
ホンダは、「人とくるまのテクノロジー展 2025」(2025年5月21日(水)〜23日(金):パシフィコ横浜、7月16日(水)〜18日(金):愛知県国際展示場)に出展するホンダブースの概要を発表した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
「カーボンニュートラル達成」「交通事故死者ゼロ」に対する具体的なアプローチ例を公開
今年の「人とくるまのテクノロジー展 2025」のホンダブースでは、究極の安全を目指すモビリティの未来像が具体的に提示される。同社が掲げる2050年の「カーボンニュートラル達成」と「交通事故死者ゼロ」という壮大な目標に向け、最新技術の数々が横浜と名古屋の会場で披露されるという。
まず、カーボンニュートラルへの取り組みとして、生産技術の革新によって実現した「薄型・軽量バッテリーパック」の実物を展示。この製品には、エネルギー密度を高めつつ車両への搭載効率を最大化する技術や、バッテリーの長寿命化に貢献する劣化抑制技術など、この先のBEVに求められる性能の向上と普及促進に不可欠な要素が盛り込まれている。
ほかには、資源利用に冠する社会課題の解決策のひとつになる「リソースサーキュレーション技術」として、廃車から回収したプラスチックを化学的に再生する油化ケミカルリサイクル技術や、国内初となる廃車由来100%リサイクル材の製品適用事例も展示される。アクリル樹脂やナイロン6といった素材の水平リサイクル、アルミダイカストの完全水平循環、四輪車の廃棄バンパーを二輪車部品に再利用する取り組み、バイオ由来プラスチックを用いた塗装レス外装カバーなど、素材の特性に応じたきめ細やかなリサイクル戦略も示される。
独自の協調人工知能「Honda CI(Cooperative Intelligence)」を用いた運転支援技術を展示
交通事故死者ゼロの取り組みとしては、ホンダ独自の協調人工知能「Honda CI(Cooperative Intelligence)」を活用した運転支援技術を紹介。
この技術は、車両周囲360度のリスクを認知し、ドライバーに危険を予測して伝達することで、見落としによる事故の低減を目指す試みで、後付け可能な前後カメラや、光と音で注意喚起を行うLEDリスクインジケーターなど、具体的なシステム構成も明らかにされるという。
さらに通信技術を活用することで誰もが事故に遭わない交通社会の実現を目指す「安全・安心ネットワーク技術」も展示。車や歩行者、インフラが連携し、社会全体で事故を防ぐは路側カメラやスマートフォンなどから得られる情報を集約・分析し、潜在的なリスクを予測して交通参加者に通知することで、未然の事故回避を促すこの技術は、より広範な安全の実現に貢献することが期待されるものになる。
ほかにも「知能化技術の進化」として、四輪ダイナミクス統合制御や次世代Honda SENSINGも紹介される。
「人とくるまのテクノロジー展 2025」開催概要
人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA
主催者:公益社団法人自動車技術会
リアル会場:パシフィコ横浜
開催日程:2025年5月21日(水)~5月23日(金)
オンライン会場:公式サイト https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/yokohama/
公開期間:2025年5月14日(水)~6月4日(水)
人とくるまのテクノロジー展 2025 NAGOYA
主催者:公益社団法人自動車技術会
リアル会場:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
開催日程:2025年7月16日(水)~7月18日(金)
オンライン会場:公式サイト https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/nagoya/
公開期間:2025年7月9日(水)~7月30日(水)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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