はスズキのエブリイ。燃費の良さや、運転のしやすさが際立つ軽自動車であるにもかかわらず、広い車内空間を誇る人気車だ。 シンプルでコンパクトな外観は、街乗りで[…]
ベース車両はダイハツのアトレー 燃費が良く小回りの効く軽自動車でありながら、車内スペースが広く、多くの荷物も積み込める人気の車だ。 各種スイッチをはじめ、適切な位置にそれぞれが配されたインパネまわりは[…]
最新の投稿記事(全体)
一変した街の様子と、出展者の顔ぶれ。中国メーカーの成長ぶりが著しい 筆者的に中国のモーターショー取材は、コロナ禍前の2018年が最後だ。上海モーターショーとなれば2017年以来であり8年ぶりとなる。訪[…]
ホンダ シティR(1981年) 若い技術者たちが常識の打破へと挑んだ開発プロジェクト 町おこしを成功させる決め手は、若者とよそ者、そして馬鹿者を参加させることだという。新しい風を求めて積極的に行動する[…]
特大サイズなら、大型の車両も効率良く拭き上げ可能 洗車後に、ボディについた水滴を拭き上げるのは、意外と面倒な作業だ。特に、拭き上げる面積が大きいとひと苦労…。そんな、面倒な作業を効率良く行える洗車クロ[…]
プレミアムSUVの魅力を身近にする、戦略モデルが登場 メルセデス・ベンツの中核を担うCクラス。そのSUVモデルとして確固たる地位を築いているGLCクラス(以下GLC)に、新たなエントリーグレード「GL[…]
今年は歴代ゴルフがお目見えのほか、新型フォルクスワーゲンの試乗会や、カルマンギア生誕70周年記念ギャラリーも! 2006年12月に「第1回StreetVWs Jamboree」を開催して以来、2018[…]
- 1
- 2