ホンダアクセス、「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」に再生素材を使用する「ドアバイザー」製品を展示【2025年内の商品化を予定】

ホンダアクセスは、ELV(使用済み自動車)から回収して再生したリサイクルアクリル樹脂を使った「ドアバイザー」の製品化を発表。同商品の試作品を「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」で展示する。

●まとめ:月刊自家用車編集部

リサイクルした素材を使用する純正アクセサリーを商品化

ホンダ車の純正アクセサリーを専用開発しているホンダアクセスは、以前から製品にサステナブルマテリアルを採用し、環境保全への取り組みを強化しているが、今回発表された「ドアバイザー」は、2024年6月に発売済みのN-VAN e:から適用が始まったサステナブル素材採用の「フロアカーペットマット」に続く製品。リサイクルアクリル樹脂素材を使用することで、さらなるCO2排出量削減と環境負荷低減が実現するという。

回収した樹脂素材は、これまで燃料としての再生が主流だったが、今後はアクリル製品として再生されることになる。

これまでELV(End of Life Vehicle:使用済み自動車)から回収された樹脂の大半は、回収材の品質安定性や再利用方法の技術的難易度の高さもあって、燃料などの利用(サーマルリサイクル)が中心だったが、ホンダ、北海道自動車処理協同組合、三菱ケミカル株式会社の3社で実施した実証実験により、異物が混入しないアクリル樹脂の回収方法と、バージン材同等のアクリル樹脂再生化技術を確立。

この技術により、製品化が実現する運びになったという。この製品実用化によりバージン材の使用量の割合の削減と、アクリル樹脂の製造・廃棄時に発生するCO2排出量を削減することが可能になる。

この技術で回収・再生されたアクリル樹脂を使用した製品は、ホンダアクセスから純正アクセサリー「ドアバイザー」として2025年内の商品化を予定している。

ドアバイザー製品イメージ。

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