「挿すだけで愛車を…」手のひらサイズの黒い箱がデータ分析。35,901件の膨大なデータから答えを導き出す。│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

「挿すだけで愛車を…」手のひらサイズの黒い箱がデータ分析。35,901件の膨大なデータから答えを導き出す。

「挿すだけで愛車を…」手のひらサイズの黒い箱がデータ分析。35,901件の膨大なデータから答えを導き出す。

愛車の調子が「なんとなく気になる」ものの、警告灯が点くほどではない——そんな曖昧な不安を抱えて走るユーザーは少なくない。整備工場に持ち込むほどではないが、状態は知っておきたい。そんな欲張りな思いに応えるのが、小さなOBDアダプターだ。MAXWINの「OBD2-EDI01」は、OBDポートに挿すだけでスマホが車両診断ツールへと変貌する。膨大な故障コードデータとAI分析を武器に、これまで“感覚”に頼っていた愛車のコンディションを可視化してくれる。

●文:月刊自家用車編集部

手のひらサイズの小さな黒箱が、愛車の“裏側”を開く

カー用品のトレンドは、大きくて目立つガジェットから、目に触れないスマートデバイスへと変化しつつある。その代表格が、今回取り上げるMAXWINのOBD2-EDI01だ。見た目はUSBメモリのような黒い小型ユニットに過ぎないが、こいつをクルマのOBDポートに挿した瞬間から、スマホ上にさまざまな車両データが流れ込みはじめる。速度、回転数、電圧、クーラント温度といった基本情報だけでなく、内部のトラブル兆候すら拾い上げるのだから油断できない。

OBDポートは運転席足元の奥、ハンドル下、ヒューズボックス付近など、車種によって微妙に位置が異なるが、一度見つけてしまえば接続は一瞬だ。あとは専用アプリ「OBDII AI」をダウンロードしてBluetooth接続するだけで準備完了となる。ここまでは“挿すだけ”という表現がまったく大げさではなく、カー用品の設定が苦手なユーザーでも拍子抜けするほどスムーズに扱える。

本体にはスイッチがついており、使わないときは電源オフにしてバッテリー消費を抑えられる。アルミやABS素材のように派手さはないが、車内の雰囲気を邪魔せず自然に溶け込む点も好印象だ。

3万件超えの故障コードデータをAIが解析する衝撃

最大の武器は、内蔵されている故障コードデータベースの圧倒的量だ。35,901件という数字は、単なる“引き出しの数”ではない。AIがその膨大なデータを基に、ユーザーが入力した故障コードや症状のキーワードを解析し、原因の可能性を絞り込み、症状の説明、点検手順、解決の方向性まで提案してくれる。

スマホにアプリをダウンロード。OBD2-EDI01を車両にOBDⅱポートに接続するだけでOK。

OBD2-EDI01とスマホは、Bluetoothで接続されデータをやり取りする。

従来、OBD診断機はコードを読み取れても、それが何を指すのかはユーザーがネット検索したり整備書を調べたりする必要があった。だがこのOBD2-EDI01は“読み取る”だけで終わらず、“調べる → 推測する → 伝える”という3ステップまで自動化してくる。まるでポケットに小さな整備士を入れているかのような感覚だ。

OBD2-EDI01はAI検索機能を実装。キーワードを元にトラブル解決の提案をしてくる。

検出された故障コードを入力すれば、トラブル解決のアドバイスをしてくれる。

もちろん、AIの答えがすべて正解とは限らないが、「あとで整備工場で伝えるべきポイント」を整理できるだけでも価値は高い。無駄な分解や交換を避けられれば、ユーザーも整備士も助かる存在となるだろう。

リアルタイムで走りを“数値化”する快感

車両診断ツールとしてだけでなく、走行データを楽しむガジェットとしても優秀だ。航続距離、平均速度、瞬間燃費など、普段は知り得ない細かな数値がダッシュボードのようにスマホ上に表示される。

アクセルワークによって燃費がどう変わるか、渋滞と巡航で平均速度がどの程度違うのか。なんとなくの体感が、具体的な数字に落ちてくる。この“定量化された運転”は、走りを楽しむユーザーにとってはたまらない世界だ。運転の癖も把握できるため、エコドライブの意識向上にもつながる。

さらにアプリはヘッドアップディスプレイ表示にも対応しており、夜間にフロントガラスへ速度を映し出す簡易HUDとしても使える。この機能だけでも価値があると感じるユーザーは多いはずだ。

クイックスキャンで車両状態を一括チェック

トラブルシューティングを得意とするこのデバイスには、クイックスキャン機能も備わっている。MILの状態、フリーズフレーム、監視テスト、酸素センサーなど、複数項目をまとめて読み出し、現在の車両状態を俯瞰するように表示してくれる。

とくにフリーズフレーム機能は、トラブル発生時の車両状況を“凍結保存”する仕組みで、整備工場でも重宝される情報だ。ユーザーがこれを簡単に扱えるというのは、かなり画期的なことだと言える。

万が一、過去にトラブルコードが溜まっていても、表示後に自分で消せるため、改善した状態かどうかを確かめやすい。整備後のチェックツールとしても優れ、用途の幅は広い。

普段の運転からトラブル予防まで、多用途に使えるツールへ

機能を俯瞰すると、OBD2-EDI01は決して「上級者向けの難しいツール」ではなく、初心者からこだわり派まで、幅広い層に刺さるポテンシャルを実感する。とくに、安全に関わる電圧や水温の監視は大きな価値を生む。夏場の渋滞や冬場の冷機状態でも、数字で状況を把握できれば余計な不安を抱えずに済む。

さらに、家族で共有する車でもこのアダプターを挿しっぱなしにしておけば、誰が運転しても車両状態がアプリですぐ分かる。大きなトラブル予兆があれば早めに察知でき、結果的には修理費用の削減にもつながる。

電源は車側の負担が少ない20〜30mA程度。ON/OFFスイッチを備えるため、バッテリー上がりへの不安も小さく、常時接続前提で使えるバランスを持つ。動作温度範囲は−20〜60度と広く、真夏の車内でも耐えられる設計が心強い。

手軽さと情報量の多さが同居する、新時代の診断ガジェット

最大の魅力は「挿すだけ」というシンプルさと、「知りすぎるほどの情報」が同時に手に入る点だ。専門的すぎるツールは扱いにくく、簡単すぎるツールは物足りない。このOBD2-EDI01は、そのちょうど中間に位置する絶妙なプロダクトで、カーライフの質を底上げする存在となる。

使用しないときは電源OFFにできるスイッチを搭載。消費電力を抑え、バッテリー上がりなどの対策に。

愛車の状態を深く理解したい、運転をもっと楽しみたい、長く安心して乗りたい。そんなユーザーにとって、この小さな黒いアダプターは想像以上に大きな価値をもたらすだろう。

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